アシナガバチ駆除は自分でできる?具体的な作業手順や注意点を解説
公開日:2023.4.19 更新日:2024.4.19
アシナガバチが家の周りを飛び回っていたり、自宅周りで蜂の巣を見つけたりしてお困りではありませんか?
そのままにしておくと、自分や家族がそのうち刺されてしまわないかと心配になることもありますよね。
今回はそんなアシナガバチを自分で駆除するときの作業手順と注意点について解説します。
アシナガバチが家の周りを飛び回っていたり、自宅周りで蜂の巣を見つけたりしてお困りではありませんか?
そのままにしておくと、自分や家族がそのうち刺されてしまわないかと心配になることもありますよね。
今回はそんなアシナガバチを自分で駆除するときの作業手順と注意点について解説します。
アシナガバチは強い毒針を持っていますが、基本的に性格はおとなしく、こちらが刺激しない限りむやみに人を襲ってくることはありません。
そのため、アシナガバチの巣の駆除は、適切な方法で注意をしながら作業をすれば自分で駆除することも可能です。
ただし刺されるリスクは伴うので、事前の準備は念入りに行うとよいでしょう。
駆除を行う前に巣やハチの状態をじっくり観察して、自力で駆除が出来そうか確認しておくことをおすすめします。
駆除前に確認すべきポイントは以下の通りです。
・巣が作られている場所
庭木や1階の軒下のように手が届きそうな場所に巣が作られた場合は、駆除作業を行う上でのリスクは比較的少ないでしょう。
ただし2階以上の高いところに巣がある場合は難易度が高く、危険性も増すため自分での駆除は少し難しくなります。
高いところにある巣の駆除では、長い剪定ばさみや高いところまで届く専用の噴射器が必要になります。
・巣の状態
夏場を迎え大きくなったハチの巣は、ハチの数が多く警戒心も高いため、自力の駆除には危険が伴います。
大きさの目安として巣が15センチ以上の場合は、自力での駆除は控えたほうがよいでしょう。
自力で駆除が出来る巣は、作りかけの状態までと考えておきましょう。
このようにアシナガバチの巣の駆除を行うときには、事前に巣の場所と状態を確認しておくことをおすすめします。
アシナガバチの駆除を行うときに必要な道具は、以下の通りです。
・防護服
・殺虫スプレー
・長い棒
・ごみ袋
・ほうき、ちりとり
・トング
安全面からハチ駆除用の防護服を用意することが一番ですが、専用のものを用意するのは難しいかもしれません。
防護服以外で代用する場合は、帽子や長袖の作業服、長ズボン等で肌を露出しない服装を用意するとよいでしょう。
殺虫スプレーは購入時に成分表を確認し、ピレスロイド系の成分が入っている製品を用意しましょう。この成分は少量でも速効性が高く、アシナガバチをはじめとする虫にとっては猛毒ですが、人体にはやさしいといった特徴があります。
さらにハチが嫌がるニオイ・成分なので、巣作り予防にも使えます。
蚊やゴキブリ用の殺虫スプレーでも代用は可能ですが、ハチ専用の殺虫スプレーは噴射力が高く、より遠くまで届くため、なるべく専用のものを用意してください。
安全に作業するためにも3m以上の噴射力のある殺虫剤を選ぶことをおすすめします。
また、殺虫スプレーは1本だけでなく、2~3本を用意してくとよいでしょう。
ハチの巣を落す際は、巣を触らずに処理できるよう長い棒などを使用します。駆除作業を行う前に巣まで届くかをあらかじめ確認しておきましょう。
殺虫スプレーを噴射した後のハチの死骸やハチの巣でも触ると危険です。
ハチの死骸や巣を取り除くため際はトングを使用し、後片付けのためのごみ袋も数枚用意してくようにしましょう。
アシナガバチの駆除に必要な道具は以上の通りです。
アシナガバチを自分で駆除するときの手順を確認します。
駆除作業は、アシナガバチがほとんど活動することのない安全な夜間に行ってください。
1.巣から3メートルほどまで近づく
まずは殺虫スプレーが届く範囲まで近づきましょう。
2.風上から殺虫スプレーを吹きかける
風向きに注意し、殺虫スプレーを1~2秒ほど吹きかけましょう。
あまり長く噴射しすぎると、中にいるアシナガバチが飛び出してきて刺されてしまう恐れがあるため注意してください。
3.ハチが巣からいなくなったか確認する
スプレー後はその場を離れて、翌日巣の状態を確認しましょう。もしまだアシナガバチが生存しているようであれば、再度夜になってからスプレーします。
生きたアシナガバチが残ったままでの巣の駆除は大変危険なため、完全にアシナガバチの存在を感じなくなるまでこれを繰り返します。
4.ハチが巣からいなくなったら巣を取り除く
アシナガバチが巣から完全にいなくなったことを確認し、棒などで巣を落とし取り除きます。
落としたハチの巣やハチの死骸は決して触らずにトングやほうき、ちりとりでごみ袋に入れ、処分しましょう。
5.巣があった場所に殺虫スプレーを吹きかける
巣があった場所に再びハチが戻ってこないように、殺虫スプレーを吹きかけておくとよいです。
6.巣をごみ袋に入れて燃えるごみとして処分する
処理したアシナガバチの巣とハチの死骸は、燃えるごみとしてゴミの日に処分ができます。
ここまで、アシナガバチの駆除を自分で行うときの手順をご紹介しました。
自分で駆除を行おうとして身の危険を感じた場合は、すぐにその場から逃げ、しばらく近づかないようにしましょう。
アシナガバチの巣を自分で駆除するときの注意点は、刺されないように肌の露出を防ぐことです。
アシナガバチの攻撃から身を守る服装を確認しておきましょう。
安全に作業をしたい場合は、駆除用の防護服を用意するとよいですが、身近にあるものでも代用は可能です。
頭部は厚手の帽子かフルフェイスのヘルメットを着用するとよいでしょう。
帽子を着用するときは、できればレインフードをかぶり、ゴーグルとマスクをつけることをおすすめします。
身体は厚手の作業着のような長袖、長ズボンの服を着て、軍手と長靴を着用し、隙間からアシナガバチが侵入してこないようにひもで結ぶなどの対処をするとよいでしょう。
服はできるだけ白や薄い色のものを選ぶことをおすすめします。
アシナガバチは明るい色には反応しにくく、暗い色に反応しやすい性質を持っているため、駆除を行うときは必ず白っぽい服装で行いましょう。
また、アシナガバチはにおいに敏感なため、駆除を行うときに香水や整髪料はつけないほうがよいです。
柔軟剤や制汗剤のにおいに反応することも考えられるので、ハチの駆除を安全に行うためには強いにおいが出るものは控えるとよいでしょう。
アシナガバチの駆除は自分で行うことも可能ですが、危険を感じたときや難しそうな場合は迷わず業者へ依頼しましょう。
アシナガバチはさほど攻撃性は高くないとはいえ、刺される危険はあります。
ハチ被害の不安を解消するためには、駆除のプロである業者に依頼することがおすすめです。
アシナガバチの駆除を専門業者に依頼したほうがよい理由は以下の通りです。
・巣には100匹以上のアシナガバチが潜んでいる場合も
夏の終わりごろに最大のサイズになるアシナガバチの巣の中には、およそ100~300匹ものハチが潜んでいると言われています。
大きくなった巣を自分で駆除することは危険であり、難易度はかなり高いと考えたほうがよいでしょう。
・アシナガバチに刺される被害の理由のNo.1と言われるのが「自力での駆除の失敗」
アシナガバチに刺される被害の理由でもっとも多いと言われるのが駆除対応時の失敗と言われています。
適切な対応を取らず駆除を行って、アシナガバチに刺される被害にあってしまうことや、近所へ被害が広がるトラブルは絶対に避けたいところ。
こういった事態に陥らないためにも、アシナガバチの駆除は安心して任せられる専門の業者への依頼がおすすめです。