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岐阜県高山市にある飛騨国府駅は、JR高山線が乗り入れています。駅のある国府町は古川町や中切町に隣接しています。高山市は人口約9万人（2020年9月時点）で、2005年に9町村が合併して誕生しました。市内にはさまざまな歴史的建造物が残り、伝統文化が今も継承されています。駅北側の「阿多由太神社」の本殿は、室町時代の三間社流見世棚造りで、素朴かつ優雅な技法が用いられ国指定重要文化財となっています。江戸時代にはこの地方の総社として崇められてきました。駅南東部の「広瀬城跡」は戦国期に建てられた標高約620メートルの山城の跡で、県指定重要文化財です。地元有志による草刈りなど手入れが行き届いており山城歩きを満喫できます。駅の北部にある「国府大仏」は、地元で『木曽垣内のおおぼとけ』とよばれる阿弥陀如来像です。仏身は丈2メートルで、飛騨地方では例のない木造の像です。駅南部の「岐阜県文化財保護センター」では、埋蔵文化財の発掘調査が行われており、その成果を公開しています。学校への出前授業や現地見学会などの普及活用が実施され、本物の石器や土器を使って郷土の歴史を学べます。「桜野公園」は飛騨地方の桜の名勝として親しまれ、開花時期には県内外から多くの人が訪れる場所です。桜の木は、南北朝時代の末期に大和国吉野山から移植されたのがはじまりと伝えられています。　
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