コンセントの交換費用はどれくらい?相場、工事の依頼先、応急処置などを紹介
公開日:2026.10.21
「コンセントの交換って自分でやってもいいのかな?」
「コンセントの交換を電気工事事業者に依頼するといくらかかる?」
このようなお悩みはないでしょうか。
コンセントにひび割れや焦げといった異常があるときは、電気を安全に使用するためにコンセントの交換が必要です。
ただし、電気工事士の資格を持たない人がコンセントを交換するのは、危険な行為であり違法なため、おこなってはいけません。
本記事ではコンセントの交換費用、依頼先について紹介します。
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コンセントの交換にかかる費用の相場
コンセントの交換を電気工事事業者に依頼したときにかかる費用の目安を紹介します。
※上記はあくまで目安です。
上の表に記した交換工事費には、作業者の出張費などの費用を含みます。
なお、コンセントを1箇所だけ交換するときも、複数交換する場合も、出張費や人件費に大きな差異はありません。そのため、2箇所目以降の工事費は、1箇所目よりも安くなる傾向があります。
コンセントを1箇所だけ交換する工事を依頼する場合の費用の総額は、9,000円程度からが目安となります。電気工事事業者の提示する見積もりの金額が大幅に安いとき、あるいは大幅に高いときは、追加費用がかかる条件を聞くなど慎重に判断しましょう。
交換工事を実施する際に、例えば壁の中の配線の交換も必要だと判明した場合は、その分の費用もかかり、1万円から数万円程度の費用が必要となる可能性があります。上記の表は、あくまでもコンセントの交換だけを行うときの費用だととらえてください。
コンセント交換が必要な状況を5つ紹介
コンセントの交換が必要な状況の中でも、緊急性が比較的高い状況を5つ紹介します。放置していると、電気火災のような重大な事故につながる可能性があるので、すみやかに電気工事事業者に相談してください。
- 焦げている
- 発熱している
- 破損している
- 差し込んだプラグがふらつく
- プラグを差し込んでも電気を使用できない
それぞれを詳細に説明します。
1. 焦げている
コンセントが焦げているときは、電気が流れることに伴う発熱や火花といった原因で、すでにコンセントが損傷しています。電気火災の前兆といえる状態なので、ただちにコンセントの使用を中止し、交換を依頼してください。
2. 発熱している
コンセントが発熱している場合も、火災に至る可能性があります。早急に交換が必要です。
3. 破損している
コンセントが破損していると、その箇所から電気が漏れ出す、漏電が発生する可能性があります。漏れた電気に触れて感電することや、住宅の部材が燃えて火災が発生することがあるので危険です。
4. 差し込んだプラグがふらつく
コンセントにプラグを差し込んでもプラグがふらつく場合は、コンセントの部品が劣化していると考えられます。
プラグとコンセントの接触が悪いと、電気を安定的に供給できません。結果として火花が発生したり、家電製品を損傷させたりする可能性があります。放置しないことが重要です。
5. プラグを差し込んでも電気を使用できない
コンセントにプラグを差し込んでも電気が使えない場合は、ブレーカーが落ちていたり不具合が発生したりしている、コンセントや壁などの中の配線が損傷している、接続した家電の不具合などの可能性が考えられます。
まずはブレーカーの状態を確認しましょう。それから、コンセントに別の家電のプラグを差し込んでみて、家電が使えるかどうか確認してください。
ブレーカーが落ちておらず、家電の不具合でもない場合は、電気工事事業者に原因を特定してもらう必要があります。もしくは、コンセントの異常の場合は交換が必要です。
電気が使用できないと生活に支障が出ます。また、発火や感電事故といったより深刻な問題につながる可能性もあります。放置をせずに電気工事事業者に電気機器の点検を依頼してください。
コンセントの交換には電気工事士の資格が必要
コンセントの交換は、一見すると難しい工事ではありません。また、プロの電気工事事業者に依頼すると相応の費用がかかるので、節約のためにDIYで交換したいと思うかもしれません。
しかしコンセントには、電気工事士の資格の所有者でなければ交換や修理ができない部分があるので、注意が必要です。コンセントの交換に必要な資格に関する要点は、以下の2点です。
- 電気工事士の資格がなければコンセント本体の交換はできない
- コンセントカバーの交換は自分でできる
順番に解説します。
電気工事士の資格がなければコンセント本体の交換はできない
プラグの差込口が設けられている、コンセント本体の交換を実施する人は、第一種電気工事士または第二種電気工事士の資格を持っている必要があります。
コンセントの差込口は、壁などの中を通っている電気の配線とつながっています。コンセントの配線との接続や、壁への固定に不備があると、電気が適正に使用できなかったり、感電や電気火災の発生につながったりするおそれがあり危険です。
そのため、コンセントやスイッチといった電気機器に関する工事を行うことは、電気工事士の資格保有者でなければできないことが、電気工事士法によって定められています。
参照元:電気工事士等資格不要の「軽微な工事」とは|経済産業省
電気工事士法では無資格者が工事を行った場合の罰則も定められており、3か月以下の拘禁刑または3万円以下の罰金が科せられます。無資格でのコンセント交換は、罰則の対象になるだけではなく、大変危険なので絶対に行わないでください。
参照元:電気工事士法 | e-Gov 法令検索
コンセントカバーの交換は自分でできる
コンセント本体の交換には電気工事士の資格が必要である一方で、コンセントの表面を覆っているカバー(コンセントプレートとも呼びます)の交換は無資格でも実施できます。
コンセントのカバーは電気の配線に直接関係する部品ではないので、交換に電気工事士の資格を必要としません。ドライバーといった一般的な工具だけで交換でき、技術的にも難しい点はありません。
カバーが経年劣化によって汚れたり、割れや欠けが発生したりしているようなときは、DIYで交換可能です。
ただし、構造がわからない、本体にも破損があるなどの場合は、電気工事事業者へ相談してください。
コンセントの交換手順
電気工事士がコンセントを交換するときの手順を紹介します。
- 電気の遮断
- 古いコンセントの取り外し
- 配線の接続
- 新しいコンセントの取り付け
- 通電確認
電気機器に関する工事は、プロであっても適切な手順で実施しなければ感電や火災につながります。安全確保の基本として最初に行うべきことは、ブレーカーを落として電気を遮断することです。
電気を確実に遮断したうえで、古いコンセントの取り外しを行います。このとき、コンセントにつながる配線にも問題があることが発覚した場合は、配線の修理や交換といった作業が追加で発生する可能性があることに留意してください。
続いて、取り外した配線を新しいコンセントに接続し、コンセントの壁への取り付けを行います。落としていたブレーカーを上げて、コンセントに電気が流れていることを確認したら工事完了です。
以上の作業に必要な時間は15分から30分程度です。ただし、短い時間とはいえブレーカーを落として停電させる必要があるので、停電しても困らないように準備をしてください。
コンセントの交換はどこに頼むべき?
コンセントを交換する工事の依頼先には以下のような候補があります。
- 電気工事事業者
- 街の電気店
- ホームセンター、家電量販店
- 電力会社
それぞれの特徴を紹介します。
電気工事事業者
工事を行うために必要な電気工事士が在籍している事業者が電気工事事業者です。コンセントの交換に限らず、住宅の電気機器の本格的な改良工事や修理にも対応できます。
実際に工事を行う資格を持つ電気工事士に相談できることが安心できるポイントです。
街の電気店
個人経営の店や電機メーカーの店などの、地域に密着した形態の電気店です。多くの電気店には電気工事士が在籍しています。
店舗があるので、電気工事事業者と比較すると、探しやすいことが利点です。その一方で、費用は電気工事事業者に依頼するよりも高くなる傾向があります。
ホームセンター、家電量販店
ホームセンターや家電量販店でも、コンセントの交換工事を受け付けている場合があります。日常生活を送る上でなじみのある店舗なので、他の買い物や出先のついでなど相談しやすいことがメリットです。
店舗が行うのはあくまで受け付けのみで、実際に工事を行うのは電気工事士が在籍している別の事業者になることが一般的です。店舗に中間マージンが入る分だけ、費用は割高になる傾向です。
電力会社
住宅のコンセントに何かトラブルがある場合には、電力会社に連絡して点検を依頼すると、交換に応じてくれるケースがあります。
あくまでも点検の結果、必要があれば交換するという形です。最初からコンセントの交換を希望するという依頼には応じてもらえない可能性があります。また、交換費用を公開していない電力会社や交換に対応していない場合もあるので、対応の有無や利用条件は、各社の公式サイトで確認してください。
信頼できる電気工事事業者を選択するために確認したい4つのポイント
コンセントの交換を依頼する電気工事事業者を選ぶ際には、工事にかかる費用が気になるところですが、費用だけで決めることは避けるべきです。
コンセントは電気を安全に使用するために重要な機器なので、信頼できる事業者に交換を依頼してください。そのために、着目するべきポイントを4点紹介します。
- 登録電気工事業者またはみなし登録電気工事業者であること
- 見積もり書の内容が明快であること
- トラブルが起きたときに補償してもらえること
- 説明がわかりやすく誠実であること
それぞれについて詳しく説明します。
1. 登録電気工事業者またはみなし登録電気工事業者であること
事業者が「登録電気工事業者」または「みなし登録電気工事業者」であることを確認しましょう。
登録電気工事業者とは「電気工事業の業務の適正化に関する法律」(電気工事業法)に基づき登録を受けている事業者のことです。
登録電気工事業者には、主任電気工事士を配置して、氏名などを届け出ることや、電気用品安全法に適合している電気用品を工事に使用することといった、さまざまな義務や規制が課されています。
参照元:電気工事業の業務の適正化に関する法律 | e-Gov 法令検索
みなし登録電気工事業者とは、すでに建設業法に基づく電気工事業の許可を受けていることから、電気工事事業者として登録されているとみなす事業者のことです。電気工事を許可されている建設事業者だと理解して問題ありません。
住宅の電気工事を請け負う事業者は、登録電気工事業者またはみなし登録電気工事業者でなければなりません。登録を受けていない事業者は違法な事業者であり、安全面でも大きなリスクが生じます。
電気工事を事業者に依頼するときは、必ず必要な届出または登録を行っている事業者であることを確認してください。ウェブサイトに掲載されている会社概要などを確認し、不明点がある場合は問い合わせましょう。
2. 見積もり書の内容が明快であること
コンセントの交換を依頼するときは事前に見積もりを出してもらい、その内容が明快であることを確認しましょう。
見積書に費用の内訳が示されておらず「一式」などといった項目だけが記されている場合、工事を実施した後で何らかの理由をつけて追加請求が行われる可能性も考えられます。工事費がいくら、材料費がいくらといった形にわけて記載されていることが望ましいです。
また、事業者のウェブサイトに「工事費○○円〜」と書かれているようなケースも、注意した方がよいです。例えば工事費以外に、出張費などの名目の費用が別途かかり、表示よりもはるかに高額な請求をされる可能性が考えられます。
理解があいまいな状態で契約せず、見積もりの内容に疑問があれば質問して確認しましょう。
3. トラブルが起きたときに補償してもらえること
工事の実施に伴って、万が一トラブルが発生したときの補償内容を確認しましょう。
国家資格を持つ電気工事士であっても、人間が工事を行う以上は、施工中または施工後に、電気機器の故障や電気火災などが発生することがありえます。
トラブルが起きたときにどの程度の金額まで補償してもらえるのか、補償期間はいつまでなのかを確認してください。
4. 説明がわかりやすく誠実であること
工事の内容や必要性に関する説明が、わかりやすくて誠実であるかどうかも事業者を選ぶための目安になります。
電気に関する詳しい知識のない依頼者が、電気工事事業者の技術力を見極めることは困難です。また、作業内容や発生する費用が本当に必要だと判断するのも、電気の知識があるスタッフの説明を受けて納得できるかどうかにかかっています。
依頼者側で技術力を判断できない以上は、誠実さで判断するしかありません。工事の内容や費用に関する説明が、わかりやすく誠実であるかどうか、資格や登録・届出、見積もり、施工後の対応を確認したうえで、質問に具体的に答えてくれるかも判断材料にしましょう。信頼できる事業者であるかどうか判断するための最終的な基準になります。
コンセントが使えないときの応急処置
トラブルが起きたコンセントは、安全のため使用を中止する必要があります。しかし、どうしてもその場所で電気を使いたいときのための、応急的な対処方法を2つ紹介します。あくまで応急処置であり、別途すみやかにコンセント交換の手配をすることが前提です。
それぞれについて解説します。
1. 延長コード
別の場所に設置されているコンセントから、延長コードを使って電源を取る方法です。
長さ5m程度の延長コードは4,000円未満で購入できる製品がほとんどです。20m程度の電源ドラムでも、安い製品ならば1万円未満で購入できます。安価で、使用する上での手間もほとんどかからないことが利点です。
延長コードを使用する際には、床の上に敷かれたコードにつまずいて転倒しないよう、注意が必要です。
2. ポータブル電源
蓄電池を搭載していて持ち運びが可能な、ポータブル電源を使用する方法です。場所を選ばず住宅のコンセントと同様の電源が利用できます。
コンセントのトラブルが起きたときだけでなく、停電してしまったときや、コンセントがない屋外で電源を使用したいときにも便利です。ソーラーパネルがセットになっている製品ならば、コンセントがない場所や停電しているときでも充電が可能です。
ただし、ポータブル電源の価格は高めです。蓄電池の容量が小さい製品でも2万円程度、大きい製品だと30万円以上かかります。コンセントが使用できないときに、応急処置のために購入するには割高といえます。
ポータブル電源を購入するときは、キャンプなどのアウトドア活動にも使用する、停電への備えにするといった、別の目的も持って購入することを推奨します。
コンセント交換は電気工事士でなければ実施できない!
コンセントにひび割れや焦げなどの異常があるときは、安全のために電気工事事業者に依頼して、コンセントを交換してください。交換にかかる費用総額の目安は、1箇所交換する場合で9,000円程度からです。
コンセント交換の実施には、電気工事士の資格が必要です。資格を持たない人がDIYで交換すると、感電や電気火災といった重大な結果を招くおそれがあります。違法行為でもあるので、絶対に実施しないでください。
「EPARKくらしのレスキュー」では、電気工事事業者の検索・電話予約ができるサービスを提供しています。全国各地の電気工事事業者を検索できるので、コンセントの交換について相談や依頼をしたいときは、住まいのお近くの事業者に相談してみてください。
監修
小野雄人
東京大学工学部電気工学科卒業・東京大学大学院工学系研究科電気工学専攻 修士課程を修了。鉄道の信号部門に関連する研究開発業務や、鉄道会社の現場での勤務を経験。2022年に独立・フリーライターに転身、記事の執筆や監修・編集を手掛けている。
<資格・著書・受賞歴など>
技術士(電気電子部門)
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