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《危険!》空き巣に狙われやすいセキュリティの低い鍵とは?

公開日:2022.11.14 更新日:2024.4.3
《危険!》空き巣に狙われやすいセキュリティの低い鍵とは?

住宅に使用されている鍵には様々な種類が存在します。
この記事では、その中でもセキュリティが低くピッキングしやすい鍵について紹介します。
ぜひこの記事を参考にして、ご自宅の鍵のセキュリティを今一度ご確認ください!

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1. セキュリティの低い鍵の種類とは?

住宅の鍵開錠で一番簡単なのがピンシリンダータイプとディスクシリンダータイプ

シリンダーと3本の鍵の写真

ピンシリンダータイプとディスクシリンダーの鍵は、簡単に解錠できてしまい、解錠に5分とかかりません。

ピンシリンダー錠とディスクシリンダー錠は、ピッキングが主流になる前に主に使われていた鍵で、内側の筒と外側の筒に分かれた構造になっています。正しい鍵を入れると、内側の筒が回転できるようになり、それによりかんぬきが外れる、という仕組みです。構造が簡単で、壊すことが難しいという理由から、多くの住宅に使われていたのですが、ピッキングの技術が登場したことで、そのピッキングのしやすさが問題になってきました。

これらの鍵は複製も容易で費用も2,000円もかからずに作れることもメリットではありますが、空き巣に狙われてしまった場合、防犯性能がほとんど期待できないため、防犯対策を考えるのであれば、違う鍵への交換を考えるべきでしょう。

「でも防犯にお金をかけたくない」というのであれば、補助錠を取り付けるのも選択肢です。補助錠であれば、シリンダーごと交換するよりも費用を抑えられます。

ただし、ある程度防犯性能が高いと言われているディンプルシリンダータイプの鍵でも、15,000円程度で交換することが可能なので、もし余裕があるなら、そちらの方がベターだと言えるでしょう。

2. セキュリティの低い鍵のタイプとは?

ワンドア・ワンロックタイプは1か所開ければ侵入できてしまう

ワンドアツーロックの玄関ドアの写真

鍵の種類というと少し違うかもしれませんが、一つのドアに一つの鍵、いわゆる「ワンドア・ワンロック」の状態の場合、防犯性が低いと考えてよいでしょう。

「鍵のセキュリティを高めれば十分なのでは?」ということを考える人もいるかもしれませんが、それは間違いです。なぜなら鍵穴は最後の手段として壊して開ける方法があるからです。

ここでワンドア・ツーロックになっていると話は変わります。一つのドアに対してロックが二つあることで、泥棒からすれば壊さなければいけない鍵が2つに増えることに。
泥棒が一つの家の侵入に試みる時間の平均は5分以下だと言われています。鍵穴が2つあることで、壊すのにかかる時間が2倍になります。そうなれば泥棒からすると人目につく可能性が高まってしまい、また防犯意識があることを泥棒にアピールすることもできます。

ただし防犯性能が低いものを使っていてもそれほど効果がない場合があります。ピンシリンダー錠やディンプルシリンダー錠のものは泥棒からもすぐに見抜かれてしまうため、「ツーロックだから大丈夫!」と安心せず、しっかりと防犯性能の高い鍵を選びましょう。

また玄関以外の侵入口についても気をつけてください。

3. 鍵のセキュリティ対策とは?

ピッキング、サムターン回し対策をしよう

鍵穴をピッキングしている写真

ピッキングとサムターン回しの対策をしなければ、泥棒に力づくで開けられる場合があります。ピッキングとは特殊な道具を使って、鍵を使わずに解錠する手口全般のことを指します。

これはディスクシリンダー錠やピンシリンダー錠は簡単にピッキングすることができましたが、近年ではディンプルキーやそれ以上にセキュリティ性能が高い鍵も登場しており、これらの鍵に変えておけば、防犯性能は大きく向上します。ただしサムターン回しの対策をしてない場合、泥棒に狙われてしまう可能性もなくはありません。

サムターン回しとは、外部から何か技術を使って内側の鍵を回す方法のことを指します。もっともシンプルな方法は、鍵穴の近辺だけ穴を開けて鍵を回す方法。この方法の場合、鍵穴だけいくら防犯性能の高いものを使っても意味がありません。サムターン回しの対策としては、サムターンにカバーをつける、サムターンに鍵をつけるという方法があります。

サムターン回しやピッキングもこうした方法でも「絶対に開けられない」ということはありませんが、対策をしておけばおくほど、泥棒としては手間と時間を消費してしまうことになるため、狙われる可能性はぐっと下がります。

ただし、侵入口は玄関だけではなく窓などもありますので、窓のサムターンなども対策をしておきましょう。

泥棒は人目がつきにくい環境が整っている家を狙うことが多いです。そのため、自分の家の周りの状況を見て、人目につきにくいところはないか、一度確認してみましょう。

4. セキュリティの高い鍵の種類

防犯性能の高い鍵は、ディンプルシリンダー、マグネットタンブラー、ロータリディスクタンブラーなど

鍵穴に刺さったままの鍵の写真

セキュリティが高い鍵として知られているのが、ディンプルシリンダー、マグネットタンブラー、ロータリディスクタンブラーなどの鍵です。

ディンプルシリンダーとは、鍵にディンプルというくぼみがある鍵を使ったシリンダーのことです。このディンプルはピッキングが難しく、それでいてコストが他のセキュリティ性の高い鍵と比べると安い場合も多いため、近年の住宅で多く採用されています。

マグネットタンブラーとは、マグネットの磁力を使ってシリンダーを回す仕組みになっている鍵のことです。もしピッキングをしようと思っても、特殊な機械が必要になりますし、時間もかなりかかるため、ピッキングで開けることは極めて難しい鍵だと言えます。ただし、管理の仕方によってはマグネットが取れてしまうことがあるため、丁寧な管理が必要です。

ロータリーディスクシリンダーとは、ピンシリンダーの後継品です。見た目はピンシリンダーと変わらないため、防犯性がそれほど高くないように見えますが、シリンダーの内部にピッキングが難しくなるような機能が搭載されているため、高い防犯性を発揮しています。

どの鍵がセキュリティが高い、ということは簡単には言えませんが、それぞれに特徴やメリット、デメリットがあります。防犯性と価格のバランスを求めるならディンプルシリンダーですし、そうじゃない場合にはマグネットシリンダーやロータリーディスクシリンダーを検討するとよいでしょう。ただし窓やその他の侵入経路がないかはくれぐれも確認するようにしてください。

5. まとめ

鍵のセキュリティの高さは大切、でもそれ以外の防犯対策も忘れずに

家の鍵を解錠するイメージ写真

今回は鍵のセキュリティが低い鍵とは、どんなものかについて紹介しました。
これでセキュリティが低い鍵とはどんなものか、セキュリティが低い鍵を使っている場合どう対策をしたらいいか、大まかなイメージが掴めたのではないでしょうか。

防犯を考えるなら、玄関の防犯性だけではなく、窓の鍵や周囲の環境を確認することも大切です。まずは、自分の家の一番セキュリティが不安なところから防犯対策をはじめてみてはいかがでしょうか。

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