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【有田焼・信楽焼など】陶器・磁器を売りたい!買取相場などについてくわしく解説します

公開日:2021.11.1 更新日:2024.4.10
【有田焼・信楽焼など】陶器・磁器を売りたい!買取相場などについてくわしく解説します

陶器・磁器を買取に出す前には相場や特徴などを調べておくことが必要です。
この骨董品には多くの種類があり予備知識がなければ、価値があるのか無いのか全く分かりませんね。すごくきれいな5千円の壺もありますし、一見するとボロボロな10万円の壺もあります。
遺産を相続した時に、家の中からとんでもないお宝が見つかることも・・・。
そこで今回は陶器・磁器の特徴や買取相場、役に立つ豆知識などを紹介していきます!ぜひ参考にしてください。

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1. 陶器・磁器の特徴を紹介します

陶磁器の特徴は原材料によって大きく違いますので個別に紹介します

色々な形の陶器と磁器の写真

陶器・磁器は、“陶磁器”という名称でまとめて呼ばれますが、その違いは使用されてる材料によってです。

陶器は材料に陶土(粘土)を使用して800℃から1200℃前後で焼かれたもののことを言います。特徴としては水を吸収しやすく手に馴染みやすいこと。おちょこやぐい呑み、お肉を焼くお皿として使用されています。ちなみにNHKの朝ドラ「スカーレット」の舞台の信楽焼も陶器のひとつです。

磁器は陶石という石を砕いて1300℃以上で焼かれたものです。その特徴は軽くガラスのような手触りで耐久性があることです。

次に紹介するのは産地。年々人気が高くなっているのが長崎県にある波佐見焼。白地に青のシンプルなデザインが特徴。30年くらい前まではすごく安価だったのですが、今ではすごく高価なものもあります。

佐賀県には有田焼があります。朱色で描かれた模様が特徴で、海外でも人気が高い陶磁器です。

石川県にある九谷焼の特徴は色の豊富さです。昔から九谷五色と言われており、加賀百万石に相応しい豪華なデザインの陶磁器です。1688年以前に焼かれたものは「古九谷」と呼ばれ、その数の少なさから高額で取引されています。

今回紹介したもの以外にも、使い続けることで風合いが変化する萩焼や、茶碗が有名な美濃焼など、国内にはたくさんの特徴的な陶磁器があります。

2. 陶器・磁器の役割とは?

陶磁器の役割は普段使いの食器からトイレの素材、美術品までさまざまです

陶器製のトイレの写真

まず役割として最初に紹介するのは食器です。日本人に限らず世界中の方が食事をする時に陶器・磁器を使っています。

20年くらい前に、プラスチックの食器を使用することがブームになったのですが、環境保護の観点や衛生面から再び陶磁器が使用されるようになりました。表面に傷や汚れがつきにくいので洗うのも簡単ですしね。

次に紹介する役割はトイレです。一部の商品以外のトイレは陶器で出来ています。便器の中は複雑な構造をしていますので、思い通りの形を作りやすい陶器が採用されたと言われています。

ちなみにトイレメーカーで有名な「TOTO」や「LIXIL」は昔からある陶磁器のメーカーです。

陶器・磁器には美術品の役割もあります。国内でも展示されていますが、ベルサイユ宮殿を始めとした海外のお城には、今でも有田焼などの陶磁器が展示・保管されています。

この骨董の役割として最後に紹介するのは、国家間での贈答品です。現在でも海外の要人が来訪すると、お土産として陶磁器を贈る文化がありますし、日本の要人が海外に行った際も、その国で作られている陶磁器を贈られることもあります。古くから国交を深める手段としても陶磁器は用いられてきました。

ここまで紹介したように、陶器・磁器は我々の暮らしになくてはならないものです。

3. 陶器・磁器の買取相場はいくら?

陶磁器の買取相場を国内外問わず産地ごとに紹介していきます!!

費用相場のイメージ写真

まずは国内の買取相場を産地ごとに紹介します。石川県にある九谷焼の買取相場は7万円です。古九谷や人間国宝の作品でしたら100万円を超える作品もあります。

佐賀県にある伊万里焼・有田焼は6万円、大皿でしたら10万円が相場となっています。岡山県で製造されている備前焼の買取相場は5万円です。千利休も所持していたと言われている中国の南宋時代に制作された青磁の壺や皿の買取相場は500万円以上です。

マイセンやウエッジウッド、ロイヤルコペンハーゲンなどの買取相場は6万円です。ただし、食器の一式セットなどの場合は20万円を超える作品がたくさんあります。

マイセンやリヤドロ、ロイヤルウースターなどの陶器人形の買取相場も6万円前後です。国内では窯元ごとに名前を襲名しています。当たり前の話ですが、初代に近づくほど買取相場も高くなります。

ここで注意して頂きたいのが、偽物の存在です。特に有田焼、九谷焼、青磁、マイセンは国内での人気が非常に高いので、贋作も多く存在し、10万円で購入したものが5千円の価値しかないというトラブルも日常茶飯事です。購入する際には鑑定書のある作品にしましょう。売却する際も、有名作品であれば別途費用が必要ですが、鑑定してもらうことをおすすめします。

4. 陶器・磁器に関する豆知識

陶器・磁器に関するさまざまな知って得する豆知識を分かりやすく紹介します

陶磁器にサインを書いている写真

この骨董品の豆知識として最初に紹介するのはサイン(銘)です。

有名な作家が手掛けた作品には、高台(底についている輪)などに自分のサインが書かれています。自分が作ったという証のようなものです。

ただし十三代酒井田柿右衛門の作品だけは注意が必要です。十三代は自分が制作した陶磁器には銘を入れていません。柿右衛門とサインが入っていたら「柿右衛門の窯元で作ったよ」という証です。

つまり今でいうアシスタントの作品ということになります。ただし一般の方には十二代も十三代も区別がつかないでしょうから、柿右衛門と書いてある作品を発見した時は専門家に相談して下さい。

次に紹介する豆知識は陶磁器の買取相場についてです。前項で買取相場を紹介しましたが、その価格はあくまでも現在のものです。

陶磁器もそうですが骨董品の相場は市場に大きく左右されますのでお気を付けください。例えばバブル期に50万円で購入した北王子魯山人のお皿が、今売りに出すと20万円の価値しかないということが普通にあります。某マンガで北王子魯山人のファンが増えて10万円の作品が20万円になったこともあります。それくらい陶磁器の相場は変動しやすい。だからこそ、出来るだけ景気が良い時に売りに出すことをおすすめします。

5. 陶磁器買取の情報まとめ

陶磁器の買取に関連するさまざまな情報のまとめとポイントのおさらい

陶器でできた食器の写真

ここまでこの骨董に関する情報をお伝えしてきましたが、最後におさらいも兼ねてポイントをまとめます。

実家などで陶磁器を発見した場合に、価値が分からないようでしたら無料査定を依頼しましょう。箱も重要な作品の一部ですので、誤って捨てることが無いように。

それと、汚れていても自分で洗ったりしないで下さい。実際に買取に出す際は出来るだけ経済情勢が良い時期を選びましょう。

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