猫が死ぬ前に見せるサインとは……行動の理由とするべき決断

猫は死ぬ前になると、特有の行動を見せるようになります。しかし、猫は自分が弱っている姿を隠そうとするため、その行動は死期が近いとは到底思えないものです。飼い主である私たちは後悔のない形で愛猫との最期を過ごすために、そのサインを見極められるようにしておきましょう。

このコラムでは、猫が死ぬ前に見せる行動やサインについて紹介していきます。ご自身の愛猫の状態や気持ちを察して、満足のいく最期の時間を過ごしましょう。

猫が死ぬ前に姿を消すのは本当？死期が近いサインとは

猫は死ぬ前になると、飼い主の前からいなくなるといった話を耳にしたことがある方もいるでしょう。この理由として、飼い主に死ぬ姿を見せないためと考えられていましたが、実はそうではありません。

猫は死ぬ前になると誰にも邪魔されず、静かな場所で体を休めようと暗く身の安全を守れる場所を探す傾向にあります。そのため、飼い主でも見つけられないところに潜んでいたりするようです。

反対に、今までそっけなかった猫がいつも以上に甘えてくるといった行動を見せるときもあります。べったりとくっついて離れないのは、最後に飼い主のぬくもりを感じていたいのでしょう。また、今までの感謝の気持ちを伝えているのかもしれません。

ほかにも、本来鼻で呼吸するはずの猫がぜいぜいと口呼吸をしていたり、ご飯をたべなくなったりして急激に痩せてしまうなども猫が死ぬ前のサインといえるでしょう。

猫が死ぬ前の行動は甘えたり、あちこち歩き回ったりと決して体調が悪いようには見えません。このように本当は体を動かすのもつらいはずなのに、弱っている姿を見せないのには理由があります。

それは、敵に見つかったときに襲われないようにするためです。野良猫のような外で生活している猫には、カラスや蛇、アライグマなどの天敵が存在します。そんな天敵に弱っている姿を見せればすぐ襲われてしまうでしょう。敵から身を守るという本能から、飼い猫であっても力のある限り、弱った姿を見せることはありません。

そのため、ぐったりと動かなくなってしまっているときは、愛猫の死を覚悟しなくてはならないときといえるでしょう。猫の寿命はおよそ10～15年といわれています。寿命の時期が近づいた猫がいつもと違う行動をしたら、猫の体調などを気遣うようにしましょう。

猫の死期が近いとわかったら、自宅か病院のどちらで看取るべきか考えなくてはなりません。自宅でも看取るのであれば、愛猫も住み慣れた場所で最期を迎えることになります。また、親しんだ家族に囲まれ、思い出深い家で過ごすのは安心感もつながるかもしれません。

ただし、自宅は医療設備が整っているわけではないので愛猫の死を覚悟しなければならないでしょう。最期まで治療してあげたい、少しでも長く生きられるように処置を施したいという方は、病院で看取るという選択肢も考えてみてください。

病院なら獣医さんが常時いるため、急変などにも対応してくれます。かかりつけの獣医さんがいるようであれば、事前に相談しておくようにしてください。しかし、その分治療費がかかってしまうことも頭に入れておきましょう。

また、猫にとっては慣れない病院は、精神的に負担が大きいかもしれません。どちらで看取るとしても、事前に家族と話し合っておくことをおすすめします。

いつかやってくる大切な愛猫との別れに後悔がないように、葬儀などについても家族で事前に話しておくとよいでしょう。そうすれば、心を込めて愛猫を送り出せるはずです。そんな大切な愛猫とのお別れとなる葬儀は、弊社にお手伝いさせてください。

ペットの葬儀にはさまざまな方法があり、どのように見送りたいかによって火葬方法なども異なります。初めてペット葬儀をおこなうという方は、わからないことも多いでしょう。ペット葬儀には、個別に火葬してお骨上げまでできる個別立会火葬とスタッフの方に火葬をまかせる一任個別火葬があります。

どちらも返骨してもらえるので、自宅で供養することが可能です。ほかにもペットたちを合同で火葬する合同火葬や家まで火葬車が来てくれる出張火葬などもあります。数ある葬儀の中からご要望に合わせて、ご提案させていただくのでご安心ください。