「蟻が家の中で歩いていたのを見かけた」「家の色々な場所に蟻が発生している」とお悩みの方はたくさんいらっしゃいます。数匹ならまだしも、家の中で蟻が大量発生してしまったら、困ってしまいますよね。
蟻はいったいどこから家に侵入しているのか、なぜ自分の家に来てしまうのか、という原因を突き止めれば、家の中に蟻が集まることを防ぐことができます。この記事では家の中に侵入してくる蟻の対策を、その原因と共にお伝えしていきます。
家の中に蟻が入ってくる原因とは
蟻は食べ物があるところに集まってきます。蟻は雑食ですが、とくに砂糖などの甘い食べ物や、ご飯や小麦粉、動物性のたんぱく質が大好物です。食べカスを床に落としていたり、フタが開きっぱなしになっていたりすると蟻が群がってきてしまう原因になります。食べ物を放置しないようにして、マメに床を掃除して食べカスを落としておかないなどの対策によって蟻が集まってきてしまうことを防ぐことが可能です。
蟻は自分の気に入った場所をマーキングする習性があります。いちど駆除しても同じ場所に蟻が集まってきてしまうこともよくあるのです。蟻は食べ物があるその場で食べるのではなく、エサを見つけた場所をマーキングして、エサを巣に持ち帰ります。そしてまた後日、仲間と一緒にマーキングしてあった場所に戻るのです。
そのため、その場にいるアリを駆除しただけでは効果がない場合もあります。
家のどこから蟻が入ってくるの?
蟻をいちど駆除してもまた同じところに集まってきてしまう習性があるとご紹介しました。蟻の対策はまず侵入させないことが大切です。蟻の侵入を防ぐために、まずはどこから家の中に蟻が入ってくるか知っておきましょう。
蟻はほんの小さな隙間からでも家の中に侵入してきます。ドアや壁の間など、とくに古い住宅では隙間が多く蟻が簡単に侵入してきてしまうでしょう。また、蟻が侵入してくるのは地面からだけではありません。高層マンションに住んでいても油断はできません。なぜなら、排水口を通ってベランダから侵入することも可能だからです。
また、いちど家の中に侵入した蟻が壁の中やタンスの裏に潜んでいることもあるのです。家の中に蟻が住み着いて巣を作ってしまうと、大量発生してしまうおそれがあります。手に負えないくらいの蟻が家の中で大量発生してしまったら、駆除業者に依頼するのもひとつの手です。
家の中に蟻が侵入してこないようにするためには
蟻が侵入してこないような家づくりのコツをお伝えしていきます。具体的な対策としてまずおこないたいのが、家の隙間を徹底的に塞ぐことです。蟻は小さな隙間や穴が開いているところ、外壁を通じで侵入してきます。そのため、蟻が家の中に入ってくることができないように、そのような隙間をパテなどで塞ぎましょう。
次に食べ物を置かないことや食べカスを落としておかないなど、家の中を清潔に保つことを常に心がけましょう。ほかには蟻の嫌うものを置いて蟻を寄せ付けない方法もあります。蟻の駆除剤を蟻の侵入経路に使うと効果的です。パウダータイプの駆除剤をまくとよいでしょう。侵入経路がわからない場合は、窓枠の角に駆除剤を使うことをおすすめします。
また、蟻はゴムのにおいを嫌います。蟻の通り道になりそうなところにゴムを置くと効果があるでしょう。ほかには、アルコールスプレー、ハッカ油、ベビーパウダーも効き目があります。
家の中の蟻の巣を駆除するには?
家の中に蟻が大量発生している場合は、巣を作られているかもしれません。家の中に巣を作られている場合は、目の前にいる蟻を一匹一匹駆除していく方法ではきりがありません。作られてしまった巣ごと駆除できるようなアイテムを使用しましょう。
蟻を駆除するためのアイテムはホームセンターなどでたくさん売られています。家の中で蟻の巣を見つけることができたら、殺虫剤をまいたり、巣の周辺にジェル剤や毒エサを置いたりして対策をとることが可能です。巣の場所がわからないけれど蟻が大量発生している、という場合は、毒エサを使用することをおすすめします。なぜなら毒餌なら、それを巣まで持ち帰って巣にいる蟻ごと駆除することができるからです。蟻はエサを巣にいる仲間に分け与える習性があります。蟻の通り道になりそうなところに毒エサを設置しましょう。