ペットを飼う前からわかっていたけれど、いざ直面してみるとやはり辛いペットの死。愛するペットとともに長い年月をすごしてきて、とても悲しい気持ちになっている飼い主の方も多いことでしょう。そんなとき、何かを形見として手元に持っておきたいとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、「形見を残してもいいの?」「どうすればいい?」など疑問が残ってしまいますよね。この記事では、亡くなったペットの遺品を形見として残す方法を解説していきます。
亡くなったペットの毛などは遺品にしても問題ない?
亡くなったペットに対して形見を作っていいのか心配な方もいらっしゃる方もいるでしょう。ですが、亡くなったペットの毛や遺骨などの形見を所持することは法的に問題はないため心配の必要はありません。特に気にすることなく、「自分がどうしたいか」を考えて形見をどうするかを決めてみてください。
また、ペットを失ってしまった悲しみで立ち直れない状態をペットロスといい、その悲しみから体調を悪くしたりうつ病などの心の病にかかってしまう方もいらっしゃいます。そんなとき、ペットの形見として何かを残していれば、少しだけ気持ちが和らぐかもしれません。
なお、ペットを火葬した後になると毛や骨といったもので形見を残すことができなくなります。そのため、悲しくてなかなか難しいかもしれませんが、形見を残せるうちにどうするかを考えておくことをおすすめします。
亡くなったペットの毛を保管する方法
亡くなったペットの形見を残す方法はさまざまありますが、ここではペットの毛を「遺毛」として残す方法をご紹介していきます。ペットの遺毛を残すには以下2つの方法がありますので、ご自身がどうしたいかを考えながら選んでみてください。
【遺毛を残す方法】
・箱やお守りに入れて保管する
・アクセサリーとして加工する
ペットの遺毛を保管するための保管箱やお守りは、おもにインターネットの通販サイトなどで販売されています。ペットから残したい量の毛を切り取っておき、しっかりと密閉しながら保管しましょう。
また、ペットの遺毛をアクセサリーとして持っておきたい場合は、ペットの遺毛をアクセサリーに加工してくれる業者に依頼するのがよいでしょう。長い間身に着けることのできるペンダントとして加工してもらうことができます。
ペットの毛以外で形見として残せるもの
亡くなったペットの毛を遺毛として残すことが可能ですが、できれば他の方法で形見にしておきたいという方もいらっしゃるでしょう。もちろん、ペットの形見として何かを残す方法は毛以外にもいろいろあります。以下にまとめましたので、検討するときの参考にしてみてください。
【遺毛以外でペットの形見を残す方法一覧】
・火葬後に残った遺骨
・ペットの足跡
・小さいころに抜けたペットの乳歯
・ペットが生前身に着けていたもの(首輪など)
・ペットの爪
・昔撮ったペットの写真
このように、ペットの遺品はさまざまな形で残すことが可能なのです。また、これらを元にした形見を保管するのであれば、ペットのお墓を作ってあげるのもよいかもしれません。ただし、ペットのお墓は必ずご自身の敷地内で作るようにしてください。場所がなければ「ペット霊園」を利用する手もあります。
ペットロスの悲しみで気持ちの整理がつかない場合は
ペットが亡くなってしまったショックが強く、ペットロスの悲しみに対してなかなか気持ちの整理がつかない場合は、無理に自分で遺品を残そうとせずに誰かに頼んでみることも考えてみてください。たとえば、家族や信頼する友人などに相談しつつ、ゆっくりと遺品整理をはじめてみるのもひとつの手です。ただし、ペットの遺体はすぐに傷んでしまうので、ペットのお葬式はなるべく早い段階でおこなうようにしましょう。
また、頼れそうな誰かがいないという場合は、ペット葬儀業者に遺品整理をしてもらうことを考えてみてください。ペット葬儀業者はペットが安らかに眠れるように供養をする準備を整えてくれます。業者によっては、火葬後の遺骨を使用した形見のアクセサリーの作成をおこなってくれるところもあるので、もし気になるという方は業者依頼を検討してみましょう。