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小田原駅
小田原駅は、神奈川県南西部に位置する小田原市の中心駅で、箱根観光エリアへの拠点となる駅です。1920年（大正9年）に国府津駅‐小田原駅間を結ぶ国鉄・熱海線の開通に伴って開業し、1927年に小田急電鉄が、続いて1935年に現在の伊豆箱根鉄道の前身である大雄山鉄道と箱根登山鉄道が乗り入れ、1964年には東海道新幹線の開業と同時に停車駅となりました。その後、1987年の国鉄民営化により、東海道本線がJR東日本、新幹線がJR東海の管轄となったことで、5社6路線が乗り入れる駅となっています。東京圏へは横浜を経由する東京駅方面と新宿駅方面への２方向の路線で繋がっており、新幹線では約30分、その他の在来線でも約1時間と、首都圏への通勤・通学が十分可能な距離にあります。また、観光地箱根の玄関口として、多くの観光客が乗降し、一日の利用人員数は約15万人に上ります。特に近年は、インバウンド観光客の増加が顕著で、駅構内の外国語表示や観光案内が充実し、観光地らしくホームの発車メロディに「お猿のかごや」(JR東）や「箱根八里」(小田急・箱根登山鉄道）が導入されています。
古くから城下町、宿場町として栄える小田原市は、駅東側に広がる小田原城址公園を中心に駅周辺に多くの観光スポットが点在し、駅東口から主な見どころを巡回する「小田原宿観光回遊バス」が運行しています。宿泊施設や飲食店など商業施設のほとんどが、小田原駅の表口となる東口周辺に集中しています。