ねずみが自然にいなくなることはある?いなくなる要因や放置するリスクを紹介
公開日:2024.11.6
家に住み着いたねずみが自然にいなくなることはあるのでしょうか?
ねずみの存在に気づいてはいるものの、自力での駆除が難しい方も多いと思います。
今回は、ねずみが自然にいなくなることはあるのか、ねずみが住みにくい環境を作る方法をご紹介します。ねずみをそのまま放置するリスクも解説しますので、ぜひ参考にしてください。
家に住み着いたねずみが自然にいなくなることはあるのでしょうか?
ねずみの存在に気づいてはいるものの、自力での駆除が難しい方も多いと思います。
今回は、ねずみが自然にいなくなることはあるのか、ねずみが住みにくい環境を作る方法をご紹介します。ねずみをそのまま放置するリスクも解説しますので、ぜひ参考にしてください。
自宅にいるねずみは、条件がそろえば自然にいなくなる可能性があります。しかし、ねずみがいなくなる条件を満たすのは、現代の住宅では難しいため、自然にいなくなるのは期待できません。
忌避剤や毒餌を使ってねずみを追い払うケースはありますが、そういった理由がなければねずみは勝手にいなくなりません。
自宅にいるねずみは巣を作るため、自然にいなくなるより、永住する可能性のほうが高いです。
寿命を迎えて死んでしまうのではと考えるかもしれませんが、ねずみは繁殖力が高い生き物である点を忘れてはいけません。
ねずみは生後3ヵ月で繁殖が可能になり、1年に6~7回も出産したり、1回で6~10匹産んだりする種類も存在します。
このように、寿命でいなくなるよりも、繁殖により増えるスピードのほうが速いのです。
ねずみが自然にいなくなる要因の一つは、餌となるものがない場合です。
ねずみは小さな体でよく動き回るため、エネルギー消費が激しい動物です。1日に、自分の体重の約4分の1から3分の1程度の餌を食べます。
日本の家屋で被害が多いクマネズミの体重は約100g〜200gであるため、1日に約25g〜70gの餌を食べる計算です。数時間食事にありつけないと餓死する種類も存在するため、生きるため常に餌を探し求めています。
そのため、餌になるものがなければ、違う家を探しにその家からいなくなります。
ただし、ねずみは生ごみやペットフードも食べてしまうため、ねずみの餌になるものがない状況はなかなか発生しないものです。
また、室温が低い点も、ねずみがいなくなる要因の1つです。
ねずみは気温が10度以下になると動けなくなるため、そのような環境であればねずみはいなくなるでしょう。
ただし、最近の住宅は室内が暖かくなるようにできているため、寒さの厳しい冬であってもねずみが家からいなくなる可能性は低いです。逆に、暖かい環境を求めるためにねずみが室内に入ってくる確率が高いでしょう。
そのほか、家にねずみの天敵である猫がいることで、ねずみが逃げていく場合もあります。
しかし、ねずみは賢い動物なので、単に猫を警戒して一時的に逃げているだけのこともあります。猫に危険がないと判断した場合には、再び戻ってくる可能性が高いため、猫がいるお家でも安心はできません。
ねずみは、寒くなったり餌がなくなったりすれば、勝手にいなくなります。ただし、人間が住む家でそのような環境を作ることは難しく、ねずみが自然にいなくなるまで待つことはさまざまなリスクがあります。
・病原菌に感染するリスク
ねずみはいくつもの病原菌を持っており、体や糞尿に触れたり、かまれたりすると病原菌に感染するおそれがあります。
具体的には、サルモネラ菌やハンタウイルス、E型肝炎などです。場合によっては死亡する可能性もあるため、決してねずみに触れないようにしてください。
ねずみに直接触れる可能性はそこまで高くありませんが、掃除の際などに気づかずうちにねずみの糞尿に触れてしまうケースがあるため、注意してください。
さらに、ねずみの体にはノミやダニが付着しているため、触れるとノミやダニが媒介する病気に感染する可能性も考えられます。
・家財や建材がかじられるリスク
また、ねずみは歯が伸びすぎるのを防ぐために、固いものをかじる習性がある点にも注意しなければいけません。
柱や電源ケーブル、タンスなどの家具をかじられるといった被害に遭う可能性が考えられます。その結果、家の耐久性に問題が出てきたり、漏電による火災に発展したりする恐れがあります。
・精神的なリスク
ねずみの出現は、精神的なリスクにも注意が必要です。ねずみが天井裏を走るカサカサとした足音は大きなストレスにつながります。
また、ねずみは病原菌を媒介するため、病気になるかもしれないと恐怖心や不安といった精神的な苦痛を味わうことになるかもしれません。
まずは根本的にねずみの侵入を防ぐために、侵入経路をふさぎましょう。
ねずみの侵入口は、配管のすき間や通風口などです。通路になりやすい場所を金網などでふさいでおけば、ねずみが侵入するのを避けられます。ただし、小さいねずみはわずかなすき間でも侵入するため、確実な対策ではありません。
そして、ねずみの餌となる食材や生ごみの管理に気をつけましょう。
食材は容器で密閉しておけば、ねずみに食べられる可能性を下げられます。
生ごみは、ふたが付いているごみ箱に捨ててください。ふたが付いたごみ箱がない場合は、ホームセンターなどで購入すると良いでしょう。
また、ねずみは新聞紙や衣類などをかじって巣作りに使用するため、出したままにせずこまめに片づけるようにしてください。
そして、ねずみの駆除には粘着シートや毒餌などを使用します。ただし、駆除した後は自分で死骸を駆除する必要があり、その際感染対策が必要になります。
死骸を見たくない場合は、ねずみが嫌がる成分が入った忌避剤を使うのもおすすめです。ねずみが入ってきそうな場所に置けば、ねずみの侵入を防げる他、家にいるねずみがいなくなる可能性もあります。
ねずみはミントやハッカ、唐辛子などの匂いを嫌うため、置いておくとねずみが寄り付かない可能性があります。
天然の植物を使うため、忌避剤よりも健康へのリスクが低いのがメリットです。
忌避剤の効果が切れる前に定期的に設置し直すことで、持続的な効果が期待できます。
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すでに家にいるねずみを追い出すのは、素人では簡単ではありません。ねずみを追い出すために使った道具の購入費用や、設置する手間が無駄にかかるおそれもあります。
すでに家にいるねずみの駆除は、専門の業者に依頼するのが確実です。
なぜなら、専門の業者はねずみの駆除に関する知識や経験が豊富であり、素人が行うよりも確実に成果につながるからです。
さらに、ねずみの駆除を行う手間も時間も節約できます。ねずみを自分で駆除するには、1ヵ月から半年程度、根気よく取り組まなくてはなりません。業者に依頼する場合は、事前に電話をして見積もりを出してもらい、当日に業者の作業を見ているだけで済みます。
ねずみの駆除を業者に依頼する場合は、相見積もりを取りましょう。1社からしか見積もりを取らないと、その業者の依頼費用が高くても気がつけません。3社程度から見積もりを取れば、作業費が高い業者と安く請け負ってくれる業者がわかります。
また、料金だけでなく、作業内容や保障、アフターサポートなどのサービス内容も比較することで、優良な業者かどうかを見分けられることでしょう。