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人吉市
熊本県の最南部、鹿児島県と宮崎県の県境にほどなく近い人吉市は人口およそ3万2千人、寒暖差の激しい地域で、夏は最高気温が37度近くまで上昇する一方、冬は春でも氷点下を記録することがあるなど内陸の盆地の特徴的な気候でもあります。人吉市では城下町が存在しており、歴史の街並みが楽しめる「人吉クラフトパーク石野公園」があります。人吉クラフトパーク石野公園では昔ながらの日本庭園を見ながら茶室でお茶をいただくことができたり、世界貿易機構（WTO）によって産地認定を受けた世界的焼酎ブランド「球磨焼酎」の焼酎館や、実際に鍛冶を体験できる「鍛冶館」などがあります。そんな人吉市ですが、実は鉄道ファンにはたまらない街として有名です。「SL人吉」が汽笛やもくもくと発つ煙など汽車そのものの迫力を体験することができます。もちろん乗車も可能で、内部は高級感のある展望ラウンジやビュッフェなどがあります。車内販売では球磨焼酎を使用した「焼酎アイス」や人吉山江産の栗を使用した「くりりアイス」など、人吉市のご当地グルメを味わえます。またSL人吉が通るJR肥薩線はほかにも、鳥を模した豪華な内装が特徴の特急「かわせみ・やませみ」や、峠を越える「いさぶろう号・しんぺい号」、漆黒のボディがかっこいい「はやとの風」などが走っています。