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屋根のリフォームにはどんな種類があるの?特徴やメリットなどご紹介します

公開日:2022.12.15 更新日:2024.4.5
屋根のリフォームにはどんな種類があるの?特徴やメリットなどご紹介します

屋根リフォームの種類は、塗り替え、重ね葺き、葺き替え、部分補修という4つの方法があります。
これは現状屋根の状況がどうなっているかによって最適な方法が変わり、かかる費用も大きく変わります。

この記事では、それぞれの屋根リフォームの特徴やメリット、注意点についてご紹介します。

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1.屋根の塗り替えとはどんなリフォーム?

屋根の塗り替えは劣化が進行する前、トタン、スレート、セメント瓦の場合に必要

屋根の塗り替えを行っている写真

屋根の塗り替えは、劣化が進行する初期段階で行うリフォームです。主にトタン、スレート、セメント瓦の屋根材で必要な工事で10年程度の周期で行います。

屋根材としてよく使われる材料に粘土瓦がありますが、粘土瓦は塗装をしなくても、50~100年もつ耐久性があるとされており、耐久面で言えば、塗装を行う必要はありません。

この屋根塗装をせずに放置すると、屋根の防水性が失われ、屋根の劣化が進行してしまいます。トタンの場合にはサビて穴が空く、スレートの場合には、セメント瓦やスレートの反りや割れに発展し、屋根の耐久性を十分に発揮できなくなります。その結果、屋根の内部に雨水が浸入し、最終的には雨漏りに発展してしまうのです。

また雨漏りに発展しなくても、屋根材の劣化が進行すると、塗装では対応しきれなくなり、重ね葺きや葺き替えなど大掛かりな補修が必要になります。

屋根リフォームの中でも、塗り替えは部分補修に次いでコストがかからない方法です。ただし、塗り替えが必要な屋根材の場合には、劣化が進行して塗り替えができなくなる前に塗装を行う必要があります。そのため、塗装が必要な屋根であれば、10年を目処に屋根塗装を検討するのが良いでしょう。この場合、外壁塗装の劣化も進行していることが多いため、屋根と外壁合わせて施工すると、足場代を節約できるため、コストを抑えられますよ。

2.屋根の重ね葺きとはどんなリフォーム?

重ね葺きは屋根塗装が難しい場合におすすめだが、雨漏りがする場合には施工不可

カバー工法を行っている屋根の写真

重ね葺きはカバー工法とも言い、既存の屋根の上に新しく板金屋根などの屋根を施工する方法のことです。屋根塗装を行う場合にはスレートや板金の痛みが進行していると対応できない場合があります。その場合にカバー工法であれば、既存の屋根の状態が多少悪くても、上からカバーすることで問題なく施工できます。

この方法の場合、葺き替えと異なり、既存の屋根を撤去する必要がないため、屋根材の撤去にかかる手間と処分代がかからず、経済的なリフォームが行えます。ただし、雨漏りがする、あるいはしかねないほど劣化が進行している場合には施工できません。そのような状態で無理に施工しようとすると、雨漏りが改善しないままになってしまい、中の腐食が進んでしまいます。そのような状態を修理しようとすると、二重で屋根を撤去する必要があるため、より修理費用や撤去代が高くなってしまいます。

カバー工法は安易に施工すると、より大きなトラブルになるため、屋根の状況を正しく判断する必要があります。屋根材の痛みは進行していないか、下地まで雨水は浸入していないか、確認しましょう。

またアスベスト屋根のリフォームを行う場合にカバー工法は有効です。アスベストを含む屋根を撤去するためには手間と処分代が高額になるため、より費用がかかりがちです。カバー工法であれば、撤去することなく、上からかぶせられるため、屋根の葺き替えと比べると費用を抑えやすくなります。

3.屋根の葺き替えとはどんなリフォーム?

屋根の葺き替えはコストがかかるが、雨漏りの原因を根こそぎ解消できる

下地が組まれた屋根の写真

屋根の葺き替えは既存の屋根を全て撤去し、新しく屋根を葺き替える方法です。葺き替えの場合、屋根材を全て撤去するため、下地の状態がより確認しやすくなります。「今の時点で雨漏りしている」という場合、屋根の隠れている部分まで全て撤去して確認できるため、重ね葺きと比べると、確実性が高い工事ができるのが魅力です。

カバー工法の場合、下地の状況を適切に見極められていなければ、雨漏りになり、結局葺き替えになるというケースもあります。このようなリスクが不安な場合には、おすすめできる工法です。ただし、既存の屋根を全て撤去するための手間と処分代が別途でかかるため、屋根リフォームの中では最も高額なリフォームになります。

またアスベスト屋根の場合には、屋根の撤去に特殊な設備や手順、処分方法を取る必要があるため、より高額な費用がかかります。そのため、アスベスト屋根の屋根リフォームで痛みが進行していない場合には重ね葺きの方がおすすめできる場合もあります。

また葺き替えのメリットとしては屋根材を全く別のものに変えられるというメリットもあります。例えば瓦の見た目が好きではないから、スレートやガルバリウム鋼板にしたいという方法も取れます。ただし、屋根材によっては雨漏りを防ぐのに必要な勾配が取れない場合もあるため、どんな屋根材でも対応できるわけではないことには注意しましょう。

4.屋根の部分補修とはどんなリフォーム?

屋根リフォームの部分補修はコストを抑えられるが、いずれは全面補修が必要になる

屋根材を全面に葺いている写真

屋根リフォームで最も費用を安く抑えたい場合の選択肢になるのが部分補修です。屋根の部分補修では、その悪くなっている部分だけを補修、あるいは取り替えを行います。ただし、屋根全体の劣化は抑えられないため、いずれ屋根全体の補修が避けられないという点には注意が必要です。

粘土瓦以外の屋根材は、10年を目処に劣化し、全体補修が必要になります。それをせずに放置すると、屋根材全体が劣化し、塗り替えから、重ね葺き、葺き替えと工事の内容がどんどん大掛かりになります。

「10年も先のことは考えなくてよい」または「台風などで急に瓦やスレートが割れてしまった」というような場合以外にはあまりおすすめできる選択肢とは言えません。

部分補修をしてもしなくても、長く住み続けるのであれば、いずれ全面リフォームが必要になるため、全面リフォームのタイミングで補修を行うというのも選択肢ですよ。

また部分補修の場合、施工会社の保証が受けられない場合があることにも注意が必要です。屋根の部分補修では、それ以外の部分を触らないため、明確な施工不良でない限りはその施工会社が責任を取るということはありません。屋根リフォーム業者が保証をつけてくれるのはほとんどの場合、全面リフォームを行う場合になるため、保証が気になる場合には、全面リフォームの方が間違いないでしょう。

5.まとめ

屋根リフォームでは早めの段階で対応することで、トータルの費用を抑えられる

屋根の一部分を補修している写真

この記事では、屋根リフォームの方法として塗り替え、重ね葺き、葺き替え、部分補修という方法があることについて、それぞれのやり方の特徴を詳しく紹介しました。

屋根は紫外線や雨風に常にさらされているため、定期的な補修が欠かせない部分です。放置しておくと劣化が進みどんどん大掛かりな工事になるため、劣化が進行する前に計画的なリフォームを行うことが大切ですよ。

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