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鍵の番号だけで合鍵は複製できちゃう?!犯罪に巻き込まれないための鍵の管理方法などをご紹介

公開日:2022.7.7 更新日:2024.4.3
鍵の番号だけで合鍵は複製できちゃう?!犯罪に巻き込まれないための鍵の管理方法などをご紹介

純正キー(マスターキー)があれば簡単に作れる合鍵。
実は鍵そのものがなくても、純正キーに刻まれている鍵の番号が分かれば合鍵は複製できることはご存じでしたか?
そのため、合鍵ではなく純正キーを普段使いにしている方は犯罪に巻き込まれるリスクを高める可能性があります。

この記事では、鍵番号について詳しくご紹介します。鍵に刻まれた番号の役割について理解し、防犯意識を高めましょう!

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1. 合鍵は「鍵番号」があれば複製可能

新生活で環境が変わり、引っ越しを終えたときに忘れずに考えておきたい重要なものが「鍵」の管理です。

機械で鍵を作成している写真

紛失などに備えて、純正キーは家に保管して合鍵(スペアキー)を使用する人も多いのではないでしょうか。
実は、防犯上の観点からも純正キーは持ち歩かないのが賢明です。

合鍵は通常、鍵屋に頼んで作成してもらいます。セキュリティー機能が高いなどの特別な鍵でなければ、10分程度で合鍵が完成します。手軽さは魅力でもありますが、一方で紛失した際などに悪用されやすいといった要素があることも忘れてはいけません。

鍵を複製する際、一般的には「鍵屋へ鍵を持ち込んで依頼」するイメージですが、実は現物がなくても合鍵は作成することができます。
現物の鍵以外に合鍵の材料となるのは、数字とアルファベットで構成された「鍵番号」。純正キーに刻まれたその番号だけで、鍵の形状を特定することができます。
鍵屋さんの中には作成前に“本人確認”を行わない業者もいるため、合鍵を「誰でも作れてしまう」というリスクがあります。

さらに、近年ではパソコンやスマホで合鍵を購入できるシステムも増えてきました。当然プライバシーには配慮がされていますが、悪用される機会がゼロであるとは言い切れません。

2. 合鍵と純正キーの違いとは?

純正キーは「マスターキー」「元鍵」とも呼ばれ、合鍵とは根本的な違いがあります。

鍵を使って解錠している写真

合鍵は、多くの場合純正キーをもとに作成(複製)されますが、このとき「鍵番号」は刻印されません。つまり、形状だけをまねて作られたのが合鍵です。

また、両者には機能的な面でも少々違いがあります。
合鍵は純正キーに比べると精度が低いため、毎日繰り返し使い摩耗によって変形すると、スムーズに開かなくなりやすいのです。

同様の理由で合鍵から合鍵を複製することはできないケースがあります。
これは、もともと精度の高くない合鍵から複製することで、さらに精度が落ちる懸念があるからです。合鍵からの複製を引き受けてくれる業者もいますが、長期的に考えると純正キーから作ったほうが賢明でしょう。

3. 鍵番号を使った合鍵の複製が悪用された事例

2016年9月、女子大生の住居に見知らぬ男性が不法侵入したという事件がありました。

番号が刻印された鍵の写真

犯人は、被害者の住むマンションに管理会社員を装って立ち入り、鍵のメーカーや番号情報を得て合鍵を作成したのです。
幸い女子大生の身に被害が及ぶことはありませんでしたが、最悪の場合、命に関わるような危険な事例といえます。それでも、いまだ「鍵番号で合鍵が作れる」ということを知らない人が多いのも事実です。

警察庁が発表した「平成29年の刑法犯に関する統計資料」では、空き巣・忍び込み・居空きについて、それぞれ侵入手段別の認知件数が記されています。
例えば平成29年の空き巣犯罪では、全体の認知件数は25,511件。そのうち合鍵を利用した空き巣犯罪は、ガラス破り(10,851件)、無締まり(9,318件)に次ぐ1,334件となっています。数字だけではなかなか実感がわきませんが、割合的にはよく使われる手段といえるでしょう。

合鍵を利用した不法侵入は、犯人にとって都合のいい方法でもあります。
窓を割ったりピッキングをしたり……といった行為ではないため、あたかも住人のような装いで侵入することも可能なのです。
2016年に起こった不法侵入の事例は、もはや誰にとっても他人ごとではありません。便利な時代だからこそ、危機感を持って管理することが大切です。

4. 合鍵を複製して悪用されないためにやっておくべき鍵番号の守り方

簡単に作れる反面、犯罪に利用されるかもしれないというデメリットを持つ合鍵です。

キーヘッドにカバーがつけられた鍵の絵

ささいな気の緩みが犯罪につながることもありますので、普段から対策をしておきましょう。

最も簡単で安心な方法は、純正キーではなく合鍵を持ち歩くことです。
先述の通り、合鍵には「番号」が刻まれません。鍵番号がなければ現物なしに作成できないため、出先で番号を盗み見られて悪用されるリスクはなくなるといえます。

仮に純正キーを持ち歩いている、またはその必要がある場合は、<鍵番号が刻まれた部分にカバーを付けておくと安心です。
最近では、シックな革製品からかわいらしいキャラクターものまで幅広く展開されているので、自分の鍵に合ったカバーを選びましょう。

お子さまが1人で鍵を持ち歩く場合は、合鍵による悪用リスクを事前に共有しておくことも大切です。
また、首にぶら下げる・ランドセルの横につけるといった行為はリスクを高めます。鍵の紛失予防にはなりますが、鍵の番号だけでなく「大人が家にいない可能性」を他人に知られることになるからです。

そして、何より大切なのは「鍵の番号だけで合鍵が作れる」という意識を常に持っておくこと。
可能であれば純正キーは保管しておいて、なくさないよう工夫した合鍵を持ち歩くと鍵番号を守ることができます。

5. まとめ

合鍵に関わらず、便利な機能やシステムは犯罪につながることがしばしばあります。

合鍵の写真

それに伴いセキュリティー面も向上してきましたが、まだまだ完全には安心できません。
どうしても現在の鍵で心配な場合は、鍵の本体ごと取り換えてしまうのも一つの手段です。鍵穴に差し込むタイプの鍵にも、簡単に合鍵を複製することができない種類の鍵があります。

賃貸物件などで鍵の取り換えが困難な場合は、補助錠を利用するのもおすすめ。
ドアに穴を開けずに取り付けられるものも多く、特にオートロック機能のないアパートやマンションでは「第三の鍵」として活用できます。

ほかにも、指紋認証やカードキーで守られる家も増えてきています。指紋認証は鍵を紛失する心配もないため、取り付けられる場合には頼もしい機能といえるでしょう。

鍵に対する防犯意識は非常に重要です。自分に限って……と安易に考えてしまうともしかしたらに備えることができません。
今日からでもできる対策をしっかりと行い、家と鍵、そして自分を守りましょう。

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