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UHFアンテナとは?用途や施工方法、費用相場などを解説

公開日:2022.11.11 更新日:2023.12.22
UHFアンテナとは?用途や施工方法、費用相場などを解説

地デジを見るのに必要なアンテナをUHFアンテナといいます。UHFアンテナの種類は主に2つあり、一つ目は八木アンテナと呼ばれるもので、屋根の上に立っているのをよく見かける、魚の骨のような形をしたアンテナです。マストを立てることで高さを確保できるため受信感度がよく、また比較的安価なのが特徴です。二つ目は平面アンテナで、通常、デザインアンテナと呼ばれています。ホワイト・ベージュ・ブラウン・ブラックなど色が選べるのと、スタイリッシュなデザインになっています。本体は樹脂製なのでさびないのも特徴です。

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1. UHFアンテナの用途詳細

UHFアンテナはどんな時に使われる?UHFアンテナの用途の詳細をご紹介します。

UHFアンテナは、地上デジタル放送を受信するためのアンテナであり、周波数300MHzから3GHzまでの電波を受信します。UHFの電波は極超短波とも呼ばれています。

テレビ放送ではUHFの電波のう470MHzから770MHzまでが使用され、これに13から62までの番号が割り振られています。また、この周波数のうちのどの帯域の電波をテレビが受信すべきかについては、地域によって異なります。

UHFアンテナを購入する際は、住む地域のテレビ放送に適したアンテナを購入しなければいけません。また、UHFアンテナでは綺麗な映像でテレビを見られるようになったのと、視聴者はテレビ放送を見るだけでなく、リモコンを使ってリアルタイムに番組の進行へ参加できるようになったことが大きな特徴です。

UHFアンテナのデメリットとしては、電波の受信障害が起きやすいという難点があります。VHFでも電波の受信状況が悪いときには画像や音声が乱れますが、テレビの放送自体は見ることが可能です。しかし、UHFは受信状況が悪いと画像や音声を一切受信することができません。画像のきれいさよりも、少しでも多くの情報を得ることを優先したい人にとっては、VHFで受信する地上アナログ放送のほうが便利だということもあります。

2. UHFアンテナの施工方法

UHFアンテナはどうやって取り付ける?UHFアンテナの施工方法をご紹介します。

施工方法ですが、まず取り付ける位置での電波状況を測定することから始めます。方向や電波塔との距離で受信状況は変わってくるので、レベルチェッカーという測定器が必要となります。

次に配線の経路の計画が必要になってきます。アンテナの取り付けをしたら、各部屋へ配線していかなければいけません。何ヶ所かに分配するのであれば、分配器が必要になりますし、電波が分かれる分、信号も弱くなるのでブースターを入れての対策も必要です。

次に取り付けに入ってきます。屋根の上に取り付ける場合は、主に八木式アンテナを使用しますが、とにかく固定が大変です。ベースとなる屋根馬にマストを差し込み、アンテナを取り付けた状態で、ワイヤーを使って屋根に固定していくことになります。平面式を使うのであれば、比較的簡単に取り付けができますが、八木式を使ってマストを屋根上に伸ばし固定する場合は、庇や樋との干渉にも注意が必要です。

固定金具は外壁に穴をあけ、アンカーを使ってビス固定をしますが、水が浸入しないよう金具周りにコーキングなどの処理を忘れないようにしましょう。ベランダに取り付けする場合もベランダ取り付け専用の固定金具を使いましょう。

3. UHFアンテナの費用はいくら?

UHFアンテナはいくら?UHFアンテナの費用についてご紹介します。

設置費用は5万円前後かかることがほとんどで9,800円~などと宣伝しているサイトでも同じぐらいの費用が掛かるので、そのようなサイトはあまり信用しない方がよいかもしれません。

設置するアンテナ代、設置工事費用、ケーブル・支持材、分配器、ブースターなどこれら以外にも見積りに記載される項目は沢山ありますが、全ての項目において設置する住宅それぞれ違った金額となります。したがった5万円ぐらいが相場とは言いましたが、良心的な業者であってもそれ以上の見積りになる可能性がある事もあります。

ブースターの設置費用でも1万~3万円と差がありますし、あまり気にされていない古いアンテナの撤去費用も1万円も差があります。

例えば、UHFアンテナ設置は20,000円と記載されていても、業者によって含まれているサービスが違うので、ホームページにのっている料金だけを鵜吞みにせず、問い合わせてちゃんと確認するようにしましょう。

アンテナ工事以外にも言えることですが、業者選びは本当に重要です。とくにアンテナ工事は知識がない人がほとんどなので、無知の素人をカモにして水増し請求をしたり、ずさんな工事をする業者も多いようです。

また、アンテナを設置する上で一番重要なのが現地調査です。なぜかというとテレビを見る上で大切なのは、ご自宅と電波塔の距離だからです。東京を例に出すとスカイツリーから離れた場所よりも、近い場所の方が電波が強くなります。

4. UHFアンテナの注意点

UHFアンテナの注意点とは?UHFアンテナの注意点についてご紹介します。

注意点としてUHF放送は、470MHz~710MHzの電波を6MHzずつにわけて13ch~52chと割り当てを行なっています。これを物理チャンネルと言います。

これはテレビリモコンのチャンネルとは異なります。UHF放送では、各送信局によって、送信される物理チャンネルが異なります。送信局から送信される物理チャンネルを確認して、その物理チャンネルに合った受信チャンネルのアンテナを選ぶことが必要です。

またUHF放送では、各中継局によって使用する偏波面が異なっており、UHFアンテナを選ぶ際、受信する中継局の偏波に対応しているかの確認が必要です。

アンテナを取り付ける時は必ず、受信電波の偏波を合わせる必要があります。テレビ放送の電波の強さは、親局・中継局から離れるにつれて、だんだん弱くなります。電波の強さによって、最適なアンテナを選ぶように注意しましょう。

動作利得とは、電波を受信できる性能でアンテナの感度です。数値が大きいほど利得が高く、受信しやすいということなので、アンテナを選ぶ際の参考にしましょう。動作利得は素子数に比例します。素子はアンテナの物理的な横棒です。反射器・放射器をそれぞれ1素子に数え、導波器の数を加えます。導波器の数が18なら、反射器と放射器の2に18を加え、20素子のアンテナということです。素子数が多くなるほど利得が高くなります。

5. UHFアンテナの情報まとめ

ここまでご紹介したUHFアンテナについての情報をまとめてご紹介します。

地上波のテレビの電波は、昔からこのUHFの電波と、更に低い周波数であるVHFの電波を使って放送されていました。

従来のアナログ放送から、2003年スタートの地上デジタル放送に切り替わるに当たって、VHF帯の電波は使用せず、UHF帯の電波のみを使用するようになり今日に至ります。

地デジアンテナの工事と聞くと、大掛かりな作業で1日が潰れてしまうと思われがちですが、実際は約60分~90分程度の工事です。一度設置してしまえば20年~30年はもちます。時間と労力をかけず、安心して任せられるプロの地デジアンテナ専門業者にお任せしましょう。

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この記事では、デザインアンテナとは一体どんなものかについて、用途や取り付け方法、費用相場など詳しくご紹介します。あわせて、取り付けにあたっての注意点などもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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