除草剤は雨の影響を受けるのか?雨の前後の除草剤の使用について

雨露に濡れた雑草の写真 お庭

家の庭の雑草がぐんぐんと伸びていき、処理に困っているという方も少なくはないでしょう。とくに夏は雑草が比較的生えやすい時期であるため、庭以外にある土や隙間から雑草が生えてくることも。対策として「除草剤」を使用することを考えている方もいらっしゃるかもしれません。

たしかに除草剤は雑草対策としては有効なものですが、種類によっては雨の日に気をつけるなど、効果的に使うためには取り扱い方をしっかりと把握しておく必要があるのです。

ここでは、除草剤を使用するタイミングや使用時に気をつけたい注意点について解説していきます。

除草剤にはどんな種類があるのか紹介

除草剤 種類

除草剤には大きく分けて「茎葉処理剤」「発芽抑制剤」といった、用途や効果の違う2種類のものが存在しています。ここで、これらの除草剤が持つ役割や特徴について見ていきましょう。

茎葉処理剤は薬剤を雑草の葉や茎に吹きかけることで、雑草を枯らしてしまう除草剤です。発芽抑制剤と比べて効果が得られる時間が短いですが、即効性が高いため効率的に除草したい人に向いているでしょう。なお、注意点としては種に効果がないこと、液体のものが多いことが挙げられます。液体の場合は雨で流されやすいので注意が必要です。

発芽抑制剤は雑草が生える前の予防として撒くもので、新しい雑草が生えるのを防ぐ効果があります。効果期間は最大で6ヶ月となっているので、定期的に使用しておくと庭の管理がとても楽になるでしょう。ただし、ある程度伸びてきた雑草には効果が薄いものなので、その場合は自身の手で雑草を摘み取るなど工夫が必要になります。

雨が降りそうでも除草剤は使っていいの?

除草剤 雨が降りそう

結論からいいますと、除草剤は雨が降る前の使用に注意が必要です。「液体タイプ」や「粒状タイプ」といった、除草剤のタイプによって気をつけるべきポイントが異なります。

・液体タイプの場合
液体タイプは薬剤が土にしみこんでいくため、除草剤を撒いたあとにしっかりと乾かす必要があります。このとき、雨が降ってしまうと除草剤が土になじむ前に流れていくため、効果が薄くなってしまうのです。このことから、液体タイプは雨が降る前の時間帯に撒かないほうがよいといえるでしょう。

・粒状タイプの場合
粒状タイプは小さな固形状の薬剤となっています。そのため、多少の雨であれば流されないので、雨の日に使用しても基本的に問題ありません。ただ、雨水があふれるほどの大雨の場合はほかの場所まで薬剤が流れるおそれがあるため、撒く際は念のため天気情報を見ておくと安心でしょう。

雨が降った後に除草剤を撒いても効果はある?

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反対に、雨が降ったあとに除草剤を撒いたらどうなるのか疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。基本的には粒状タイプの場合であれば雨が降ったあとに撒いても問題ないとされています。それどころか、雨水などにより地面が湿っているほうが薬剤が浸透しやすくなるのです。粒状タイプは水分によりじっくりと溶けていくことで効果を発揮するものなので、できるだけ雨上がりに撒いておくのがよいでしょう。

ただ、液体タイプの場合は雨が上がった後だとしても、薬剤を撒くべきではありません。なぜなら、雨が降った後の雑草にはたくさんの水滴が付いており、その水滴で薬剤がほかの場所へ流されてしまうおそれがあるためです。また、一見雨が止んだように見えて、再度雨が降ってくることも考えられます。そのため、確実性を考えるなら雨の日に撒くのは控え、晴れの日に与えるほうが液体タイプの十分な効果に期待できるでしょう。

除草剤を安全に使用するために知っておくべきこと

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除草剤は雑草を枯らしたり生えなくしたりするほど強力な薬剤です。とても効果が高くて役に立つものですが、危険な成分が含まれているため取り扱いには十分注意しなければなりません。

除草剤を使用する際は、皮膚に触れないようにマスクや保護メガネ、手袋といった皮膚を守れる道具を準備しておきましょう。もちろん、幼児やペットにとっても除草剤は有毒なので、撒いたあと浸透するまでは庭に近づけないようにしてください。

また、強風が吹いている場合は薬剤が周りに飛散してしまいやすいため使用を避けたほうが無難です。飛散した薬剤が河川や下水に流れてしまうと生態系に悪影響をおよぼしてしまいます。

ほかにも、使用する薬剤の指示にしたがって作業や保管をするなど、使用する上で気をつけるべき点は多くあります。除草剤の使用と注意点をよく理解して、正しく使用することで安全かつ効果的に雑草を除去することができるのです。

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