錆止めをDIYで!覚えておきたい錆止め塗料の種類と手順

錆止め 種類と手順 外壁塗装

風や雨など、外部の衝撃からしっかりと守ってくれる心強い屋根や外壁。これらの素材が金属でできている場合は、錆の発生に気をつける必要があります。金属製品が錆びると見た目の美しさを大きく損ねるばかりか、構造がもろくなり穴やヒビが入り雨漏りにつながることもあるのです。

そこで対策として有効なのが錆止め塗料。これを使用することで、錆の発生を抑えて腐食しにくくなるでしょう。今回の記事では、錆止め塗料の特徴やDIYで塗装をおこなう手順について解説していきます。

どうして錆は発生する?錆を抑えるには?

錆止め 錆を抑えるには

そもそも、なぜ金属に錆は発生するのか気になる方もいることでしょう。金属に錆が発生するのは、「酸化」とよばれる化学反応が起きるからといわれています。たとえば鉄の場合、鉄として加工される前は「鉄鉱石」という素材でした。この鉄鉱石は元々錆だらけの物質で、鉄として加工する段階で酸素が取り除かれ「鉄」となるのです。

しかし、鉄が空気(酸素)が触れることによって酸素や水分がくっついてしまい、元の素材である鉄鉱石のように錆びていきます。つまり、酸化で錆びるのは、金属が加工される前の素材に戻ろうとする現象といえるでしょう。

この原理を知っておくと、なぜ錆止め塗料で錆が防止できるのかが分かりやすくなります。錆止め塗料には、金属の表面に薄い膜を作る効果が含まれています。これを塗ることで、鉄の代わりに塗料が酸素や水分を受けてくれるため、錆が起きにくくなるというわけです。

錆止めの種類について。どれが人気なの?

錆止め 種類

人気の錆止めを大きく分けると、以下の3種類となります。それぞれ特徴を説明していくので、検討時の参考にしてみてください。

・油性タイプ
油性の塗料は膜が厚くなるため、防錆性能がとても高いです。ただ、厚みがあるぶん乾燥するまでに時間がかかり、塗料を塗る技術がないときれいに仕上げることは難しいでしょう。また、亜鉛メッキとよばれる素材とは相性が悪いという点にも注意が必要です。

・合成樹脂タイプ
油性タイプと比べて膜が薄いため防錆性能が少し落ちますが、乾燥しやすいため仕上がりが良くなりやすいのが特徴です。塗膜の耐久性や接着性もよいので塗料の扱いが初めての方でも扱いやすい塗料でしょう。

・エポキシ樹脂タイプ
薬品や水などに強い塗膜を貼ることができます。用途が幅広く、とくに人気の高い錆止め塗料です。ただ、塗装前の汚れ落とし(ケレン)次第で仕上がりが大きく変わるため扱いには気をつける必要があります。

錆止めの効果はどうやって上げる?素材に合った選択!

錆止め 効果

効果的な錆止めをおこなうためには、どんなことを気をつけていればよいか知っておきましょう。覚えておくことで、手順について理解しやすくなります。

まず、最適な塗料を選ぶことです。先ほどご紹介した3種類のほかに、「強溶剤」「弱溶剤」「水性」の3つがあります。塗料を使用する金属によって、最適な錆止め塗料を選びましょう。

つぎに、塗料の上乗りです。錆止め塗料は紫外線や天候の影響に弱いという欠点があります。そのため1回塗れば十分というわけではなく、複数回塗料を上塗りしていく作業が必要になります。

最後に、定期的な塗り替え。経年経過によって塗料も劣化していくので、定期的な塗り替えをして効果を維持していく必要があります。タイミングとしては屋外なら3~4年、屋内なら5~6年が塗り替え頻度の目安。また、塗料を指で触って粉状になっていたときも塗り替えのサインです。

錆止め塗料の塗り方で注意すべきポイントとは?

錆止め ポイント

それでは、錆止め塗料を塗る手順について解説していきます。

1.ケレン作業
これは、塗料の塗りをよくするため、すでに付いている錆を除去する目的でおこなわれます。すでに錆びている金属の上で塗料を塗っても効果が薄くなるため、きれいに取り除くことを心がけましょう。錆や古くなった塗膜をはがすときは、ヤスリやブラシなどを使用して丁寧に落としていきます。

2.養生
マスキングテープを錆止めを塗る範囲外の周囲に貼り、塗料がはみ出るのを防ぎます。

3.塗装
まず、しっかりとかきまぜた錆止め塗料をハケなどを使って念入りに塗っていきます。その後1度乾かし、再度塗ることが大切です。

ここまでが、塗り方の手順と注意点になります。錆止め塗料を塗る作業は「塗り方」によっても効果の持ちが違ってきます。そのため、難しいと難じたら業者に代行してもらうのもよいでしょう。

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