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ウォード錠とはどんな鍵?メリットや鍵の交換方法などについて解説

公開日:2021.10.29 更新日:2024.4.3
ウォード錠とはどんな鍵?メリットや鍵の交換方法などについて解説

ウォード錠は全ての鍵の元になっているもので、その起源は古代ローマの時代と言われています。現在の高性能な鍵もこの鍵無くしては無かったかもしれません。
ウォード錠と聞くと知らないとお答えになる方が多いですが、鍵の形を見るとみなさん一度は見たことがあると思います。装飾されたリングから棒が伸び先端部分が凸凹になっている鍵でファンタジー映画によく登場します。

この記事では、ウォード錠のメリットや料金をお伝えします。
鍵選びで迷われている方は参考にしてみて下さい。

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1. ウォード錠は主にどんな用途がある?最適な場所は?

ウォード錠の主な用途や取り付けに適している場所を詳しく解説します

鍵が刺さったウォード錠の写真

この鍵穴の主な用途はインテリアです。そのため取り付けに適している場所は家具の引き出しなどです。

ウォード錠の錠前は洗練されていますので、アンティーク家具との相性もぴったり。この鍵は中世ヨーロッパの貴族にも大人気でしたので、鍵の持ち手部分に宝石があしらわれているものや、金細工が施されているものもあります。細工も幾何学的な模様を中心に色々なパターンが存在しています。それを差し込む鍵穴の中も非常に洗練されています。

鍵自体は単純な構造で、鍵穴の中に障害物が設けられており、正規の鍵を差し込むとそれに当たらないように回すことが出来る仕組みです。そのためコピーもしやすく破壊も簡単ですので、正規の鍵として使用することはお控え下さい。

玄関にこの鍵穴を使用したい場合は、別でセキュリティが高い鍵を設置しておく必要があります。

この鍵の価格に関しては、のちほど紹介するのですが、歴史的価値の高い逸品でしたら、海外のオークションサイトなどでビックリするくらいのお値段で取引されています。また鍵をひもに通してネックレスとして使用されている方もいらっしゃいます。重厚感がありながらスタイリッシュなデザインは、空間を素敵に演出してくれること間違いなし。興味がある方はおひとついかがですか。

2. 鍵の種類をウォード錠にするメリット

鍵の種類をウォード錠にするメリットは家具やカバンなどを装飾できる点です

並べられたウォード錠の写真

この錠のメリットはその見た目です。中世ヨーロッパで作られ鍵屋と錠前師との攻防で進化し続け、ルネサンス文化の影響を受けたデザインは凄いの一言。使用されている素材も色々で、鉄製でしたら重厚感がありますし、真鍮製でしたら高級感があります。

また門扉や玄関にぴったりの大きいものからスーツケースや鞄に取り付けることが出来る小型なものまでサイズも豊富で、お持ちのアイテムにひとつ取り付けるだけで目立つこと間違いなしです。

ウォード錠は重要な部分の鍵としては使用できませんが、机の引き出しなどでしたら、施錠は出来ますので試してみてはいかがですか。

この鍵のメリットとして次に紹介するのがアクセサリーとしても使用できる点です。ウォード錠のキーには様々な形や模様がありますので、ネックレスにもぴったりですし、小型なものでしたら、ブレスレットやアンクレットにも使用できます。

この鍵のメリットとして最後に紹介するのが、壊れにくい点です。ウォード錠は作りが単純で、なおかつ金属で出来ていますので、よほど無茶をしない限り壊れることがありません。もちろん素材によりサビがつく可能性がありますので、定期的に磨く必要はありますが、それさえしておけば何百年と持つものもあります。

3. 鍵の種類をウォード錠に交換する方法

鍵の種類をウォード錠にする方法と注意点、業者の選び方を紹介します

ウォード錠を取り付けている写真

この鍵の取り付け方法を説明する前に必要工具から紹介します。鍵の大きさや種類により若干異なるのですが、主なものとして電動ドリル、プラスドライバーとマイナスドライバー、ノミ、ヤスリです。

現在販売されているウォード錠は既存の鍵と互換性が高いので、ドライバーさえあれば簡単に取り付けが可能です。

取り合えず古い鍵を外さなくてはいけませんのでマイナスドライバーを使用して化粧蓋を扉から剥がし、各所のネジも外しましょう。そうするとシリンダーとラッチが取り外せますので、ドアの間に部品を落とさないよう注意して引き抜きます。その後、先ほどとは逆の手順で新しい鍵穴を取り付ければ完成です。

アンティークなウォード錠を取り付ける際は、既存のものとサイズが合わない可能性があります。その際は電動ドリルを使って取り付け部分を加工しなくてはならないのですが、失敗のリスクも大いにありますので、可能であれば専門業者に依頼しましょう。

この鍵穴の取り付けを業者に依頼する際はいくつかの注意点があります。まず注意すべき点は、闇雲に依頼しないことです。インターネットなどでは様々な鍵業者がありますが、何も考えずに依頼すると高額請求トラブルに巻き込まれる可能性があります。中にはウォード錠を扱ったことが無い業者も。それらのトラブルを回避する上でも3社以上からの見積もりと、この鍵穴を扱ったことがあるかどうかの確認は必須です。

4. ウォード錠に交換するのにかかる費用相場はいくら?

ウォード錠にする料金はオークションで3,000円から12,000円

鍵の費用相場のイメージ写真

この錠前を新規で販売している所は見つかりませんでした。どうしても自分オリジナルのウォード錠を作りたいという方は、鍵屋さんではなく鋳物工場か金属工場にご相談ください。

現在この鍵はオークションを中心に取引されています。鍵の大きさや作られた年代により価格も様々ですが、平均すると3,000円から12,000円のものが多く出品されています。

キーだけでしたら真鍮製で980円から1,500円以内で新品が販売されています。中には308,000円する物や値段が付けられないものも。これらの錠前はコレクターの間で取引されていますので、一般の方が手にする機会は少ないでしょう。

海外のオークションサイトであれば、日本よりも多くのウォード錠が出品されているのですが、落札してからの手続きが面倒ですよね。そんな時に役に立つのが骨董品屋です。海千山千の彼らは、色々な国の骨董品に精通してますので、予算と希望のデザインさえ伝えればすぐに探してくれます。ただし胡散臭い骨董商もいますので、何店舗か回ることをおすすめします。

この鍵に関してのここまでの情報をまとめると、キーのみでしたらネット通販、オリジナルが欲しい場合は鋳物工場、アンティークなら骨董品屋です。なかには素敵なウォード錠が格安で売られていることもありますので、宝探しの気分で調べてみてはいかがですか。

5. ウォード錠についてのまとめ

ウォード錠に関するさまざまな情報のまとめとポイントのおさらい

ウォード錠のイメージ写真

この鍵に関しての情報をお伝えしてきましたが、最後におさらいも兼ねて重要なポイントを紹介します。

ウォード錠は鍵としての能力は無いに等しいものの、芸術品としての価値は目を見張るものがあります。門扉や玄関に取り付けておくことで、見た目をお洒落に演出してくれます。

この鍵を新品で入手することは大変困難ですので、オークションサイトや骨董屋で探してみましょう。

ウォード錠は手に取るだけで心が奪われてしまう素敵な錠前です。

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