拾ったネズミの赤ちゃんは飼ってもいいの?必要な準備と注意点

ネズミの赤ちゃんを飼う 注意点 ねずみ

たまに、生まれたばかりで仲間からはぐれてしまったネズミの赤ちゃんを見かけることもあります。その弱っている姿を見て「保護してあげたい」と思って飼育しようと考えてしまいますよね。しかし、結論としてネズミの赤ちゃんを拾って世話をすることはおすすめできません。ここでは、拾ったネズミの赤ちゃんを飼うリスクと、もし飼うことになった場合のお世話について解説していきます。ネズミの赤ちゃんを拾おうか考えている人は参考にしてみてください。

ネズミの赤ちゃんを飼うときに知るべきリスク

ネズミの赤ちゃんを飼う リスク

普段の生活で目にすることのある野生のネズミは、「ドブネズミ」「クマネズミ」「ハツカネズミ」のいずれかであることが多いです。これらはいずれも家に住み着き食べ物にかじりついたり、木材をけずったりして人間の暮らしに害を与えます。しかしそれだけでなく、さまざまな雑菌や病原菌を持ってくる「媒介者」としても厄介な動物です。

そのため、いくら赤ちゃんといえど、ネズミに触るだけで菌が移って感染症を発症してしまうリスクがあります。さらに、感染症のなかには命を落とす危険があるものもあるので、ネズミの赤ちゃんには極力関わらないほうがよいのです。

また、生き延びてしまうとネズミ被害がひどくなる可能性があるので、エサをあげるのも好ましくありません。最近では「ファンシーラット」という、ドブネズミをペット用に改良した種類のネズミもいるので、どうしてもネズミを買いたいならそちらを飼育するのがベストです。

ネズミの赤ちゃんをお世話するときに必要なこと

ネズミの赤ちゃん お世話

先ほど解説したリスクを承知でどうしても育てたいという場合は、推奨はできませんが責任を持ってねずみの赤ちゃんを育てていきましょう。とにかく準備が必要なものといえば、生活をするためのゲージ一式とネズミの赤ちゃんに与えるミルクです。

まずゲージに関してですが、これはハムスター用のもので代用することが可能。ただし、ドブネズミである場合は体長が20センチメートル近くまで成長することもあるので、成長後も考えて大きめサイズのゲージを選んであげるとよいでしょう。

ミルクは牛乳ではなく、ペットの赤ちゃん用のものを用意するようにしてください。ペットミルクを少し温めてから、エサを与える道具である「シリンジ」を使って飲ませるようにします。1日3回を基本として、時間を置きつつしっかりと与えましょう。2~3週間を目安に離乳するので、その後は小動物用の餌を与えていきます。

飼育ゲージの定期的な掃除方法と頻度

ネズミの赤ちゃん 掃除

野生のネズミはペット用としてのネズミとは違って警戒心が強いので、ゲージを掃除する際はストレスを与えすぎないように注意しましょう。とくにドブネズミはネズミのなかでも攻撃性が高く、不用意にゲージの中に手を入れてしまうと、噛みついてくるおそれもあります。そのため、掃除のためにネズミをゲージ外から出させるには、少し工夫が必要です。

その工夫のひとつとして、野生のネズミの特徴を利用するのがおすすめです。まだ人に慣れないネズミは驚くと自分の巣にこもりがちです。これを利用して巣箱を配置し、掃除のときにネズミを巣箱に誘導させます。ネズミを巣箱に入れたあとは、空気穴を確保しつつ脱走しないように穴をふさいでおき、床材の交換やフンの始末などを手早く済ませます。

また、床材をすべて替えるとストレスとなるので、ねずみのにおいがついた床材を少し残しておくのがベストです。掃除は月1回を目安におこないましょう。

発生したことのあるネズミ被害の例

ネズミ 被害

ここまで解説した手順でネズミの赤ちゃんを育てることができます。ネズミはなつきやすい動物のため、根気よく世話をしていればいずれなついてくれるかもしれません。ただ、ねずみがなついたからといって、完全に無害な動物というわけではないのです。

たとえば、2009年の米国では、人間の赤ちゃんがネズミに攻撃されて命を落とす事件が過去に発生しました。ネズミは臆病な動物であるため、赤ちゃんや子どもを脅威とみなし、襲う可能性があります。

さらに、野生のネズミは「ハンタウイルス肺症候群」や「レプトスピラ症」の媒介にもなるため、感染のリスクが高いです。対処が遅れると命を落とすものもあるので、野生のネズミ飼育時は気をつけなければなりません。とくにねずみの体毛や排泄物などに直接触れた場合は、念入りに手を洗うなどをして徹底的に感染症対策をおこなうようにしてください。

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