防犯性の高い鍵の種類と仕組み・家の空き巣被害・侵入対策の方法

鍵を紛失した際や、近所で空き巣の被害があったときなど、鍵を変えるきっかけになるかと思います。
どうせ鍵を変えるなら防犯性の高い鍵にしたいですよね。
また、そもそも防犯対策をしなければならないのは玄関の鍵だけではありません。
空き巣はあらゆる手段を講じてあなたの家に侵入しようとしてきます。
普段から自分や家族が防犯意識を身につけることが大切です
そのためにはまず、防犯に関する知識を身につける必要があります。

防犯鍵ならディンプルキーがおすすめ

防犯鍵ならディンプルキーがおすすめ

防犯性の高い鍵といえば、やはりディンプルキーです。
ディンプルキーとは、鍵の表面にぽつぽつと凹凸がある形状になっている特殊な鍵で、MIWA社のPRシリンダーやGOAL社のV-18、KABA社のカバエース、カバスターネオなどが代表的です。
普通のギザギザしたような鍵とは違い、複雑な形状になっているため鍵穴からのピッキングに強いのが特徴です。
上記で上げたようなディンプルキータイプの鍵であれば、こじ開けなどの破壊に対する耐久性も高められているため、普通の鍵ではなんとなく不安、という場合はディンプルキータイプに変えることでかなり防犯性を高めることができます。

鍵に関する習慣を身に着けよう 少しの外出でも鍵をかけること

鍵に関する習慣を身に着けよう

鍵をきちんとかけることは身についていたとしても、鍵の扱いについてもしっかりと防犯を意識したいものです。
鍵に関する習慣について見ていきましょう。

一戸建て、マンション共に家のここが狙われる侵入犯罪の手段について知っておきましょう。

【一戸建て】
無締まり 46.2%
ガラス破り 36.4%
ドア錠破り 3.1%

【マンション】
無締まり 43%
ガラス破り 23.3%
合鍵 12.7%
ドア錠破り 3%

代表的な侵入手口を記載しましたが、マンションも戸建ても圧倒的に鍵をかけ忘れたことによる空き巣が多いです。
ゴミ出しのために少しだけだからと鍵を持たずに出ていませんか?
少しの無締まりが習慣づいてしまうと、外出時にもうっかり忘れてしまうことにもなりかねません。
普段から少し家を留守にする時にも、しっかり施錠するクセをつけましょう

鍵は1人1人が必ず持つこと

鍵は1人1人が必ず持つこと

スペアキーをポストや玄関周りに置いていませんか?
窃盗団はいきなり来て、行う訳ではありません。
前もって下見を行い、人の生活を隠れて覗き空き巣しやすい家かどうかチェックしています。
ということは普段から鍵をないがしろにしている家だと分かれば、侵入される可能性も高くなるのです

鍵は責任をもって1人1人が持つことをおすすめします。
合鍵は作ってもそこまで金額は高くありません。
子どもがどうしても1人で帰宅しなければならない家庭は、指紋認証や暗証番号などの電子錠に変えてしまうのも良い方法です。
またマンションがオートロックだからと、家の前の郵便受けに鍵を置くのはやめましょう。
上記のデータからも分かるように、マンションでは侵入手口に合鍵による侵入が12.7%もあります。
オートロックは住民と一緒だと簡単に入られるので、気を付けてください。

郵便ポストに郵便物をためない

郵便ポストに郵便物をためない

郵便ポストに郵便物をためたままにしていると、留守だと思って狙われる可能性が高まります。
普段からいらないチラシなどでも入れておかず、家に持ち帰って捨てましょう。
長期の旅行などで家を留守にする際にも、しっかりと防犯対策を行いましょう。

● 新聞や郵便物を一時的に止める
● 固定電話は携帯に転送
● 自動で灯りがつくセンサーライト

新聞や郵便物を連絡すれば止める事が可能です。
少々面倒ですが、空き巣に狙われないための防犯対策です。
また固定電話だと音が響くので、誰も出ないことを知られると空き巣に狙われる可能性があります。
旅行中は固定電話がかかってきたら、携帯電話に転送できるサービスなどもあるので利用しましょう。
玄関には人が近づくとライトがつくセンサーライトを使用しておくと、抑止力にもなります。
とにかく家に誰もいないことを、窃盗団に悟られない対策が必要です。

貴重品は金庫に入れておく

貴重品は金庫に入れておく

家にある貴重品はたくさんあります。

● 預金通帳
● 現金や貴金属
● 家のスペアキー
● 思い出の品
● クレジットカード

空き巣に入られた人は、物理的な損害だけでなく精神的な心のトラウマも抱えてしまいます。
現金はまた仕事をすればかえってきますが、亡くなった方の形見である指輪や思い入れのある貴金属は帰ってきません。
実際に空き巣に入られて、肩身を窃盗され精神的苦痛を味わったケースもあるのです。
絶対に取られたくない物は、分かりやすい場所に置いておかないことも普段からできる防犯対策です。
また犯人は空き巣に入った時、滞在時間は約15分くらいだと言われています。
その時間内でどこを探すのか知っておくと管理方法が見えてきますね。

● 引き出しや本棚全般
● 壺や掛け軸の裏
● 仏壇の中
● 寝室や鏡台
● 茶箪笥や床下収納
● トイレのタンクの中

こうして見るとかなり家の中を物色されます。
もう隠すところが無いと思いがちですが、空き巣のスキを狙いましょう。

● 大きな金庫を設置する
● 高いところに隠す
● 多くの物の中に隠す
● 分散して隠す

金庫は金庫ごと持って行かれれば意味がありませんが、大きいか重い金庫だと中々持って行けません。
また脚立がないと探せない天袋や屋根裏部屋、電灯の傘の裏などは時間がかかるので狙われにくいです。
さらに本がたくさんあれば、その中に隠しましょう。
多くの物の中に隠せば、空き巣は時間がかかるので諦めやすいです。
金庫であれば問題ありませんが、多くの貴重品を同じところに隠すと盗られた時に被害が大きくなります。
印鑑と通帳や貴金属などを分散させて隠すのも、良い対策方法です。
ただし、隠した場所を忘れてしまうケースもあります。
隠した場所は、スマホのロック機能があるメモ帳などに書いておきましょう。
庭に埋めた預金通帳や現金をそのまま忘れて、引っ越すということもあるので気を付けてください。

家にいる時にも施錠をするクセをつけて

家にいる時にも施錠をするクセをつけて

空き巣の侵入手口で多いのが無締まりだとお伝えしましたが、それは在宅中にも起こり得ます
例えば2階や3階にいて、1階部分に侵入されて空き巣をされる場合です。
他にも夜中の就寝中に、無締まりの家に入られて物を盗られるケースがあります。
在宅中の無締まりは、犯人と鉢合わせた時に非常に怖いです。
もしかすると、命の危険性もあるかもしれません。
それを防ぐためには、普段から家にいる時にも施錠をする習慣をつける事です。
誰かいるから家に鍵をかけなくても良いや、と外出するのもやめましょう。
来客があったりすると面倒ですが、侵入されることを思えば普段からの対策が重要です。
マンションのオートロック機能がついている家でも同じことが言えます。
オートロックだからと家の鍵を閉めないで外出するのは危険です。
空き巣はオートロック関係なしに、狙った家は侵入してくるのです。
住民が多いマンションでは特に、誰が一緒に入っても分からないという特徴があります。

家だけでなく周辺のメンテナンスも忘れずに 玄関前の掃除を徹底する

玄関前の掃除を徹底する

家に対して無関心だと、空き巣が狙ってくる可能性があります。
メンテナンスを行うことで、防犯意識が高い家だと空き巣犯に知らせることができます。

玄関前の土埃を綺麗にし、物が散乱しないよう掃除をしておきましょう。
普段から玄関が綺麗であれば、誰かが家にいてしっかり掃除をしていると知らせることにもなります。
スキのある印象を少しでも与えないことも、普段からできる防犯対策です

庭木の手入れを行う

庭木の手入れを行う

庭の植木や植物に手入れを行っていれば、家だけでなく家周辺にも気を配っていることが抑止力となります。
またあまりにも植木を放置すると植物が生い茂り、それが死角になって玄関を隠してしまうことがあります。
外から見えにくい玄関になると、ピッキング犯の格好の餌食にもなりかねません。

玄関や庭は開放的にしながら、防犯カメラやライトを置くなどの対策も同時に行ってください
反対に勝手口側は、犯人からすぐに見えないようにしておくと良いでしょう。
勝手口の前にゴミをためて、留守だと分かられないようにするのも良い対策法です。

勝手口周りの対策をする

勝手口周りの対策をする

勝手口は無締まりやワンロックのドアも多いです。
また人目につかないので、狙われやすい場所でもあります。

勝手口の周りには、トゲのある植物を置いたりカサカサと音が鳴る植物を置きましょう
また音がなる砂利を置いて、人がいると音で分かるようにしておくこともおすすめの防犯対策です。

表札に名前を書かない

表札に名前を書かない

昔は家の前に表札があるのは当たり前でした。
しかし今ではセキュリティが重視されているので、書く家庭も少なくなっています。
防犯のことを考えるなら、表札に家族全員の名前を書くことはやめましょう
どんな家族構成なのか分かられてしまいます。

また住民の名前をネットで調べ、どんなところに勤めているのか簡単に調べられる時代です。
勤務先が大企業ともなると、お金をたくさん持っていると思われて、狙われる可能性もあるでしょう。
さらにSNSでの実名は、ブログやSNSなどから海外出張や長期の留守も調べられるとも限りません。

また表札だけでなく、子供の自転車などを家の前に置くのもおすすめできません。
小学校の子供だと、子供しかいない時間を狙ってきたり家族構成を知られることにもつながります。
どんな生活をしているか、を見られることも狙われる一つの理由だと知っておきましょう。
自転車に鍵がついたまま、もしくは鎖でつないでいないとなると防犯意識が低い家だと思われます。
もし家の前に置かざるを得ない家であれば、鎖でつないだりカバーをかけるなどの対策を行ってください。

車に関しても同じことが言えます。
家の中の車庫だからと鍵を開けっぱなしにするのはNGです。
車の防犯ブザーも夜はきちんとつけておきましょう。

誰もいなくてもただいま

誰もいなくてもただいま

空き巣犯はいきなり見つけた家をターゲットにする犯人は少ないです。
グループで行動し、交代で狙った家の住民の行動をチェックしていることが多いです
そして何かスキを見つけて空き巣をする、という犯行手口もあります。

もし子供が家に帰ってくるときに、家に誰もいない状態だとします。
誰もいなくても、玄関先で大きな声でただいまを言わせて下さい。
そうすることで、大人の不在を空き巣犯に知られることが難しくなります。
普段から毎日行っていないとできないことです。
子どもだと鍵を開けている時にやってきて、力づくで鍵を奪われたり金品を要求される事件に発展する可能性もあります。

強盗や傷害と聞くと怖いとなりますが、空き巣と聞くと意外と怖さより面倒だなくらいにしか考えない人もいます。
自分自身の防犯だけでなく、狙われやすい子どもにも普段から防犯意識を高めてもらいましょう

洗濯物を干しっぱなしにしない

洗濯物を干しっぱなしにしない

空き巣犯は玄関から入ってくるとは限りません。
玄関の防犯対策はしっかり行っていても、窓側の対策をしないでいると目を付けられます。
目を付けられると何時ごろに洗濯物をしまうかで、帰ってくる時間帯などをチェックされる場合があります。
長時間干しっぱなしだと、留守の時間帯が多いと思われてしまいます。
できるだけ帰ったら洗濯物はすぐに取り込みましょう。
窃盗団がどこから侵入してくるのかのデータがあります。

【一戸建て】
表出入り口 18.4%
その他出入り口 16.2%
窓 56.7%

【マンション】
表出入り口 46.4%
窓 41.1%
その他の出入り口 1.5%

怖いのは高さのあるマンションでも、窓からの侵入が4割を超えているということです。
また戸建てでも窓からの侵入が非常に多いことが分かります。
ドアの防犯対策以外にも、窓の防犯対策を行いましょう。

● 鍵付きクレセント錠
● 面格子
● 窓ロック用の補助錠
● 複層ガラス

洗濯物が干しっぱなしのクレセント錠しかついていないようなお宅は、場所が犯人にとって良ければ狙われるということですね。
また面格子があるからと油断は禁物です。
面格子も工具があれば、簡単に外せます。
窓はガラス破りが多いので、外から衝撃を与えても中々簡単に割れることのない、複層ガラスにすると防犯性が強化されます。
大きな窓のあるベランダ、縁側がある家庭は気を付けましょう。

子供だけで留守番する時の注意点

子供だけで留守番する時の注意点

親が共働きで、子供だけで留守番をさせなければならない家も少なくありません。
また親が少しの買い物の間に留守番をさせるお宅も多いでしょう。

そんな時に子どもに注意をしてもらっておくことを説明します。
普段から言い聞かせ、親も対策することが大切です

来客は対応させないこと

来客は対応させないこと

誰かが来ても子供にはドアを開けさせないことも大切です
相手が子供だと分かったら、言葉巧みに知り合いだなどと言い、家を物色される恐れもあります。

玄関ドアにカメラを設置し、誰が来たかを分かるようにしておくと子供も分かりやすく安全です。

 

電話はナンバーディスプレイを利用

電話はナンバーディスプレイを利用

親が身の安全を確かめるために電話することもあるでしょう。
その時に電話にナンバーが出るようにしておけば、子供も安心して出られます。
そして知らない番号であれば、取らないようにと言い聞かせておけば安心です

どこかで電話番号を入手し、外から電話をして確認する空き巣犯もゼロではありません。
そんな時に子供だけと知ったら、なんとかの工事だと偽って家にあげてしまうかもしれないからです。

地域の防犯活動を知っておくことで子供を守れる

地域の防犯活動を知っておくことで子供を守れる

地域によっては警察が行う安心メールがあります。
どこで何が起きたのか、犯罪情報を逐一メールでお知らせしてくれるサービスです。
メール登録を行っていれば、季節や時間帯、場所などで起こりやすい部分が見えてきます。

自分の家は大丈夫だと思わずに、近所の犯罪を知っておくことも防犯意識を高めます。
犯罪が多い日であれば、子供にも不審者についていかないよう、念押しすることもできるでしょう。

また学校や地域での見守り対策も行われているところもあるので、どういった状況なのかを地域の人に聞くこともできます。
子どもには、普段からこども110のポスターがあるお店や住居を知らせておきましょう
家に帰って不審な人がいれば、そこに駆け込むように言っておくと安心です。

普段からご近所と連携を取ろう

普段からご近所と連携を取ろう

マンションも戸建ても、普段から近隣同士のコミュニケーションを高めておきましょう。
長期の旅行などで留守にする際には、一言声をかけておきます。
すると誰か不審な人が訪ねてきた場合、隣の人の目が抑止力になります。

コミュニケーションがないと、誰が来ても知り合いかな?くらいにしか思ってもらえません。
隣近所にはどんな人が住んでいるのか、知ってもらうのも防犯対策のひとつです
お世話が好きな方であれば、何か御用ですか?と言ってくれることもあるでしょう。

また自分自身も近所で不審な人がいた時、視線を送るなど防犯対策を行っていれば、近隣全体の防犯性が強化されます。

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