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クレセント錠とはどんな鍵?メリットや鍵の交換方法などについて解説

公開日:2021.10.29 更新日:2024.4.3
クレセント錠とはどんな鍵?メリットや鍵の交換方法などについて解説

クレセント錠は他の鍵とは違い独特の形をしており、その見た目からクレセント(三日月)と名付けられました。
動かす部分が半月状のクレセント錠は多くのご家庭や会社の窓で使用されており、これがあることで外から簡単に窓を開けることが出来なくなっています。

この記事では、クレセント錠のメリットや防犯事情、価格、取り付けに最適な場所まで簡単に紹介していきます。
鍵選びに迷われている方は参考にして下さい。

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1. クレセント錠は主にどんな用途がある?最適な場所は?

クレセント錠の主な用途は防犯対策と密閉性の向上です。最適な場所はサッシ窓

窓に付けられたクレセント錠の写真

この鍵は窓から音が漏れないために開発されたもので、現在の窓では取り付けられていない種類は無いと言っていいくらいの有名な鍵です。三日月状の回転部分をサッシに付いている金具に引っ掛けることで施錠できる仕組みとなっています。

元は音漏れ対策で売り出された鍵ですので防犯性能はあまり高くありません。窓ガラスの一箇所だけを割れば簡単に手が届き、開錠できますので、時間を稼ぐことも出来ません。ですが安価なことと、取り付けが簡単なことが支持され、現在でも多く用いられています。

取り付けに最適な場所としては窓以外にないでしょう。この鍵は縦向きに使用するのが一般的ですが、窓ガラスの形によっては、横向きでも使用することが出来ます。

また近年では防犯対策を重視する傾向があるため、ロック付きのクレセント錠も登場しています。いずれにしてもこの鍵単独では泥棒対策にはなりませんので、補助錠などを使用しましょう。

この鍵には鍵付きの種類もあります。鍵付きの鍵というとなんだか不思議な感じがしますが、要するにクレセント錠の回転する部分に、別の鍵が付いている種類です。窓を開ける際にひと手間かかるので面倒なのですが、夜間に侵入される危険性を考えれば、有用な鍵となっています。この鍵は泥棒に真っ先に狙われやすいので、用途を十分に把握して慎重に取り付けましょう。

2. 鍵の種類をクレセント錠にするメリット

クレセント錠にするメリットは簡単に窓の施錠が出来ることです!

開けられたクレセント錠の写真

この鍵穴のメリットで最初に紹介するのは、キーを使用することなく簡単に施錠出来ることです。鍵を持ち歩くことがないので紛失する危険性がありませんし、スペアキーを作成する必要もありません。操作も簡単ですので、お子様からお年を召された方まで取り扱う事が出来ます。

この鍵のメリットとして次に紹介するのが、取り付け費用が簡単かつ安価なことです。詳しくは次項で説明しますが、1,000円以下でも販売されていますし、取り付けもドライバーさえあればできます。クレセント錠が付いていない窓ガラスがありましたら、早急に取り付けましょう。

仮に窓ガラスに取り付け穴がない場合でも、電動ドリルさえあれば取り付けることが出来ます。

その他のメリットとして紹介するのは、頑丈なことです。この鍵は他の鍵と違い複雑な構造はしていませんし、最低限の部品で構成されていますので、壊れるリスクが非常に少ないです。

この鍵穴のメリットとして最後に紹介するのが、防犯用の種類の登場です。従来のクレセント錠は窓ガラスに数センチの穴を開ければ開錠できたので、侵入犯から非常に狙われていました。しかし現在では泥棒の手の届かない箇所に取り付けることが出来る鍵も開発されていますので、比較的安全となっています。

3. 鍵の種類をクレセント錠にする方法

鍵の種類をクレセント錠にする方法と注意点、業者の選び方を紹介します

クレセント錠を取り付けている写真

この鍵の取り付け方法は新規で行う場合と、交換の場合では若干作業が異なりますので個別に紹介します。

まず初めに紹介するのは、交換取り付けの方法です。必要になる工具はプラスドライバーとマイナスドライバーのみです。クレセント(三日月状の金具)が付いている金具側の上下のネジを緩めます。ネジが化粧蓋でおおわれている場合は、マイナスドライバーを使用して取り除いておいて下さい。

その後、下側のネジだけ外し、クレセントの部分を180度回転させて上のネジを軽く締めておきましょう。下のネジ穴だけが開いている状態ですので、そこに新たな鍵を逆さまに取り付けたのち、上の鍵を完全に外して古い鍵を取り除きましょう。

その後、新しい鍵を180度回転させ、上のネジを締めましょう。最初に古いクレセント錠を完全に取り外してしまうと、サッシの中に部品が落下してしまいますので、必ず交互に作業して下さい。

また、新しくこの鍵をつける場合には、電動ドリルとさしがねが必要です。取り付けたい部分の寸法をさしがねで採寸し、サイズがぴったりのものを購入しましょう。この時に注意して手頂きたいのが、闇雲に購入しないことです。でないと鍵とガラスが干渉して取り付けることが出来なくなることもあります。取り付け方法は、新しい鍵を使って印をつけ、その通りに穴を開けネジで止めれば完了です。

4. クレセント錠にする料金はいくら?

クレセント錠にする料金は680円から37,511円。廃番商品は高額も

費用相場のイメージ写真

この鍵にする料金はサッシメーカーや型番によって大きく異なりますので個別に紹介します。

まず防犯タイプとして人気のある鍵付きクレセント錠の価格は2本のスペアキー付きで1,620円から1,800円です。

回転部分だけを回すことでロックをかけることができるクレセント錠は14,420円となっています。

また廃番になったクレセント錠はオークションなどで50,000円以上で取引されています。

この鍵の値段の違いは素材や機能面もあるのですが、一番の要因はサッシメーカーです。互換性が無い訳ではありませんが、一般的には交換前と同じメーカーの鍵を使用しなくてはいけません。その理由としてはトステムや三協アルミ、YKKAP、岩住アルミ、日経サッシなどのメーカーによってネジの間隔(ピッチ)や鍵の大きさが微妙に違うからです。そのため先ほど紹介したように廃番のクレセント錠が高額になる現象が起こります。

この鍵の取り付けを業者に依頼する場合には、本体代金の他に別途作業料金が発生します。その金額は業者により大きく差がありますので、事例を紹介します。3ヵ所のクレセント錠の交換を業者に依頼した際に、60,000円と言われたので、高いと思い別の業者に依頼すると29,000円でした。このような事例は多く存在しており、気を付けておかないと高額請求トラブルに巻き込まれる可能性があります。作業料金の目安としては部品代金+20,000円が相場です。

5. クレセント錠のまとめ

クレセント錠に関するさまざまな情報のまとめとポイントのおさらい

クレセント錠の模型の写真

この鍵のメリットや取り付け方法、料金などをお伝えしてきましたが、最後におさらいも兼ねてポイントをまとめて紹介します。

この鍵は窓専用の特殊な鍵で、防犯のために作られたものではありませんので、単独での使用は控えましょう。

販売している会社も鍵メーカーではなく、サッシメーカーですので、現在お使いのアルミサッシによっては高額な商品しか存在しないことも。鍵として使用する場合は、補助錠なども一緒に設置して下さい。

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