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着物をきれいな状態で残しておきたい!簡単にできる保管方法

公開日:2021.11.1 更新日:2024.4.5
着物をきれいな状態で残しておきたい!簡単にできる保管方法

着物の保管の仕方にお悩みではないでしょうか?適切に保管していないと着物はすぐに傷んできてしまいます。逆にきちんとした方法であればきれいな状態で長く着用することができます。今回はそんな着物の保管方法や便利グッズ、保管する際の注意点を紹介します。

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1. 着物を保管する際に最適な環境

着物を長持ちさせるには着物に合った環境に保管しておくことが何よりも大切です。

太陽の光の絵

それでは着物を置いておく上で最適な環境とは、どのような環境なのでしょうか。

結論を言いますと、着物にとって最も適した環境とは陽の光が当たらず、湿度が低い場所です。着物にとって太陽の光は要注意です。長い時間陽の光に当たっていると、着物の色合いが変化したり、色あせが見られるようになります。そのため、保管する際には太陽光が決して当たらない場所を選択することが大切です。

室内の湿気に関しても気を付けなければなりません。着物には空気の中に含まれている湿気を取り入れてしまうという性質があります。湿気の多い場所にそのまま放置してしまうと、カビが発生してしまうことがあります。一度カビが付着したとしても、クリーニング店に依頼してきれいにしてもらうことはできますが、元の状態に戻すことは難しいです。ですので、なるべく湿度が低い場所を選んで保管するようにしなければなりません。

またアパートやマンションにお住まいの方は別に注意すべき点があります。これらは気密性が低い建物ですので、一軒家よりも湿気が高くなりがちです。たまに陰干しする習慣をつけましょう。

2. 着物の保管に役立つグッズ

着物はちゃんとした保管のやり方で置いておけば問題ありません。

ビーズ状の除湿剤の写真

しかし、住環境によってはそれだけでは不十分という方もいらっしゃるかと思います。そんなときに役立つのが市販の便利グッズです。これらのグッズを使用することで、お手軽に保管できます。

まず、マンションなど湿気の多い場所での保管に役立つのが除湿剤です。最近では着物専用のものが発売されています。除湿剤を使用される際にはなるべく地面に近いところに置いておきましょう。基本的に置いてそのままにしておくだけで大丈夫です。湿気は下の方にこもりやすいため、下に置いておくことが大切です。また水がたまらないタイプのものであれば、再利用することも可能です。

また、着物は虫食いのリスクがあるので防虫剤も必須です。最近では除湿剤とセットになったタイプのものが市販されています。こちらも置いておくだけで問題ありません。ただし直に着物に触れると色が変わるおそれがありますので、シートになっているタイプがおすすめです。

着物を収納する際にはスチールラックが役に立ちます。空気の通りが良くて、湿気に弱い着物を置いておくのに向いています。ただし、日光に当たらない場所に配置するようにしましょう。

3. 着物をきれいな状態で保管する方法

着物を保管する場合、何もせずそのまま保管して良いというわけにはいきません。

着物が入った箱が棚に置かれている写真

なるべく長く着るために保管方法に気を使っておきましょう。きれいな状態で保管しておけば長く着ることができます。

着物を保管される場合、できる限り衣類を重ねないようにしましょう。上に衣類を重ねすぎると、着物にしわや型崩れが見られるようになります。また重ねていると湿気がこもりやすくなりますので、通気性を大切にしておきましょう。どうしても衣類を重ねなければならないときは、着物を含め4枚を上限にしておくことが肝心です。

収納を行う際には、着物をたとう紙に包んで収納するのがおすすめです。たとう紙とは和紙の一種になります。着物を購入されると付いてくると思いますが、たとう紙のみでも販売されていて、さまざまな品質のものがあります。品質については気にする必要はありませんので、こちらは保管用に捨てないでとっておきましょう。たとう紙が手元にないといった場合は、100円ショップで販売されている不織布の収納袋で代用することも可能です。

ただ同じ紙を使用し続けると、着物が変色する原因となります。どういった紙の場合でも、2~3年に一度は新しいものに取り換えておきましょう。

4. 着物を保管する際の注意点

着物をきれいにしておくには正しい畳み方を覚えるのが大事です。

色とりどりの着物の写真

適切な畳み方をやっておかないと、短期間でもしわや型崩れを起こしてしまいます。着物を畳んでおく際には端と端をしっかり整えておくようにしましょう。

収納場所についても気を付けなければなりません。ケースに入れて保管される場合には、ケースの上の段に置いておくことが必要です。なぜなら下の段になりますと、湿度が上がることによって着物の劣化が加速していきます。ですので、湿気がこもりにくい上の段に置いておくようにしましょう。またこうしたことを想定して、保管ケースはなるべく重量の軽いものを購入することをおすすめします。

ケース内に関してはスペースに余裕を持たせるようにしましょう。1つの保管ケースに隙間なく詰め込んでしまいますと、通気性が悪くなります。そうすると、ご自身が知らない間に着物にカビが発生していきます。なので、1つのケースにつき最大4枚を上限に衣類を収納することが肝心です。また、なるべく隙間ができるように収納されると通気性が良くなります。

これらのやり方を実践することで着物をきれいな状態で保管させることができます。湿度にはくれぐれもご注意ください。

5. 着物を虫干しする方法

着物をよりきれいに長持ちさせるには虫干しが有効です。

ハンガーにかけられた着物の写真

定期的に虫干しを行うことで着物にこもった湿気を除去し、カビが繁殖するリスクを大幅に軽減することができます。

虫干しに適している月は年に3回(8月、11月、2月)存在します。ちなみに8月に関しては雨や台風といった悪天候が発生する日が多いため、それらの天候に晒されない日を選択して虫干ししましょう。行う時間帯としては10~15時までが適しています。この間の時間帯は湿度が低く、着物を干すのには絶好のタイミングです。

着物を虫干しする際には、最初に着物を一枚ずつ着物専用もしくは、洋服用のハンガーにかけておきます。なお、かける前には着物を裏返しにしておくと空気の通りが良くなります。

そして、ハンガーにかけた着物を日陰干ししておきましょう。このとき太陽の光が決して差し込むことのない場所で行うことが大切です。また、着物を虫干しされるときは、付帯の帯も裏返しにして干しておきます。

ただし、虫干しの時間には要注意です。長い時間干しているといつの間にか紫外線に晒されたり、ほこりが付着してしまいます。15時までには着物と帯を取り込んでおくのを忘れないようにしてください。

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