【水道管の破裂修理】主な原因や応急処置の方法、業者の修理費用を紹介
公開日:2021.11.2 更新日:2024.4.15
私たちの生活においてか明かせないのが水です。そんな水を供給している水道管ですが、突如として破裂してしまうことがあります。いつ起こっても慌てないように、適切な対処方法を知っておきましょう。
今回は水道管破裂の原因や応急処置の方法をご紹介します。
私たちの生活においてか明かせないのが水です。そんな水を供給している水道管ですが、突如として破裂してしまうことがあります。いつ起こっても慌てないように、適切な対処方法を知っておきましょう。
今回は水道管破裂の原因や応急処置の方法をご紹介します。
・劣化による破裂
水道管に使用されている材質は経年劣化することで破裂しやすくなります。材質は水道管によって異なるものの、おおよその目安としては10~15年程度と考えていいでしょう。
ただし、水道管によっては10年もしないうちに発生することもあれば、30年以上経過しても問題なく使用できる場合もあります。
・水道管の凍結
水道管が破裂してしまう要因として多いのが冬場の凍結です。平均気温が低い寒冷地ですと凍結が起こりやすいので要注意です。
液体を入れたペットボトルを冷凍庫で凍らせると膨らんでいくことがありますが、寒い季節の水道管でも同様の現象が起こります。
水道管の凍結による破損が起こる目安としては、気温マイナス4℃以下となります。ただし日照時間や風の強さなどの要因でそれ以上の温度でも破裂することがあります。
・地震による破裂
水道管は地震の影響で破裂することもあります。
激しい振動が加わると、ひび割れが発生し、そこから破裂につながります。また経年劣化している水道管ですと、ちょっとした揺れでも破裂する可能性があります。
地震が発生したら、水道管を見ておきましょう。
・家の中の水漏れ
水道管が破裂した際に真っ先に注意しなければならないのが、家の中の水漏れです。特にキッチンやトイレ、お風呂といった水を大量に使用する箇所は早めに対処しておく必要があります。
水漏れをした際は止水栓を止めることで一旦収まりますが、その間はトイレやお風呂などは使用できなくなります。
・屋外での水漏れ
屋内だけではなく、屋外においても水道管破裂による水漏れは発生します。庭の給水管や排水溝などは注意しなければなりません。
また、配管によっては埋没していて見えづらいものもありますので、そうしたところは掘り出して調べる必要があります。
・高額な補修費用
お住まいがマンションやアパートの場合、水道管破裂による水漏れで近隣まで影響を及ぼす可能性があります。
家具のような家財道具の場合は約30万円、柱にまで被害が及ぶと約100まで補償費用がかかることもあります。
また、水道管についてはどこにあるかによって、責任の所在が変わります。水道メーターの外側であれば市町村が、内側であればご自身が賠償責任を負うことになります。
水道管が破裂したときは、すぐに専門業者に修理してもらうことが必要不可欠です。しかし、業者がご自宅に来てもらうまでに時間がかかります。なのでその間は応急処置をしておく必要があります。
ここでは誰にでもできる応急処置のやり方をご紹介します。
・止水栓を止める
真っ先に行わなければならないのが止水栓を止めること。ほとんどの止水栓は水道メーター付近に設置されていて、建物の端を確認すると見つかります。ただし、建物によっては壁や床下に設置されている場合もあります。
止水栓のレバーを右に回せば水は止まります。止水栓にはハンドル式、ドライバー式、内ネジ式があります。
ハンドル式は手で回すことで閉めることができ、ドライバー式や内ネジ式はマイナスドライバーを使用して閉めます。
・設備会社へ連絡する
水道管が破裂していると知ったら、速やかに設備会社へ連絡しておきます。ただし、お住まいの住居形態によって連絡先は異なります。
戸建て住宅:水道を担当する業者もしくは建物を担当したハウスメーカーや工務店など
マンションやアパート:管理人もしくは管理組合
連絡先が不明の場合:お住まいの市町村
・設備会社に調べてもらう
設備会社に来てもらい、水道管を点検してもらいます。ただし、冬の場合は他の場所でも対応に当たっていることがあるので、点検が翌日以降になる場合もあります。
前述の通り、水道管は使用年数が経過することで劣化していき、結果として破裂を引き起こしてしまいます。ですので、水道管は定期的に点検したり、メンテナンス作業をしたりしてもらう必要があります。
もちろん水道修理の専門業者に依頼することが大事ですが、ご自身でできることもあります。それは水道管の凍結を防ぐこと。
天気予報で明日は寒くなるという予報が出た場合は、一旦水道の元栓を閉めておきます。元栓を閉めたら、蛇口より水を出しておきましょう。こうすることで水道管が凍結しにくくなります。
上記のやり方でも凍結してしまう場合は、すぐに業者へ連絡しておきましょう。
また、業者に定期的にメンテナンスをお願いしておきます。毎年やってもらう必要はないので、2~3年に一度程度は水道管を点検してもらいます。
水道管はサビの汚れが付きやすいですので、1~2年に一度はきちんと業者に清掃してもらうことも大切です。
この他水道管は経年劣化を起こしますので、寿命が来たら業者に新しいものと交換してもらいます。
水漏れなど具体的なトラブルが発生した時だけではなく、水道管に何か問題がないかどうか調べる必要があります。
もし水回りで何かおかしなことがあれば、業者に相談しましょう。
修理を行う業者によって異なりますが、修理内容ごとの費用相場は次のようになります。
簡易凍結修理:8,000円~
屋内での水道管破裂修理:20,000円~
天井裏や床下など目が届きにくい箇所での修理:30,000~50,000円
この他壁の中で水道管が破裂した場合は、上記の費用以外にも、壁の除去や修理などの費用も加算されます。
このようにある程度のお金がかかる水道管修理ですが、工夫次第で自己負担を安く抑えることは可能です。
その一つが水道管料金の減免制度です。水道管が破裂した場合は、お住まいの自治体が指定している業者を選ぶことで水道料金の減免制度が適用されます。ただし、凍結のように故意でない場合に破裂した時が条件となっています。
減免される具体的な金額は自治体によって異なるので、まずはお住まいの自治体に確認してみましょう。
また、水道管の破裂でも火災保険が適用できる場合があります。
火災保険の補償内容には「水濡れ補償」と「水道管凍結修理費用保険金」があり、これらは凍結の際に適用されます。
ただし商品によってはこれらが含まれていないものもあるので、一度入っている火災保険を確認しておきましょう。