もし家の中を歩く小さな黒い虫を発見したら、それはゴキブリの子供かもしれません。ゴキブリの子供である場合はすでに巣ができていて大量発生する危険性もあるため、すぐにでも駆除が必要です。迅速に対応するためにも、まずは小さな黒い虫がゴキブリかどうか見分けてみましょう。
今回は、自分でも見分けることができるようにゴキブリの子供の特徴を紹介していきます。効果的な駆除方法についても紹介するので、参考にしてみてください。
茶色?黒色?まずは見分けよう!ゴキブリの子供の特徴
もし家の中で黒い虫が歩いているのを見かけたら、見た目を観察してみましょう。ゴキブリの子供は羽が未発達であるため、飛ぶことはないので安心してください。
家で見るゴキブリの子供は、クロゴキブリかチャバネゴキブリの2種類といわれています。クロゴキブリの子供は4mmほどの大きさで容姿は成虫とさほど変わりません。体の色は黒がベースとなっており、白い線が入っているのが特徴です。生まれたばかりのクロゴキブリであれば、白色をしていることもあるでしょう。
チャバネゴキブリの子供は3mmほどと小さく、基本的には茶色をしています。個体によっては茶色の中に黒が混じっていたり、背中に黄色い模様がついていたりするものもいるようです。
ゴキブリの子供は、巣の近くで暖かく暗い場所に集まって過ごしていることが多いですが、たまにはぐれた子供が住人の前に姿を現すこともあります。ゴキブリの子供かもしれない虫に遭遇したら、観察してみましょう。
ゴキブリの子供だった!急いで退治しよう
もし黒い小さな虫がゴキブリの子供である場合、すぐ退治する必要があります。ゴキブリの子供の駆除には、燻煙剤、粘着シート、ホウ酸団子、ベイト剤がおすすめです。
燻煙剤はゴキブリの駆除成分を含む煙で退治してくれるので、ゴキブリの繁殖期にあたる4~5月におこないましょう。粘着シートを複数箇所に設置するというのも効果的です。粘着シートはゴキブリにくっつき駆除するものです。しかし、設置場所によっては効果が期待できない場合もあるので、燻煙剤などと一緒に使用するとよいでしょう。
ほかにもホウ酸団子を使った駆除も効果的です。ホウ酸団子を食べたゴキブリは脱水症状などを起こし、死んでしまいます。そして、ゴキブリの死骸をほかのゴキブリが食べることで、ホウ酸の効果が連鎖して巣のゴキブリ全体を駆除してくれるでしょう。
また毒餌を設置するベイト剤もホウ酸と同様の効果が得られ、巣のゴキブリを一気に駆除することが可能です。
放置は厳禁!面倒でも成虫になる前に退治しておこう
ゴキブリの子供は成虫よりも小さく飛ばないため、それほど恐怖や危険性を感じる方は少ないかもしれません。しかし、そのままにしておくとゴキブリが大量発生してしまうおそれがあります。
今は子供で小さなゴキブリも、種類によってはおよそ2か月で成虫になってしまうものもいるのです。遅くても1~3年ほどでは成虫になってしまうため、成長が早い害虫といわれています。成虫になったゴキブリは繁殖期を迎え、1匹が年間で100匹以上の子供を産むでしょう。
そうなれば一気にゴキブリの個体数は増えてしまいます。そのゴキブリたちが成虫になり、再び産卵をして数が増え続けることを想像するとぞっとしてしまう方も多いのではないでしょうか。大量のゴキブリが発生すれば、その分駆除も大変になってしまいます。そのため、ゴキブリの子供でもすぐに駆除する必要があるのです。
どこから入った?駆除のあとは侵入経路を特定しよう
ゴキブリの子供を駆除した後は、侵入経路の特定が重要になってきます。駆除しただけで満足していると、再び同じところから侵入されてしまうおそれがあるからです。
まずは、周辺に不要なダンボールや新聞紙が置いてないかチェックしてみましょう。ゴキブリは保温性の高いダンボールなどの隙間に卵を産むことがあります。そのまま家の中に持ち込んでしまえば、家の中で子供がふ化してしまうことになるでしょう。
また、観葉植物などの植木鉢の持ち込みもゴキブリの子供を招き入れてしまうおそれがあります。ゴキブリの侵入を避けるためには、不要なダンボールなどの紙類は処分しておくことやゴキブリを寄せ付けない忌避剤などを設置しておくことなどが大切です。
もしすでにゴキブリの子供が発生してしまっているようであれば、近くに巣があるかもしれません。自分でのゴキブリ駆除はすべて駆除しきれないこともあるので、業者に依頼して駆除してもらいましょう。