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ペットの安置方法に関する基礎知識

公開日:2021.7.30 更新日:2024.4.15
ペットの安置方法に関する基礎知識

ペットの安置方法の際に役立つ情報を分かりやすく紹介していきます。大切な家族の一員であるペットが亡くなった際にきちんと供養してあげるためにも、ご遺体の安置方法は非常に重要です。まちがえた安置をしてしまうと傷がついたり、気温が高い夏場でしたら、腐敗してしまうこともあります。ゆっくりお別れするためにも正しい方法で安置しましょう。そこで今回はペットの安置方法に関するさまざまな情報を紹介していきますので参考にして下さい。

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1. ペットの安置方法とその理由

ペットが亡くなった際に安置する主な理由はゆっくりとお別れするためです

亡くなったペットを土葬している写真

大切な時間を共に過ごしたペットとお別れするのは非常につらいことです。長く療養生活を過ごした場合もあるでしょうし、急激に悪化して亡くなったケースもあるでしょう。大事な家族を失う訳ですから放心状態になられる飼い主もいらっしゃいます。

ですが、火葬して納骨するまでにきちんと安置してあげないとペットも可哀そうですので、気をしっかり持って対処して下さい。仮にご遺体が損傷してしまうと上手く火葬が出来なくなることがありますし、そばに置いておくことも出来なくなることもあります。

また、ペットの種類や大きさ、亡くなった時期によって安置方法は大きく異なりますので注意して下さい。一生懸命に生きたのですから、最後は思い出話をしながらゆっくりとお別れして下さい。

具体的な安置方法や必要になる道具などは次項で説明させて頂きますが、人間の場合と違い亡くなったらすぐに葬儀会社が遺体を安置してくれるわけではありません。依頼する業者や葬儀の有無によっては火葬するまでに3~4日必要になることがあります。何も対策せず安置してしまうと腐乱したり、残酷な話ですが虫が湧くこともあります。そうなってしまうと、ゆっくりとお別れできなくなる可能性があります。

2. ペットの安置方法その①

ペットの安置方法その①ドライアイスを使用すれば3日以上安置できます

ドライアイスの写真

ここで最初に紹介するのはドライアイスを使った安置方法です。保冷剤などでも代用できますが、それでしたら時間と共に溶けてしまい、ご遺体が濡れる恐れがありますので、極力ドライアイスを使用しましょう。

ドライアイスとは二酸化炭素を固形化したもので気化する際に周囲の熱を奪ってくれます。入手方法としてはペットの葬儀業者やドライアイス専門店、インターネット通販があります。あくまで一般的なデータですが、保冷剤による安置日数が3~4日に対し、ドライアイスは10~12日間の安置が可能となっています。

特に夏場は大きく違いが表れ、保冷剤1~2日に対しドライアイスは3~4日です。価格自体も1㎏あたり500円程度とお求めやすくなっていますので是非ご活用下さい。ただしドライアイスを扱う際はいくつかの注意事項があります。まず素手で触らないこととペットに直接当てないことです。ドライアイスは急速に表面の温度を奪いますので、凍傷になったり安置しているペットに貼り付いて取れなくなることがあります。扱う際は軍手などを着用し、ご遺体も布などで保護してドライアイスに直接触れないようにして下さい。

ドライアイスを使った安置方法で次に注意するのが密閉された空間で使用しないことです。少しでも冷気を逃すまいと隙間をなくしてしまうと箱を開けた瞬間に二酸化炭素中毒を起こす危険があります。

3. ペットの安置方法その②

ペットの安置方法その②安置の際に必要になる道具や手順を紹介します

毛布に包まれて眠っている犬の写真

まずは安置方法の手順を紹介する前に必要になるアイテムをお伝えします。まずは前項でも紹介したドライアイス。すぐに手に入らない場合は氷袋や保冷剤を準備して下さい。それとタオルケット、ペットシート、ガーゼ、ブラシ、段ボールです。

安置する手順は、まずペットシートの上に寝かせ、丁寧にブラッシングしてあげましょう。その後ペットが死後硬直する前に、丸まって寝ている状態にして目を閉じてあげましょう。亡くなったことに気付くのが遅れ、死後硬直していた場合は24時間後に直してあげて下さい。少し湿らしたガーゼで目元を覆うと目を閉じさせやすいです。

ガーゼを使いお尻や口元をきれいに拭いてあげて下さい。死後しばらくすると体内の液体がお尻から出てくることがありますので、それが終わるまではペットシートを剥がさないことをお勧めします。

ここまでの手順が終われば、段ボールの中にタオルケットで包むようにしてご遺体を安置して下さい。犬や猫に限らず動物は頭やお腹から腐敗しやすいので、その部分を重点的に冷やさなくてはいけません。保冷剤の種類に関わらず冷たい空気は下に流れる特性を持っていますので、段ボールに敷くのではなく上部分に置いて下さい。

最後にペットが生前好きだったご飯やおもちゃを棺の中に入れてあげましょう。ただし業者によっては火葬の際におもちゃを取り出さなくてはいけなくなることもあるので、確認しておいて下さい。

4. ペットの安置方法その③

ペットの安置方法その③熱帯魚や小動物などは他のペットと違うことも

水槽を泳ぐ熱帯魚の写真

犬や猫の安置方法については前項で紹介した通りなのですが、熱帯魚の場合は違いますのでここから紹介していきます。

当たり前の話ですが、熱帯魚は水に住む生き物ですね。ですので水槽から出したまま安置しておくと乾燥して干からびます。かと言って水槽の中に入れたまま放置しておくと腐食するか、他の魚のエサになってしまいます。

正しい安置方法としては水分を少しだけ含ませた布や脱脂綿で体全体を覆い保冷剤を使い温度を低く保っておきましょう。他のペットでしたら、ドライアイスを推奨するのですが、熱帯魚の場合は温度管理に気をつけていないと凍ってしまい上手く火葬出来ないことがあります。火葬ではなく剥製にして残されたい方は安置方法が違いますので、すぐに専門の業者に連絡して指示に従って下さい。

ハムスターなどの小動物の安置方法として適切に温度の管理が出来る冷蔵庫や冷凍庫の活用を紹介しているサイトなどがありますが、衛生面に問題がありますので控えた方が無難です。

ここまでペットの安置方法としていくつか紹介してきましたが、一番大切なことは、正しい知識を持つことです。ペットは動物とは言え大切な家族の一員ですので、心ゆくまでお別れの時間を共に過ごし供養してあげて下さい。

5. ペットの安置方法に関するまとめ

ペットの安置方法に関するさまざまな情報のまとめとポイントのおさらい

亡くなったペットの手を握っている写真

ここまでさまざまな情報をお伝えしてきましたが、最後におさらいも兼ねてポイントをまとめます。

火葬や葬儀が亡くなった当日でない限り、きちんと安置をしておかないとご遺体が損傷してしまうことがあります。その際には出来れば氷や保冷剤よりドライアイスをお使い下さい。

ペットを飼った以上、最後まできちんと送り出してあげるのが飼い主の役目ですので、正しい方法で安置してゆっくりとお別れの時を過ごしましょう。

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