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室内機エアコンが凍るのはなぜ?原因と対処方法、業者の修理費用を解説

公開日:2023.7.19 更新日:2024.4.15
室内機エアコンが凍るのはなぜ?原因と対処方法、業者の修理費用を解説

寒い季節になり、室内でエアコン暖房を使用されている方も多いと思います。しかし、エアコンの内部が凍ってしまっているとなかなか暖かくなりません。
今回はそんな室内機エアコンが凍る原因とご自身でもできる対処方法、業者の修理費用について解説していきます。

1.エアコンが凍る原因はガス抜け

屋内に設置されているから気づかないことが多いですが、エアコンは知らない間に凍ることがよくあります。

エアコンのカバーを開けている写真

その原因となっているのがガス管です。ガス管は室外機とエアコンをつなぐためになくてはならないものですが、そこからガスが漏れたり、ガスの量が不足したりすることでエアコンが凍ることがあります。

エアコンは室内に暖かい空気を送るためにガスをエネルギーとして活用します。ガスがあることで初めて外から中へと暖かい空気が送られます。

エアコンはヒートポンプと呼ばれる装置を使い、外部の空気を冷やしたり温めたりすることで冷房や暖房として活用することができます。この作業を行うのに必要となるのがガスなのです。

ガスが抜けると上記の循環がうまくいかなくなり、エアコンが凍るようになります。
また、一度凍りついてしまうと、エアコンから出される温風が凍っている部分に当たり、氷が解けだし、水が流れることになります。
このようにエアコンから水が流れると、ショートしたり事故が起こったりする危険性が高まります。

ガス抜けはある日突然起こるものではありません。ガス管の不具合が放置されることによって起こります。そのため、日ごろからエアコン周辺をきちんと点検しておく必要があります。

2.エアコンのガス抜けが起こる原因

それではどうしてエアコンのガス管でガス抜けが起こるのでしょうか。ガス抜けが起きる原因は主に5つあります。

エアコンのフィルターを外している写真

ここでは主な原因について詳しく解説します。

・業者による取付工事のミス
新しいエアコンに買い替えたり、引っ越しで新居に来た際に取り付け工事をしてもらったりするかと思います。ただ、時として工事で何かしらの不備やミスがあるとガス抜けにつながる原因となります。
ガスが抜けてからしばらくたつと、次第に症状が現れるようになります。

・ガス管や内部配管が劣化している
ガス管や内部配管は長く使用されていると、腐食や経年劣化を引き起こします。また、エアコンの熱交換器なども次第に劣化していきます。こうした器具は腐食や劣化が原因で穴が開き、ガスが抜けやすくなります。

・開閉バルブの不具合
配管にガスを送るのに必要となる器具の一つに開閉バルブがあります。バルブは使用しているうちに変形していき、ガス抜けを引き起こす可能性があります。

・配管のずれ
エアコンガスの配管の位置がずれていると、接続部よりガスがもれてしまいます。

・エアコンの製造段階における不具合
この他、エアコンや周辺機器に製造段階から何かしらの不具合がある可能性もあります。使い始めた段階から調子がおかしいと思われたら、すぐに交換を行う必要があります。

3.エアコンのガス抜けを確認する方法

業者に修理ないしは交換を依頼される前に、あらかじめガス漏れを確認しておくといいでしょう。

点検されたエアコンの写真

前もってガス漏れの有無を確認しておけば、業者による作業をスムーズに終わらせることができます。確認作業にあたっては特別な技術や道具を使用する必要はなく、家庭であるものでも調べることが可能です。
エアコンのガス漏れは確認する方法がいくつかあります。

・エアコンに霜があるかどうか調べる
まずはエアコンを調べてみます。本体の熱交換器やガス管、室外機に取り付けてあるパイプなどを見ておきます。もしこれらに霜が付着しているようでしたらガスが抜けている可能性があります。

・室内機の接続部分を調べる
また室内機の接続部分もガス抜けしているかもしれません。接続部分は配管が太くなっている箇所のことを指します。
ただ、接続部分には電気の配線なども入っているため、無理に触れないように注意しましょう。確認できない場合は業者に依頼するのも手です。

・配管の接続部分を調べる
配管の接続部分については中性洗剤を使ってガス抜けが特定可能です。水で薄めた洗剤を接続部分にかけて泡が出てくると、ガス抜けを起こしているサインです。
ただし、ガス抜けがひどい場合には、泡が出てこないことがあります。

4.エアコンのガス抜けの防止法

そんな厄介なガス抜けですが、ご自身でもできる防止法があります。一番いいのは専門業者による修理ですが、業者が自宅へ駆けつけてくれる間の応急処置としてやっておくといいでしょう。

リモコンでエアコンを操作している写真

・エアコンの霜取りを行う
あらかじめ霜を取っておけばエアコンが凍り付く心配はありません。霜取りの手順は以下の通りです。
1. エアコンの電源を切っておく
2. 霜を溶かす作業を行うため、床にバケツや雑巾などを敷いておく
3. 霜が付着したフィンやフィルターといった部分をヘアドライヤーを使って溶かす

・エアコン周りの汚れを掃除する
周辺が汚れているとエアコンは凍りやすくなります。特に熱交換器やフィルター、室内ファンなどは要注意です。熱交換器が汚れてしまうと空気の循環が悪くなり、ガスの蒸発がしにくくなることで凍りつく要因となります。
ですので、こまめに掃除をしておきましょう。

・配管接続を直しておく
もしガス抜けが業者による室内機の施工ミスや配管接続に問題がある場合は、接続を直してガスを追加することで防止できます。

・不良品の買い替えを行う
開閉バルブや内部配管といった箇所は経年劣化や腐食によって不具合を引き起こしやすいです。
不良品の交換は専門知識や経験がないと行うのが難しいため、必ず業者に依頼しましょう。

5.エアコンの修理業者の費用相場

エアコンの修理費用の相場は28,000円~!そこにプラスして点検作業費や出張費などが加算されます

エアコン内部を点検している事業者の男性の写真

ガス抜けをした場合はエアコン周辺を修理もしくは交換しておく必要があります。もちろん、交換するよりは修理したほうが費用は安く済みます。ただ、エアコン修理となると気になるのが費用です。

すでにガス抜けをした場合は、ガスを補充します。業者や地域によって価格帯は異なるものの、費用相場は約14,000円となります。

エアコン本体を修理しなければならない場合ですと、修理費用が28,000~50,000円前後かかってきます。
さらにエアコンの修理には点検作業が伴います。これも費用として追加され、相場は5,000円前後になります。
この他にも、専門業者にご自宅まで駆けつけてもらうには出張費用がかかります。可能であればご自宅から近くにある業者に依頼されるといいでしょう。

このように高くつきやすいエアコンの修理費ですが、工夫次第で安く抑えることができます。

まずは業者に見積もりを依頼しておきます。最近では無料で見積もりを行っている業者が多いので、きちんと料金の内訳を確認した上で複数の業者で比べてみます。
エアコンはメーカーでも修理を受け付けています。メーカーと業者で修理費用を比較してみることも大切です。

数ある依頼先から比較することで料金はもちろん、詳細な作業内容もしっかりと確認することができます。

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