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ヒヨドリによる被害事例と対策方法

公開日:2023.2.27 更新日:2023.12.26
ヒヨドリによる被害事例と対策方法

ヒヨドリによる具体的な被害事例と対策方法を分かりやすく紹介します。かつて人間のペットとしても珍重されてきたヒヨドリ。毛並みはあまり美しくないですが、「ヒーヨ、ヒーヨ」という鳴き声は何だか心が癒されますね。しかしこのヒヨドリ、農家の方にとっては天敵と言える存在です。農林水産省の統計によると被害額は約8億2千万円。これは無視できない大きな数字です。

そこで今回は、具体的な事例を交えながら対策方法などを紹介していきますので、参考にして下さい。

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1. ヒヨドリによる被害事例①

ヒヨドリの被害事例その①収穫直前のみかんが大量に食べられたケース

この鳥の被害事例として最初に紹介するのは、収穫前のみかんが軒並み食べられたケースです。ミカン農家を営んでいる方が収穫しようと山に入ってみると、あちこちのミカンに穴が空いていました。

例年ヒヨドリの被害を受けていない山でのことでしたので、今年の収穫は諦め来年に向けて対策することになってしまいました。ヒヨドリの被害の約80%は果物と言われています。またリンゴや柿などではなく、柑橘類が狙われています。その中でも特に皮が薄いものや柔らかいものを好んで食べるので、完熟したミカンやはるかなどはヒヨドリの大好物となります。

また今回の事例からヒヨドリ被害の特徴が分かります。それは、被害額やエリアが年によって変化するという事です。カラスやハトなどは毎年被害額、被害面積などがある程度絞られています。しかしヒヨドリの被害は毎年大きく変動します。ですので、昨年被害が出なかったから今年も出ないとは限らないのです。

ヒヨドリは鳥類の中でも賢い部類に入ります。ですので無警戒のエリアを発見すると、すぐに餌場にしてしまいます。大きい群れになると200羽以上になりますので、一度被害が発生すると、あっという間に食べつくされてしまいます。

2. ヒヨドリによる被害事例②

ヒヨドリの被害事例その②果物がなっていない木が被害にあうケース

この鳥による被害事例として次に紹介するのは、玄関先に植えていた楓の葉っぱが全て落ちてしまったケースです。農作物や柑橘類が被害に合いやすいことは先ほど紹介しましたが、今回は住宅街、しかも食べるはずのない楓の木です。

住宅を購入した時に、玄関を華やかにしようと楓の木を植えていたのですが、紅葉する前にすべて散っていました。そして根元や塀には大量の鳥の糞。おかしいと思い観察していると楓の木に大量のヒヨドリがとまっていました。

今回はヒヨドリによる二次的被害と考えられます。そのお宅の近所ではミカンを栽培しており、それを咥えたヒヨドリが、安全に食事する場所として楓の木を選んだようです。一度に数十羽が同時にとまりますので、木の枝は傷つき葉っぱも紅葉する前に散って、大量の糞だけが残る結果に。しかし近隣の事ですので、ミカンの栽培を止めて欲しいとは言いにくいですね。今回紹介したお宅では仕方なく楓の木を切ってしまいました。

このように食害がない場合でも被害が発生してしまうことがあります。また鳥の糞には大量のウイルスが寄生していることもありますから、掃除する際もマスクをするなどの注意が必要となります。ヒヨドリの被害原因がご近所で言いづらい、そもそも原因が分からないといった場合は、専門業者に相談することもひとつの方法です。

3. ヒヨドリへの対策方法①

ヒヨドリへの対策方法その①廃棄した農作物はすぐに処分しましょう

この害鳥への対策方法として最初に紹介するのは、餌になりそうなものを置いておかないことです。野菜や果樹などを育てていると、その途中で枝の剪定や生育不良の間引きを行う必要が出てきます。

また虫に食われていることもあり、そのような作物は畑の隅にまとめて置いておきます。ある程度たまった時点でまとめて廃棄するのが通例ですが、ヒヨドリの被害が想定されるエリアでしたら、こまめに廃棄するか土の中に埋めておきましょう。そうすることで一定の効果を得ることができます。

ヒヨドリ対策で次に紹介するのは防鳥ネットです。果樹園全体をネットで覆うため、相当の費用が必要となりますので、この対策をされている方は少ないのが現状です。ですが、効果としては高いものがあります。

その他の対策として有名なのが光や警告音です。ヒヨドリや他の動物が近づいてくるとセンサーが反応し、警告音(肉食動物の鳴き声など)やライトが点滅します。これによりヒヨドリが驚いて近づかないようになる仕組みです。初めのうちは非常に効果がありますが、ヒヨドリの知能は高いので、すぐに慣れて期待した効果を得ることが難しくなります。ヒヨドリによる被害をしっかりと対策するためには、防鳥ネットと廃棄物をこまめに処分することです。

4. ヒヨドリへの対策方法②

ヒヨドリの対策方法その②田んぼや畑以外でも役に立つ鳥よけテープ

事例②の箇所でも紹介した通り、果物がなっていない木もヒヨドリの被害が発生することがあります。そんな時に役に立つ対策が鳥よけテープの設置です。

鳥よけテープとは田んぼなどに張ってあるキラキラしたテープの事です。このテープを枝に巻き付けておくだけで対策完了。

ヒヨドリの天敵は蛇、つまり細くて長いものです。枝に巻き付いているテープを蛇だと勘違いして寄ってこなくなります。鳥よけテープ自体はホームセンターやネットショップで500円くらいで手に入れることができます。

この方法の唯一のデメリットとしては、メジロやウグイスも寄ってこなくなることです。場合によっては花が被害に合うこともありますので、植木鉢にはネットを被せておくか、触らせないように対策して下さい。

ここまでしてもヒヨドリの被害が止められないようであれば、専門の業者に相談して対策してもらうことをお勧めします。専門業者でしたら駆除の許可証を持っていますし、なにより長年の経験で蓄積されたスキルとノウハウがあります。もちろんいろんな業者が存在しますので、できるだけ優良なところに依頼して下さい。その判断基準としては、料金をしっかりと開示している、出張料や見積もり料が発生しないことです。

5. まとめ

ヒヨドリによる被害事例と対策方法に関する情報のまとめとポイント

この害鳥についてのさまざまな情報をお伝えしてきましたが、最後におさらいも兼ねてポイントをまとめます。

まず、ヒヨドリによる被害は畑や果樹園に限った事ではありません。対策するのであれば価格は高いですが、全体を防鳥ネットで覆う事がおすすめ。それと、間引きした農作物は早めに処分して下さい。自身で対策することが難しい場合は、専門業者に依頼しましょう。

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