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伊勢市駅は、三重県中東部に位置する伊勢市にあり、JR東海の参宮線と近畿日本鉄道（通称・近鉄）の山田線が乗り入れる駅です。伊勢志摩観光エリアの中心地である伊勢市の主要駅で、伊勢参りの玄関口として一年を通じて多くの参拝客に利用されており、一日あたりの平均乗降人員数は、JRと近鉄を合わせて約４千人です。東京からは名古屋駅で乗り継いで約3時間、大阪、京都からは近鉄特急で2時間弱の距離にあります。
伊勢市駅は、1897年に参宮鉄道（現・参宮線）の山田駅として開業し、1944年近畿日本鉄道の発足に伴い、国鉄（現・JR）と近鉄の駅となり、伊勢市に市制移行された4年後の1959年（昭和34年）に「伊勢市駅」に名称が変更され、現在に至ります。
かつては、駅周辺の商店街や百貨店などの大型商業施設に近隣から多くの買い物客が訪れていましたが、2000年代に入ると百貨店を始め大型店の閉店が相次ぎ、駅前を含め中心市街地の空洞化が進み、現在自治体を中心に再開発に取り組んでいます。
伊勢参りは外宮から内宮へと参拝するのが古くからの慣わしとされ、伊勢市駅が「お伊勢参り」の出発点となります。駅南口から外宮入り口まで静かで落ち着いた雰囲気の通りが続き、外宮前参道には、老舗の銘菓店や料亭、志摩名産の真珠店、現代風のカフェやレストランなど、参拝後の人気スポットとなっています。