鍵の種類にはどんなものがある?主な特徴は?vol.2
公開日:2021.11.12 更新日:2024.4.2鍵の種類や特徴、そのメリットやデメリットについて詳しく紹介します。鍵と一口に言ってもその形状や特徴は幅広く、メリットやデメリット、かかる費用まで大きく異なっています。鍵と一口に言っても住宅に使うものだけではなくカバンや自動ドアなど特殊な場所で使われるものも。この記事では鍵の種類や特徴を詳しく紹介します。
鍵の種類や特徴、そのメリットやデメリットについて詳しく紹介します。鍵と一口に言ってもその形状や特徴は幅広く、メリットやデメリット、かかる費用まで大きく異なっています。鍵と一口に言っても住宅に使うものだけではなくカバンや自動ドアなど特殊な場所で使われるものも。この記事では鍵の種類や特徴を詳しく紹介します。
ウォード錠は古代ローマで作られた鍵です。錠の内部にウォードという障害があり、正しい鍵であれば障害を回避して回すことで解錠する仕組みになっています。漫画やゲームで見られるような形の鍵という方がイメージしやすいかと思います。
見た目も原理も単純なため、複製はそれほど難しくないため、住宅で使われることはあまりありません。ただしアンティーク製品やカバンの鍵などに採用されていることがあります。
ただ、見た目の芸術性の高さから根強いファンもおり、あえてウォード錠を採用する人もいます。鍵に装飾が施されているものもあり、中には芸術品と呼べるほどのものも。
複製が容易だとは言ったものの、一般に使われる鍵ではないため、一般の鍵業社では複製できないことが多いです。そのため、もし複製するのであれば、大きめの鍵専門店や金物屋さんに相談するのがおすすめ。ウォード錠の複製が可能かどうか電話で問い合わせてみると間違いありません。
ただし防犯性が高い鍵ではないため、どうしても採用する場合には補助鍵などを使用し、ウォード錠以外の部分でセキュリティ性能を高める必要があります。
レバータンブラー錠とは、中の板状のタンブラーをテコのように動かして解錠する仕組みになっています。鍵は前方後円墳のような形をしており、構造はそれほど複雑ではないものも少なくありません。
錠前に厚みを必要としないため、古い住宅や倉庫、自動ドアなどにも使われることが多い鍵です。構造が簡単なためカバンなどの鍵に使われています。
レバータンブラー錠は簡単なものであれば、中の状態を覗き込めるものもあり、自分で解錠できるものもあります。構造が簡単なものも多いですが、現代の技術を使うことで構造を複雑にすることもでき、不正解錠がほぼ不可能とされるほど、防犯性能が高いものも。そのシンプルさと精巧さはルイ・ヴィトンなどの高級なスーツケースの鍵などに使われるほど。
ただし住宅で使うにはセキュリティ性に不安がある場合がほとんどなため、それほど使われることはありません。もし採用するのであれば補助錠と組み合わせてセキュリティ性を高めるようにしましょう。
南京錠は四角の金属にU字の弦が組み合わさっている形状になっています。鍵自体を持ち運びできるため、さまざまな場所で利用可能です。
解錠の仕組みはダイアル式になっているものと、鍵で解錠するものの2種類がほとんどです。鍵が小さいため力づくで破壊することは可能なものの、それほど簡単に開けられるものでもないため、簡易的な防犯対策に利用されます。
主な使用用途としては、以下のものがあります。
・カバン
・倉庫
・自転車
・金庫
南京錠は小さく、中にはデザイン性がよいものも。解錠に鍵が必要なものは南京錠の性質上、小さい鍵になりがちなので、無くさないように注意が必要です。もしなくすのが心配なようであれば、ダイアル式のものを使うようにしましょう。
南京錠はダイヤル式のものであれば100均でも購入可能です。ただし指先の感覚だけで解錠できるものも多いため、安いものは時間さえかければ簡単に解錠できてしまうものも。
もし防犯性にこだわるのであれば、100均ではなくある程度費用をかけておきましょう。鍵自体が小さいため2,000円も出せば十分なものが買えるはずです。
クレセント錠は、窓の室内側につけられている鍵です。おそらくほとんどの窓でこのクレセント錠が採用されています。半円形で回転させることで窓を施錠できます。
クレセント錠は本来ガラスの密閉度を高めることを目的にしているため、防犯性能を考慮していません。外からクレセント錠付近のガラスを破壊し簡単に回せてしまいます。ですが、窓のクレセント錠の防犯性を高める対策でできるものは、ホームセンターでも簡単に購入できます。
主な対策は以下の通りです。
・窓枠に補助錠をつける
・クレセント錠に鍵を取り付ける
これらの対策は専門業者でなくとも取り付け可能で、費用もそれほど高くありません。防犯性能を高めたいのであれば、玄関のセキュリティ性能だけではなく、窓が割られないように防犯フィルムを施工するのもおすすめです。
近年空き巣の侵入経路としては玄関ではなく、窓が狙われることも多いため、窓のセキュリティ対策は空き巣防止に高い効果を発揮します。
新築住宅の窓であればクレセント錠ではなく、外から鍵がどこにあるのかわからない構造になっているものも。
もし新築で戸建てを建てる場合やサッシを交換する場合には、そうした構造のものを選ぶのも選択肢です。