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《費用相場やメリットなど》自宅葬とは?葬儀を営む際に役立つ情報を詳しくご紹介します!

公開日:2023.7.19 更新日:2024.4.12
《費用相場やメリットなど》自宅葬とは?葬儀を営む際に役立つ情報を詳しくご紹介します!

1970年代までは一般的であった自宅葬ですが、少子高齢化や過疎化、多忙さなどから敬遠されがちです。自宅葬はその言葉通り自宅で行なう葬儀のこと。式に際しては、ご近所の方や自治会の方が協力して行なっていました。大手斎場が全国各地に進出してからは、自宅葬の件数が急激に減少しています。
しかし、コロナ禍の中で密を避けるといった新しい社会になり、再び注目を集めつつあります。
そこで今回は自宅葬の特徴やメリット・デメリット、費用の相場について分かりやすく紹介します。葬儀を営む際の参考にしてみて下さい。

1.自宅葬とは?

自宅葬の特徴は故人が過ごした場所でお別れすることができる点です

黄色とピンク色の仏花の写真

この葬儀の特徴として最初に紹介するのは、ご自宅で行われるという事です。
冒頭でも紹介したように1970年代までは当たり前に行われていた葬儀です。病気が進行して死期を迎えた時に、昔であれば自宅に戻り最後の時を過ごすことが一般的でした。

さらに1950年代以前は各地域に火葬場がありましたので、自宅で葬儀を行い数名で火葬場へと運び荼毘に付される流れとなっていたようです。ですので、近所の方がお亡くなりになった時は、3日程度は仕事を休まなくてはいけないことも珍しくはありませんでした。

自宅葬の特徴として次に紹介するのは、自宅でお別れできることです。
お年を召された方の中には斎場で葬儀を行うことに抵抗がある方もいらっしゃいます。自宅には故人と過ごした思い出がたくさん詰まっていますので、より深いお別れが出来るかと思います。

この葬儀の特徴として最後に紹介するのは、ルールなどがあまりないことです。。
斎場は色々な方に利用して頂かなくてはいけませんから、厳密にルールが定められています。。
その点、自宅葬でしたら自分の家で行うので閉館時間もありませんし、よほど羽目を外したり近所迷惑にならなければ、お別れまでの時間を自由にお過ごし頂けます。

2.自宅葬のメリット

自宅葬のメリットはご近所様の参列が容易であることとリラックスできることです

黄色や白色の仏花の写真

この葬儀のメリットとして最初に紹介するのは、落ち着いて過ごすことができることです。
お亡くなりになる前にICUなどに入られていた場合は、一週間以上自宅に帰れていないという事もままあります。そのまま葬儀社と打ち合わせをして、斎場での通夜、葬儀告別式へと続いていくと、途中で参ってしまわれることも。自宅葬でしたら、ご自宅に帰り落ち着いた状態で葬儀の準備に取り掛かることができます。

自宅葬のメリットとして次に紹介するのは、ご近所の方々が参列しやすいことです。
斎場は比較的車通りの多い場所に建てられていますから、お住まいの地域によってはタクシーを乗り合わせていくことになります。若い方の場合はなにも問題ありませんが、お年を召された方にとっては葬儀に参列できないことも。ご近所様に来ていただくという点では、距離が近い自宅葬がおすすめです。

この葬儀のメリットとして最後に紹介するのは、飲食の費用を抑えられることです。
通夜式の後に通夜振る舞いを行う場合、斎場でしたら全て仕出しなどに頼る必要があります。ご自宅でしたらその場で調理することができますし、ご近所様のお宅から持ち寄ることも可能です。
さらにお酒もディスカウントストアから調達できますから、仕出しと比較すると断然お得です。

3.自宅葬のデメリット

自宅葬のデメリットは準備と片づけに時間と労力がかかることです

カラフルな仏花の写真

この葬儀のデメリットとして紹介するのは、とにかく手間がかかることです。
祭壇や鯨幕(白黒の幕)などは葬儀社が用意してくれますが、それを設置するための片づけなどは自分で行わなくてはいけません。他人に自宅の中を見られるわけですから、なるべくきれいにしておきたいものです。
ただでさえ家族の誰かが入院している時は部屋が散らかりがちですから、掃除するにしても余計に大変ですね。

また、ご近所の方に協力をお願いしなくてはいけないことも大きなデメリットです。
駐車場として敷地をお借りしたり、食材やお酒類を調達したりなどさまざま。今でも自宅葬の風習が残っている地域でしたらお互い様ですが、そうでない場合はかなり無理をお願いすることになります。
さらに、遠方に住む親戚に来て頂く場合は布団などの寝具も用意しておく必要があります。

他の葬儀方法でしたら火葬終了後に自宅に帰りホッと出来ますが、自宅葬の場合は膨大な量の片づけが待っています。この点も大きなデメリットですね。

自宅葬を行うか行わないかはメリット・デメリットと関係ないと考えます。お住まいの地域の風習や、故人と最後に自宅で過ごしたいという想いがあるかどうかで決まります。

同じ自宅葬でも葬儀社によってサービス内容が異なりますので、出来るだけサポートしてくれる業者に依頼して下さい。

4.自宅葬の相場はいくら?

自宅葬の費用相場は葬儀社で40万円~100万円、葬儀仲介業者で50万円です

白い菊の花の写真

この葬儀にかかる費用の相場をお知らせする前に、葬儀社と葬儀仲介業者の違いを紹介します。

葬儀社とは街にある葬儀会社のことです。大規模なホールを持っている全国規模の葬儀社もありますね。一方で葬儀仲介業者とは、葬儀を依頼したい人と葬儀社を繋げてくれる会社のことです。

自宅葬にかかる費用相場ですが、葬儀社に依頼した場合は40万円~100万円、葬儀仲介業者に依頼した場合が50万円となっています。葬儀社には大小も含めさまざまな会社がありますから、相場の金額にも幅があります。

逆に葬儀仲介業者は事前に葬儀社と定額で契約していますので、どこで、誰が、いつ依頼しても同じ金額となっています。どちらがお得になるかというとケースバイケースです。

例えば古くからお付き合いのある葬儀社でしたら、非公式の割引があるかも知れませんし、逆にさまざまな追加料金を求めてくる業者も存在します。

ここで大切なのが、複数の業者から見積もりを取り比較検討すること。大切な方がお亡くなりになった時は、気が動転していることと思いますが、高額請求などのトラブルを避けるためにも決して焦って決めないで下さい。

自宅葬に関するその業者の評判・実績、費用の相場、ドライアイスの量や基本プランに含まれている内容などをしっかりと吟味することをおすすめします。

5.まとめ

自宅葬に関するさまざまな情報のまとめと重要ポイントのおさらい

線香が立てられている写真

この葬儀に関連する情報をお伝えしてきましたが、最後におさらいも兼ねてポイントをまとめます。

まず、自宅葬とは自宅で行う葬儀のことです。会場の費用が必要ありませんので斎場で行うよりお得になりますが、その分準備や片づけに手間がかかります。自宅葬で何より重要なのはご近所の協力です。

最後になりますが、納得のいく葬儀を執り行うためにも、相場の金額を踏まえた上で複数の葬儀社や葬儀仲介業者から見積もりを取ることをおすすめします。

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