生活していく上で排泄行為にトイレの存在は完全に欠かせないものですよね。
そのためトイレに何かしらトラブルが起きて利用できなくなると困ったことになってしまいます。
トイレのトラブルでよくあるのが水漏れであり、原因も決して一つではなく対処の仕方を間違えれば被害を拡大させてしまうでしょう。
水漏れが何故起きているのか原因を究明し、内容に応じて行動をしなければいけません。
トイレが水漏れしてしまった場合、どう対応すればよいでしょうか。
個人で対応できない時は業者に依頼するしかありませんが、依頼する際には何を考えればいいかも理解しておきましょう。
- 水漏れは放置してはいけない
- 集合住宅で他の住民とトラブルになる
- 電化製品の故障
- 水道代の増額
- まずは結露であるかを疑う
- 水漏れが判明した時にすること 止水栓を締め、水を止める
- ウォシュレットがある場合、電源プラグを抜いておく
- 水漏れが発生している箇所を補強する
- 加入している保険の確認
- 業者に相談する
- トイレで水漏れが起こる箇所と原因
- 排水管の水漏れ
- 排水管で水漏れが起きる原因、対処法
- 止水栓の対処
- 分岐水栓と給水管間の対処
- タンクと給水管間の対処
- 新しいパッキンの入手方法
- ナットの取り扱い
- 便器、便器周辺の床の水漏れ
- トイレの設置不良
- 便器が壊れている
- 床下にある排水管の問題
- トイレタンクの水漏れ
- フロートバルブが原因の時の対処法
- ボールタップが原因の時の対処法
- 新しい部品の購入
- タンクの取り扱いに気をつける
- 便器内の水漏れ
- 対処できなくはないが業者に任せた方がいい
- ウォシュレットの水漏れ
- 自分でできるウォシュレットの対処法
- 基本は業者に頼ること
- 業者に依頼をする場合
- 業者の選び方
- 業者へ連絡する前に
- 業者へ依頼した時にかかる費用はどれくらいか
- まとめ
水漏れは放置してはいけない
「水漏れはしているものの、出ている被害の規模は小さいため放置しても問題ないだろう」と見える範囲の被害が小さいため放置してもいいと考える方はいるでしょう。
しかし水漏れはトイレが不調であるサインなため、放置するとより被害が拡大して簡単に対処できた問題が大ごとになってしまいます。
他にも放置してしまうことで考えられる被害には以下があるでしょう。
★集合住宅で他の住民とトラブルになる
★電化製品の故障
★水道代の増額
それぞれの具体的な内容は以下の通りとなっています。
どれも無視できない内容なため、水漏れしていると判断した時は対処した方がよいのです。
集合住宅で他の住民とトラブルになる
トイレで水漏れが起これば水は当然下へ流れ落ちます。
もしマンションやアパートといった集合住宅に住んでおり、2階以上の階層に住んでいる場合は水漏れにより下の階へ水が流れてしまうのです。
水が流れてくれば当然下に住んでいる住民は不快に思い、原因であるこちらへ苦情を出してくるでしょう。
被害の度合いによっては最悪の場合、損害賠償といった裁判沙汰にまで発展する可能性があるのです。
何より多くの人間が共同で住んでいる環境なため、心情的にも生活しづらくなるという被害が出てしまいます。
電化製品の故障
集合住宅に住んでいない方でも安心してはいけません。
トイレが2階にある場合、1階に水が流れてしまいます。
位置の関係にもよりますが、もし水の流れる箇所に電化製品があった場合、故障してしまう恐れがあるのです。
もしまだ新しい電化製品となれば、費用も考えれば損害は決して無視できません。
しかし故障で済めばまだ良い方であり、コードに垂れることで漏電し火災の原因になってしまう恐れもあります。
水漏れは放置すると、不在の時にも流れ出る可能性があるため外出中に火災が、というケースもあり得るのです。
水道代の増額
トイレそのものはかなりの水量を利用して成り立っています。
そのため水漏れとなれば、余分に流れている水量は決して無視できません。
それだけ水が流れ出ている場合、水を利用する時の費用、水道代にも影響が出てきます。
どの程度かは被害の度合いによりますが、放置しておけば数千円程度は余分にかかってしまうレベルです。
最悪の場合は数万と、明らかに普段利用している水道料よりもかかる費用が跳ね上がってしまいます。
一応水漏れによる費用の救済はありますが、認められるケースが厳しいためまず期待しない方がいいでしょう。
まずは結露であるかを疑う
トイレで水漏れが出たとしても、必ずトイレ内で不調が起きているとは限りません。
空気中の水が液体として付着しているだけ、結露の可能性もあるからです。
結露は気温が低い寒い時期に発生しやすい現象であるため、冬場といった寒い時期は先に結露を疑いましょう。
逆に発生する可能性が低い暑い時期の場合、本来の水漏れとして原因を探った方がいいです。
他の水漏れと違いすぐに対処せずとも大きなトラブルにはなりませんが、放置するとカビの発生や便器の劣化を早める原因になります。
そのため以下の対策をして防ぎましょう。
★結露でできた水をタオル等で拭く
★トイレの室内と外の温度差を調節して少なくする
★除湿剤を設置する等して湿気対策をする
★換気扇に不具合がないか確認し、汚れていたら掃除をする
★便器やタンクにカバーをつける
水漏れが判明した時にすること 止水栓を締め、水を止める
水漏れの原因と対応は様々ですが原因、対処する人間が誰か関係なしに確認できた時にすべきことがあります。
一番最初にすべきことは止水栓を閉めることです。
止水栓とは壁に取り付けられている水道から水が来るのを止める栓のことです。
閉めておかないと水漏れの対処をしている時も水が来て、作業がし難くなるどころか水が一面に飛び散って被害が大きくなってしまうのです。
止水栓にはタイプがありドライバーが必要なのとハンドルを回して閉めるの2種類に分けられます。
基本的にはドライバーで回すタイプになっているため、マイナスドライバーを用意して回しましょう。
右方向に動かなくなるまで閉めればいいのですが、何回回したかを覚えておかないと戻す時余計に回してしまう恐れがあります。
一気に回すより1回ごとに数えて回しましょう。
止水栓の位置はトイレの種類により違い、基本的には壁に取り付けられたすぐ近くにありますが、タンクレストイレ等別の箇所に隠れている場合もあります。
もし見当たらない場合は止水栓ではなく水道全体の水を止める元栓を閉めましょう。
しかし集合住宅の場合は間違えると他の住民とトラブルになってしまうため、自分の部屋かしっかりと確認してから閉めてください。
分からない場合は大家さんといった物件を所有している方に相談しましょう。
ウォシュレットがある場合、電源プラグを抜いておく
今の時代、ウォシュレットのあるトイレは珍しくありません。
ウォシュレット自体も水漏れをする箇所となりますが、他の部分で水漏れを確認できた場合でも電源プラグを抜いておきましょう。
作業によっては水がトイレ内に飛び散るため、付けたままだと漏電する危険性があります。
最悪の場合は感電が起こり、命に関わる事故へ通じる恐れがあるのです。
ウォシュレット以外に何かしら電源を入れている物があれば、そちらも抜いておきましょう。
水漏れが発生している箇所を補強する
止水栓とウォシュレットの作業が終わった後は水漏れが起こっているところを補強しましょう。
業者に依頼する場合、すぐに対応できないためそのままにしておくと時間の経過で被害が拡大してしまいます。
補強といいますが、基本的にはタオル等で水が広がるのを抑えるだけです。
タオル以外にも水を抑えられれば問題ありませんが、水を吸収しないもので無理にせき止めると離した時一気に流れてしまう恐れがあります。
長く放置しても水を吸収しすぎて役目を果たさなくなってしまうため、効果が出てないと判断した時は新しいのに取り替えましょう。
加入している保険の確認
トイレの水漏れは火災保険で適応されるケースがあります。
基本的に保険の内容に水漏れが対象となっている時だけであり、該当しない場合は保証がされません。
しかし水漏れがあれば保証されるとは限らず、内容によっては特定の条件を満たさなければいけないのです。
内容により異なるため、火災保険に加入している方は水漏れが起きた時に確認しましょう。
その場で確認できないか、水漏れの起きているケースで対象となるか分かり難い場合は会社へ問合せするといいです。
集合住宅に住んでいる場合、自分自身が加入していなくても管理している人間が加入している場合があります。
水漏れが起きた時は保険の内容も含めて管理している人間に相談しましょう。
火災保険へ加入する際には、水漏れが起きるのを想定し選ぶ方法もあります。
業者に相談する
個人で対応を考えている方でもまずは業者へ相談しましょう。
正しい知識を持っている方であれば問題ありませんが、まず大多数の方は知識のない方が多いです。
対処法が簡単な原因でも何も知らずに対応すると悪化させてしまう恐れがあります。
悪化させた後に業者へ依頼すると、余計な作業が必要となり費用が増えてしまう可能性が高いです。
水漏れがどの箇所に起こっているか、どのような状態になっているかを把握した上で業者に相談しましょう。
相談した結果、業者側が素人でどうにもならないと判断した時は素直に依頼した方がいいです。
トイレで水漏れが起こる箇所と原因
トイレで水漏れが起こる箇所として考えられるのは、この6箇所で場所により原因と対処が変わってきます。
★排水管
★便器
★便器周辺の床
★トイレタンク
★便器内
★ウォシュレット
排水管の水漏れ
排水管から水が垂れている場合、排水管そのものが原因である可能性が高いです。
一言で排水管と称してもトイレで使われる種類には以下の3種類があります。
★一番最初に水が通る止水栓
★タンクとウォシュレットの水を分ける分岐水栓
★トイレタンクへ水を運ぶ給水管
排水管で水漏れが起きる原因、対処法
排水管で水漏れが起きる原因はナットの緩みかパッキンの劣化のどちらかです。
ナットは排水管を繋げる役目を果たしており、緩んでしまうと排水管も隙間ができてそこから水が漏れてしまいます。
パッキンはナットだけで補えない隙間を埋めるためのゴムでできた製品です。
パッキンの場合は経年劣化により補いきれず隙間ができてしまっているのが原因となります。
対処法としてはナットが緩んでいれば閉め直し、パッキンが劣化していれば新しく取り替えれば問題ありません。
ナットを閉める場合は道具が必要となります。
★マイナスドライバー
★モンキーレンチ
★ウォーターポンププライヤー
★ゴム手袋
箇所により必要となる道具が変わるため、どの部分から水漏れしているか確認しておきましょう。
どこの排水管をやる場合でもまず最初に止水栓から閉めるのを忘れてはいけません。
止水栓の対処
止水栓から水漏れが起きている場合、マイナスドライバーで閉めても止まりません。
最初に水が流れるのを防ぐため、家の元栓自体を閉めて流れを止めましょう。
原因は内部のパッキンが劣化していることなため、ウォーターポンププライヤーでナットを固定し回して外します。
外すと三角パッキンが出てきますが、劣化していると判断できる場合は新しいものに取り替えましょう。
次はスピンドルと呼ばれるネジがあるため左回しで外すとコマパッキンが出てきます。
コマパッキンを新しいのに交換し、外したのと逆の手順で取り付けていきましょう。
基本的に部品を変えるだけでよいですが、長年利用しているとスピンドルが錆び付いている可能性があります。
錆び付いている場合は錆びを取り除くか、スピンドル自体も新しいのに交換しましょう。
分岐水栓と給水管間の対処
分岐水栓と給水管との間で水漏れしている場合は、分岐水栓の方にあるナットをモンキーレンチで右に回し閉めます。
ナットではなくパッキンの場合は左回しでナットを外し、中のパッキンを新しいのに交換しましょう。
タンクと給水管間の対処
タンクの側にあるナットをモンキーレンチで閉めればよいのですが、そのままだとタンクの中にあるボールタップが動いてしまいます。
先にタンクの蓋を開け、内部にあるボールタップをウォーターポンプフライヤーで固定しておきましょう。
後は他の水栓と同じようにナットを閉めるか、外してパッキンを新しいのに交換すればいいです。
新しいパッキンの入手方法
パッキンは店舗や通販で手に入りますが、通販だと実物が確認できないため対応していない種類を購入してしまう可能性があります。
基本的には店舗で同じ種類かを確認して購入した方がいいでしょう。
取り外したパッキンを見本にして確認すればより確実です。
見当たらない、具体的にどれが正しいか分からない場合は店舗の方に相談しましょう。
ナットの取り扱い
外す、付けるのどちらでもナットを扱うには力が必要です。
錆び付いている等、状態によってはかなり硬く簡単に回らない時もあるでしょう。
自分でやると厳しい場合は他人にやってもらった方がいいです。
しかし力のある方が扱う場合、今度は入れすぎないように気をつけなければいけません。
排水管が劣化していると回す時の力が伝わり過ぎて折れてしまう可能性があります。
ナットを取り扱う場合は力み過ぎない程度に回しましょう。
ナット自体もきつく閉めてはいけません。
緩くすると水漏れしてしまいますが、きつくすると逆に排水管に圧力を与えてしまい破壊の原因となってしまいます。
問題なくナットを回せ、水漏れしない程度に調整して閉めましょう。
排水管の関係で扱うのが難しいと判断できた場合、素直に業者へ頼んだ方がいいです。
便器、便器周辺の床の水漏れ
トイレ内部において便器は最も面積を取る存在です。
便器周辺の床で水漏れが起こっているとなれば様々な原因があります。
最初に他のところで水漏れが起こっていないか確認しましょう。
他で起こっている水漏れが便器を伝って床へ流れている可能性もあり、そちらを対処しなければいけません。
分かりやすい判別方法としては便器へ墨汁といった色の付いた液体を垂らす方法があります。
水漏れした液体に垂らした液体の色が出てきた場合、便器が原因で起こっている証です。
他にも明らかに普通の水ではない汚水が混ざっていれば更に可能性は高まるでしょう。
他で起こっておらず直接床に水漏れが起こっている場合はこれらの原因が考えられるでしょう。
★トイレの設置不良
★便器にヒビが入る等して壊れている
★床下にある排水管に問題が起こっている
トイレの設置不良
床から水漏れする原因として一番考えられるケースです。
新築等でトイレを新しく設置する必要が出てきた時、床にある排水管との接続が上手く行かない場合があります。
接続が上手く行かずに利用しているとズレが水漏れという形で表れるのです。
設置不良のケースで問題となるのが他の水漏れが原因で便器を移動させる時に起こってしまう点になります。
水漏れが解決したにも関わらず、便器を元に戻す時の設置を間違えて新たな水漏れのトラブルに…というケースがあり得るのです。
特に新しくトイレを設置した後に起こった場合、最初に設置不良を疑った方がいいでしょう。
修理には便器自体を動かす必要があるため素人でやるのは難易度が高いです。
むしろ下手にやると設置不良をまた起こしてしまう可能性も考えられます。
そのため素直に業者へ依頼した方がいいでしょう。
便器が壊れている
ヒビ等で便器に壊れている部分があるとそこから水漏れが起きます。
長年利用するのを想定しているため便器は頑丈に作られており簡単に壊れません。
しかし外部から強い力が加われば壊れてしまう可能性があります。
分かりやすいケースは何かしら重量のある物が衝突した時です。
トイレに何かしら重量のある物を設置している場合、扱いを誤って便器へ落としてしまう場合があります。
もし経験がある場合は表面はそうでなくても、衝撃が伝わって別の部分にヒビが入っている可能性があるのです。
また便器は熱に弱いため温度の高い物を当てると破損の原因になってしまいます。
特にやってしまいがちなのがトイレの掃除をするために熱湯を使うことです。
確かに汚れを落とすのに熱湯はよいのですが、便器にとっては悪いことで直接的でなくても破損の原因になってしまいます。
他に外部からの強い衝撃といえば地震が考えられるでしょう。
地震の衝撃で便器に大きなダメージが加わり破損する可能性もあるのです。
何かしら地震があった後に水漏れが起こった場合は原因と考えてもいいでしょう。
対処としては破損している部分を何かしらの道具で塞ぐ方法があります。
しかし根本的な解決にはならないため個人で対処するのは困難です。
設置不良と同じように業者へ任せた方がいいでしょう。
床下にある排水管の問題
便器に問題がなければ床下にある排水管が原因と考えられます。
原因としては経年劣化で排水管にヒビが入るケースが多いでしょう。
問題としては一言で排水管と称しても、どの排水管が原因になっているかです。
トイレに直接接続されている種類の場合もあれば、トイレとは関係ない偶然下に敷かれている種類の場合もあります。
排水管は簡単に確認できないため、どちらが原因か判断するのは困難でしょう。
対処には排水管へ手を出さなければいけないため、ある程度の工事が必要となり個人では不可能です。
他のケースと違いトイレと関係ない排水管が原因になる場合もあるため、業者への対応も考えなければいけません。
トイレタンクの水漏れ
トイレタンクは便器内を流す時に利用する大量の水を貯めておく役割を持った存在です。
水を貯めておく存在なため、当然何か問題が起これば水漏れの原因になります。
他の水漏れと違うのは表面にではなく内部で起こることです。
そのため表面上は問題なしに思え、水漏れしていると気づかない場合も多いでしょう。
直接外へ水漏れしない分問題はないように見えますが、水が余分に使われるため水道代金増額の原因となります。
判断方法としては流した後のチョロチョロとした音がどれくらい続くかです。
数分程度であれば正常ですが数十分経過しても音がしていれば水漏れが起こっていると考えられます。
トイレタンクで水漏れが起こっている原因は内部部品に問題が起こっていることです。
基本的にボールタップかフロートバルブ、どちらかにあると考えていいでしょう。
素材の関係で原因としてはフロートバルブ側にある可能性が高いです。
直接確認するだけでなくタンク内にあるオーバーフロー管を見ても判断できます。
オーバーフロー管に流れている水が少なければフロートバルブ、溢れる程多い場合はボールタップが原因の可能性が高いです。
フロートバルブが原因の時の対処法
最初にフロートバルブの鎖、チェーン部分を確認しましょう。
絡まっていたりして機能していないとフロートバルブも機能せず水漏れの原因となります。
絡まっている場合は解けばそれで問題は解決しますが、劣化している場合は交換も必要です。
ゴミの詰まりが原因になっているケースもあり、そちらの場合はブラシ等で取り除きましょう。
チェーンに問題がなくゴミもない場合はフロートバルブ本体にあります。
ゴムの部分に破損がないか確認しても浮いたり、隙間ができている場合は劣化している証拠です。
機能していないと判断した後は新しい部品に交換しましょう。
修理するのに道具は作業を円滑にするためのゴム手袋程度で道具は必要ありません。
交換する場合、まずはタンクの水を抜いておきます。
抜いた後は鎖を外した後に古いフロートバルブを外しましょう。
しかし取り外す時は乱暴にやるとオーバーフロー管を傷つけてしまうため、ゆっくり周りへ被害が出ないように取り上げた方がいいです。
その後は新しいのを取り付けますが、その前に前のと同じになるよう鎖を調整します。
調整した後は取り付けて実際に水を流し、オーバーフロー管に来る水量が戻っていれば完了です。
ボールタップが原因の時の対処法
フロートバルブの時と同じように破損や劣化をしていればボールタップも正常に機能しません。
ボールタップに関しては浮きの部分だけでなく装置が取り付けられた本体部分も確認しましょう。
浮きが正常に機能しているにも関わらず水漏れが起きている場合は本体部分が故障、劣化していると考えられます。
対処法はフロートバルブと同じく新しい部品へ交換することです。
しかしモンキーレンチやマイナスドライバーといった道具が必要になるため、取替えの難易度は高くなっています。
手順自体はフロートバルブと変わらず、問題はボールタップの付け替えです。
給水管に取り付けられているナットと固定しているナットの2つをモンキーレンチで取り外します。
付け終わったら逆の手順でナットを閉め、オーバーフロー管が溢れないか確認しましょう。
道具が必要になるためフロートバルブに比べると個人で対応できない場合があります。
無理と判断したら業者に依頼しましょう。
新しい部品の購入
どちらの部品もパッキンと同じようにホームセンター等の店舗で購入できます。
パッキンと同じく種類による違いがあり、トイレに合ったものでないと購入しても意味がありません。
取り外した古い方のをサンプルにして比較すると選びやすいでしょう。
しかし便器の種類によっては部品自体が古く既に取り扱っていない場合もあります。
部品が見つからない場合は代用できる種類を選ばなければいけません。
判断が難しい場合は業者の方に相談しましょう。
タンクの取り扱いに気をつける
部品の交換をするにはトイレタンクの蓋を開ける必要があります。
しかしトイレタンクの蓋は決して軽いものではなく、人によっては持ち上げるのも難しいでしょう。
無理に持ち上げると不意に落としてしまう可能性が高くなり、便器の破損へ繋がって新たな水漏れの原因を作ってしまいます。
力に自信がない方は力持ちの方か業者に任せた方がいいです。
便器内の水漏れ
トイレタンクのチョロチヨロが止まらないとは別に便器に流れる水が止まらないケースもあります。
外へ漏れるわけではないため被害の度合いは小さいですが、水道代が馬鹿にならないと金銭的な被害は大きいです。
流して止まった後、再び流れ出したら水漏れの可能性が高いでしょう。
原因としては以下が考えられます。
★フロートバルブ、ボールタップの劣化や故障
★オーバーフロー管の故障
★トイレタンクと便器の隙間にあるパッキンの劣化
フロートバルブかボールタップが関わっている場合はトイレタンクの時と同じように取り替えれば問題ありません。
対処できなくはないが業者に任せた方がいい
オーバーフロー管とゴムパッキンの劣化は非常に対応するのが難しい原因です。
ゴムパッキンの方は道具を使えば個人でもできますが、タンクと便器の隙間で作業するためどちらかが破損してしまう原因となります。
タンク自体も取り外さなければいけず、蓋だけに比べその重量は半端なものではありません。
下手に対応して破損してしまえばその分業者に頼んだ時の費用も高額になってしまいます。
専門業者並の知識があり、できると思う方以外は業者へ頼みましょう。
ウォシュレットの水漏れ
他の部分に問題がない場合はウォシュレットが原因となっている場合があります。
ウォシュレットの場合は以下といった部位のどれかに問題が出ているでしょう。
★本体
★温水タンク
★水を出すノズル
★バルブユニット
★リモコン部分
★ジョイント
一番水漏れの箇所で多いのはノズルであり、使っていないのに水が漏れている場合は原因になっている可能性が高いです。
ノズルだけでなく出ていない時も内部で水漏れしている場合はバルブユニットが原因となります。
水漏れの量が多い場合は本体か温水タンクを疑い、ボタン等のリモコン部分も本体が原因の可能性があるでしょう。
配管に問題が出ていないにも関わらず水漏れが起きている場合はジョイントの緩みを疑うべきです。
自分でできるウォシュレットの対処法
一番原因として挙げられるノズルは汚れて正常に水が出ていないケースもあります。
ウォシュレットの中にはノズルの掃除ができる種類もあるため、該当する場合はこまめに掃除しましょう。
汚れとしてはノズルだけでなく給水管のフィルターも考えられます。
ウォシュレットの種類によりフィルターの取り外し方は違うため業者に相談するか説明書を見ましょう。
どちらも小さいため歯ブラシのような細かいところに届く道具があると洗いやすいです。
ジョイントが原因の場合はナットの緩みやパッキンの劣化は他と同じように取り替えて対処できます。
こちらも錆で汚れている場合は一緒に取り除いておきましょう。
ウォシュレットによってはノズルを難しくなく交換できるケースもあります。
やり方は種類により異なるため説明書を見て対応しましょう。
見て複雑だと感じたら失敗して被害を拡大させる恐れがあるためやらない方がいいです。
基本は業者に頼ること
基本的にウォシュレットで水漏れが起こっている場合、自分で対応できないケースが多いです。
自分でできる対処法から外れている場合は業者を頼りましょう。
業者に依頼をする場合
自分で対応できないとなれば業者へ依頼することになります。
しかし依頼するからと自分が何もしなくていいわけではなく、適当に対応すると問題は解決しません。
業者の選び方
水漏れに対応する業者も他の業界と同じように悪徳な業者が存在します。
悪徳な業者を引いてしまえば解決できないばかりか費用ばかりぼったくられてしまうでしょう。
悪徳な業者を見極める方法としては基本的に怪しいと感じるところは選ばない方がいいです。
★過剰にサービス内容の宣伝している
★他と比べ疑問を覚えるほど料金が安い
★サイトの情報が不十分、重要なのが分かりづらいように記載されている
★相談にも関わらず見積もり、修理に誘導しようとする
★事前見積もりをしない
一方で悪徳でなくても業者により対応できる範囲は変わってきます。
単純な技術力はもちろんのこと、住んでいる地域によっても対応できない場合があるのです。
単純に辿り着くまで時間がかかるという話もあるため、早急に対応してもらいたい場合は近くにある業者を利用した方がいいでしょう。
資格の有無によりある程度技術力があるか判断できるため、サイト等でどんな資格を持っているか確認すると選びやすくなります。
基本的に選ぶ場合は複数の業者で見積もりをしてもらいましょう。
基本的に3社以上が望ましく、比較して安いところを選びやすくなります。
業者へ連絡する前に
依頼先が決まったらすぐ業者先へ連絡したくなりますが、その前に幾つかやるべきことがあります。
主にやるべきこととしては以下が挙げられるでしょう。
★水漏れの状態を確認
★保険の確認、保険会社への連絡
★現在の時刻の確認
★賃貸物件に住んでいる場合、管理会社へ連絡
水漏れの作業は早朝と深夜の場合、追加料金を取られる可能性が高いです。
今の時刻を確認し対象となる時間帯の場合は追加料金が必要なのを視野に入れ、お金を用意しましょう。
緊急で対処する必要がない場合は時間を置き、追加料金が取られない昼間に改めて連絡する手もあります。
賃貸物件に住んでいる場合、作業の費用は管理している大家さんが支払ってくれるケースもあるのです。
しかし水漏れの原因と状態により変わるため連絡して、負担してくれるか確認しておきましょう。
場合によっては管理者側で業者を用意してくれます。
業者へ依頼した時にかかる費用はどれくらいか
基本的な作業のみなら3万円以下が目安となり、部品の交換は大抵の種類は1万円程度かかります。
作業の規模や利用する道具により変わり、トイレやタンクを取り外す必要がある場合は数万かかるでしょう。
トイレやタンクを取り外し、交換もする場合は10万以上もかかる可能性が高いです。
どの程度の作業をするかは業者が確認してもらわなければ分からないため、必ず見積もりでどれくらいかかるか確認しておきましょう。
作業の途中で業者がやり方を変えなければならず料金が変動するケースも珍しくありません。
変更がある場合は必ず再度見積もりをしてもらった方がいいです。
まとめ
水漏れの原因は多数あり、どれも対処法が変わり素人では対応できないものも多くあります。
業者へ依頼すると費用はかかってしまいますが、依頼した方が結果的に安く仕上がる場合も多いのです。
無理だと判断した時は遠慮なく業者に頼る判断をしましょう。
自分自身が適当に業者へ頼らないように知識を身に付けるのも大事です。