水不足のために! 家庭でできる節水方法を紹介
公開日:2021.11.2 更新日:2024.4.5天候や災害によってもたらされる水不足。最近は気象条件の変化で水不足が起こりやすい環境にあります。いつ起こってもおかしくはないため、日頃からきちんと備えておくことが大切です。今回はそんな水不足の際に役立つ節水方法をご紹介します。これは水道料金の節約にもなります。
天候や災害によってもたらされる水不足。最近は気象条件の変化で水不足が起こりやすい環境にあります。いつ起こってもおかしくはないため、日頃からきちんと備えておくことが大切です。今回はそんな水不足の際に役立つ節水方法をご紹介します。これは水道料金の節約にもなります。
水不足は主に天候によって左右されます。日本では雨が降る時期が、梅雨時と台風シーズンに集中しています。具体的には6月から9月にかけての3ヶ月で1年間の降雨の約4割が降るとされています。そのため、雨の少ない月は水不足に陥りやすくなります。梅雨が少なかったり、積雪が少なかったりすると年間を通して貯水率が低下します。最近では冬の時期における雪不足や5月以降の降水量が少なくなっていることから、ダムの貯水率が例年の平均を下回ることが多くなっています。
また最近では国内における都市化が進んだことによって、生活用水の需要が高まっています。人口・産業の集中する首都圏では、埼玉、千葉、神奈川、茨城南部で依然として人口が増加する傾向にあります。農業用水や工業用水の使用量は横ばいの傾向が続いているものの、生活用水は社会におけるライフスタイルの変化を受けて増え続けています。
水不足になると自治体によっては取水制限が行われることがありますので、日々の生活に影響が出てきます。
「そこまで多く使っていない」と感じる方もいらっしゃると思いますが、意外と水道の水を使用しているのです。
水道水の用途の内訳としては、下記となります。
トイレ 28%
風呂 24%
炊事 23%
洗濯 17%
洗顔・その他 8%
私たちの生活の中で水は欠かすことのできない大切な存在です。このように水は飲用するのみならず、日常生活のあらゆる場面において利用されています。洗面台で手を洗う際にも水道水が使われますし、洗濯をしたりお風呂のシャワーで身体を流したりする際にも大量の水が使われています。
近年は家庭における水の使用量は増加していると言われています。トイレであればかつては汲み取り式が主流でしたが、近年は水洗トイレが普及したことによって、水の使用量は一気に増えてきました。また、お風呂に至っては入浴後のお風呂の水を洗濯に再利用するなど、かつては節水が意識的に行われていました。しかし近年ではそういった節水意識が低下してきていると考えられています。
家庭で使う水の量は増えてきているものの、節水を行うことによって使う水の量を減らすことが可能です。
まずはトイレの節水方法です。最新式のトイレであれば省エネ効果があり、節水がしやすくなっています。また最新式のトイレでなくても、「大」と「小」のレバーやボタンをきちんと使い分けることでも節水につながります。トイレを使った時には「大」を多用しないなど、ちょっとした心掛けで水の使用量を減らすことができます。
お風呂の際もちょっとしたことで節水が可能です。浴槽のお湯については張りすぎないようにしましょう。多めにお湯を張るのは確かに気持ちがいいものですが、水の使い過ぎにつながります。ですので、お湯は普段よりも少なめに張ることを心掛けておきましょう。またシャワーはこまめに止めましょう。お風呂で身体を洗っている時に流れっぱなしにしている人もいらっしゃると思いますが、使わない時はきちんと止めるように心がけましょう。このように無駄な水を出さないことが大切です。
炊事をする際には、洗い場の水を出しっぱなしにしないよう気をつけましょう。野菜や食器などを洗剤で洗っている時は、水道の水はきちんと止めることが必要です。また食器のしつこい汚れは、つけ置きすると少ない水で洗浄できます。
トイレに関してはウォーターセーバーを取り付けることで節水できます。ウォーターセーバーを設置することにより、トイレのレバーを回している時だけ水が流れるようになります。現在ではホームセンターやインターネットサイトなどで1,000円以下のものが数多く登場していて、リーズナブルな価格で入手することができます。これで30%以上もの水を節約することが可能です。
お風呂の水に関しては、節水用のシャワーヘッドに交換することで減らすことができます。水量や水圧を思い通りに変えることができ、使用する水の量を減らすことにつながります。最近では浄水機能や節水機能が搭載されているものもあり、用途に応じて選べます。
炊事であれば、食器洗い機が節水に役立ちます。水を多く使いそうなイメージがあるものの、実際は手洗いよりも使用する水の量を少なくすることができます。手洗いですとこまめに水道を止められないため、必要以上に水を出しがちです。食器洗い機の場合、決まった量の水しか使用する必要がありません。洗い物の時間短縮にもつながり、食器洗い機はとても便利です。
電気料金と同じように、ちょっとした無駄をなくすことによってお金を浮かすことができます。
お風呂の場合であれば、シャワーの水を減らすことで水道料金およびガス料金を下げることができます。自治体にもよりますが、10分間シャワーの水を出し続けた場合は、水道料金はおよそ30円、ガス料金はおよそ35円になります。これが1ヶ月単位でみると1,950円もの出費になります。節水型シャワーヘッドに交換することで水の使用量を約50%削減することができます。つまり、毎月のシャワー代は975円まで減らすこともできるのです。
洗濯物であればお風呂の残り湯が節約に役立ちます。お風呂の残り湯はおよそ180Lと言われています。この内1/4を洗濯用の水に回すことで、45Lもの水が節水できます。一般的に水道料金は1Lあたり0.24円ほどかかります。そのため毎日の洗濯で残り湯を利用した場合ですと、45L×0.24円×30日で、1ヶ月あたり約324円の節約につながります。またお風呂の残り湯は温度が高く、洗濯物の汚れが落ちやすいというメリットもあります。
このように、日頃のちょっとした水不足対策によって水道料金を節約することができます。