ドアクローザー交換は自分でできる?方法・費用と業者依頼の目安を解説
公開日:2026.8.20
「玄関ドアが急にバタンと閉まる」「ドアクローザーを自分で交換できるのか分からない」と困っていませんか。
ドアクローザーは、交換品を特定でき、既存のネジ穴を利用できる場合にDIYでの交換を検討できます。一方、型番や取付位置が合わないまま作業を進めると、ドアが最後まで閉まらないほか、ドアや枠を傷めるおそれがあります。半ドアになれば、施錠できない状態にもつながります。
この記事では、交換が必要な症状や製品の選び方、交換手順、費用相場を解説します。専門事業者へ依頼する目安や、賃貸住宅・マンションで事前に確認する内容も紹介しているので、DIYで対応できるか判断する際にぜひ役立ててください。
おすすめ事業者へのお電話はこちらからPR
ドアクローザーとは?交換前に種類と機能を確認する
ドアクローザーの交換品を選ぶには、既存品の種類や取付方式、必要な機能を確認することが大切です。主に確認したい項目は次のとおりです。
- ドアクローザーには露出型とコンシールド型(内蔵型)がある
- 露出型のドアクローザーにはスタンダード型とパラレル型がある
- 速度調整・ストップ・ラッチングなどの機能がある
それぞれ詳しく説明します。
ドアクローザーには露出型とコンシールド型(内蔵型)がある
ドアクローザーは、本体の設置方法によって露出型とコンシールド型(内蔵型)に分けられます。
露出型は、箱状の本体と金属製のアームがドアの表面に取り付けられる構造です。戸建て住宅や集合住宅の玄関で広く使われており、本体に記載された型番や固定状態を目視しやすい特徴があります。
コンシールド型(内蔵型)は、本体がドアや上枠の内部に収められているため、ドアを閉めると装置がほとんど見えません。外観をすっきり保てる一方、外側から型番や取付構造を把握しにくいタイプです。
露出型とコンシールド型(内蔵型)では交換品の選び方や作業方法が異なるため、既存のドアクローザー本体が表面に見えているか、内部に埋め込まれているかを最初に確認することが重要です。
種類を見誤ると、購入した製品を取り付けられないだけでなく、無理な分解によってドアや枠を傷めるおそれがあります。
型番や構造を判断できない場合は、専門事業者へ相談することをおすすめします。
露出型のドアクローザーにはスタンダード型とパラレル型がある
露出型のドアクローザーは、本体を取り付ける側によってスタンダード型とパラレル型に分けられます。
スタンダード型は、ドアを手前へ引いて開ける側に、箱状の本体が付くタイプです。ドアを閉めると、金属製のアームがドア面から手前へ張り出して見えます。アームが動く範囲に壁や障害物があると、接触してドアを十分に開けられないため、設置には一定のスペースが必要です。
一方、パラレル型は、ドアを向こう側へ押して開ける側に設置されます。閉めた状態ではアームがドア面に沿うように折り畳まれるため、スタンダード型ほど出っ張りが目立ちません。集合住宅の玄関ドアで多く採用されている方式です。
スタンダード型とパラレル型では設置する面やネジ穴の配置が異なるため、交換品は既存品と同じ取付方式に対応しているか確認する必要があります。見た目だけで選ぶと、ネジ穴が合わず取り付けられないおそれがあります。
速度調整・ストップ・ラッチングなどの機能がある
ドアクローザーは、内部に入っている油の抵抗を利用して、ドアが閉まる速さや衝撃を調整しています。製品によって搭載されている機能は異なりますが、主なものは次のとおりです。
- 速度調整機能
ドアが閉まり始めるときの速さと、完全に閉じる直前の速さをそれぞれ調整します。一般的には、閉じる直前をやや遅く設定し、ドアが枠に強く当たる音や手足を挟む危険を抑えます。
- ストップ機能
ドアを大きく開くとストップ装置が作動し、手を離しても開いた状態を保てます。荷物を出し入れするときに便利です。
ただし、すべての製品に付いている機能ではなく、ドアを固定できる角度も機種によって異なります。
- ラッチング機能
ドアが完全に閉じる直前だけ速度を上げ、最後まで閉まりやすくします。気密性が高いドアや、通常の速さでは半ドアになりやすいドアで役立つ機能です。
- ディレードアクション機能
ドアを全開にして手を離したあと、開いた位置から一定の角度までゆっくり閉めます。車いすで通るときや大きな荷物を運ぶ場面で、ドアを通過する時間を確保しやすくなります。一定の角度を過ぎると、通常の速さに戻ります。
ドアクローザーの交換品を選ぶ際は取付方式やサイズだけでなく、既存品に備わっている機能も確認することが大切です。ストップ機能などが付いていない製品へ交換すると、取り付け自体はできても以前と同じ使い方ができなくなります。
ドアクローザーに不具合が起こる原因
ドアクローザーの不具合には複数の原因があります。交換や調整を行う前に原因を確認し、同じトラブルを招く使い方や操作を避けることが大切です。
- 経年劣化によって内部や部品が摩耗する
- 速度調整弁を回しすぎると不具合につながる
- ドアへ強い力が加わると本体やアームが傷む
それぞれ詳しく説明します。
経年劣化によって内部や部品が摩耗する
ドアクローザーは、ドアを開閉するたびに内部の部品が動くため、使用年数に応じて少しずつ摩耗します。家族の出入りが多い住宅や、不特定多数の人が利用する店舗・集合住宅の共用部では、開閉回数が増える分、劣化も進みやすくなります。
ドアクローザーの設置場所も劣化の早さを左右する要因です。特に、ドアの室外側に設置されたスタンダード型は、雨風や直射日光、気温の変化による影響を受けやすい傾向があります。
ドアクローザーは設置から約10年が交換を検討する目安とされていますが、実際の寿命は使用頻度や設置環境によって異なります。年数だけで判断せず、長く使用している場合はドアの動きに変化がないか確認しておくと、不具合の早期発見につながります。
速度調整弁を回しすぎると不具合につながる
ドアクローザーの閉まる速さを調整するときは、速度調整弁を一度に大きく回さないことが大切です。製品ごとに弁の位置や回す方向が異なり、わずかな操作でもドアの動きが変わります。
ドアクローザーは、内部に入っている油の抵抗によって閉まる勢いを抑える構造です。調整弁を緩めすぎると弁が抜け、内部の油が流れ出すおそれがあります。
油が漏れると閉まる速さを制御できなくなり、調整で直せた状態から本体交換が必要な状態へ悪化しかねません。
速度調整弁は、取扱説明書に記載された方向へ少しずつ動かします。操作するたびにドアを開閉し、閉まり方の変化を確認しながら調整するのが基本です。
ドアへ強い力が加わると本体やアームが傷む
ドアを勢いよく開閉すると、ドアクローザーの本体やアームに想定以上の力が加わります。閉まりかけたドアを強く押し戻す操作や、強風でドアが急にあおられることも故障の原因です。
ドアクローザーの内部には、油の抵抗でドアが閉まる速さを抑える部品と、ドアを閉じる力を生み出すスプリングが組み込まれています。急激な力を繰り返し受けると、それらの内部の部品が破損するほか、アームの変形や固定部分の緩みにつながります。
ドアクローザーはドアが閉まる勢いを調整する装置であり、強い衝撃を受け止めるためのものではありません。勢いをつけた開閉や、強風時にドアを開け放つ使い方が続くと、設置から年数が経っていなくても故障するおそれがあります。
ドアクローザーの交換が必要な症状
ドアクローザーの不具合には、調整で改善できるものと本体交換が必要なものがあります。安全に使い続けるためにも、交換を検討すべき症状を見分けることが大切です。
- 本体から油が漏れている
- 閉まる速さを調整してもドアが勢いよく閉まる
- 本体やアームが破損している
- ドアが最後まで完全に閉まらない
それぞれ詳しく説明します。
本体から油が漏れている
ドアクローザー本体から油が漏れている場合は、速度調整では直らず、基本的に本体ごとの交換が必要です。
本体の表面に油がにじんでいるほか、ドア上部や本体の下、床に黒ずんだ筋やシミが見られるときは、内部の油が漏れている可能性があります。漏れた油にほこりが付着すると黒く見えるため、単なる汚れと判断しないことが大切です。
油を拭き取っても内部の劣化は改善せず、閉まる速さを正常に制御できる状態には戻りません。
油漏れは、内部の油を密閉する部品が長年の使用によって劣化すると発生します。床まで垂れていると足を滑らせる危険もあるため、付着した油を取り除き、本体の交換を検討します。
閉まる速さを調整してもドアが勢いよく閉まる
速度調整弁を回してもドアの閉まる勢いが変わらないときは、内部で動きを制御する部品が劣化しており、自分でできる調整だけでは改善できません。
正常なドアクローザーであれば、速度調整弁を少し動かすと閉まり方に変化が表れます。調整しても反応がない状態で操作を繰り返すと、弁を緩めすぎて油漏れを起こすおそれがあるので注意が必要です。
速度調整が効かず、ドアが勢いよく閉まる状態は、本体交換を検討する症状です。
重量のある玄関ドアが急に閉まると、指を挟んで骨折するなどの重大なけがにつながりかねません。閉まる勢いを制御できない間は、調整を続けるのではなく、交換が必要な状態として判断しましょう。
本体やアームが破損している
ドアクローザー本体に亀裂や変形がある、アームが曲がっている、連結部分が大きくぐらつくといった状態では、破損した部品の交換が必要です。
アームをドア枠側へ固定する金具は「ブラケット」と呼ばれます。ブラケットに割れや傾きが生じると、アームを正しい位置で支えられず、ドアの開閉に支障が出ます。
表面に薄いサビが付いているだけなら、すぐに交換する必要はありません。ただし、腐食が進んで部品が欠けている、固定部分がぐらつく、ネジが空回りして固定できない状態は、単なる表面劣化とは異なります。
本体やアーム、ブラケットをしっかり固定できない状態で使い続けると、開閉中に部品が外れる危険があります。
交換する範囲は、破損している箇所と対応部品を入手できるかによって変わります。
アームやブラケットだけを取り替えられる製品もありますが、対応する部品が販売されていないときや、本体まで損傷している場合は一式交換が必要です。
型番や破損箇所を確認できないときは、自己判断で部品を購入せず、専門事業者へ相談した方がよいでしょう。
ドアが最後まで完全に閉まらない
ドアクローザーが正常に作動していれば、手を離したあともドアは枠まで動き、ラッチ(ドア側面にある三角形の突起)が受け金具に収まります。
途中で止まり、最後に手で押し込まなければ閉じない状態は、ドアを引き込む力が弱まっているサインです。
ドアと枠の接触やラッチの引っかかりがなく、軽く押せば閉まるにもかかわらず、自動では閉じきらない場合は、ドアクローザー本体の交換が必要なサインです。
一方、手で動かしても重い、途中でドアが枠にこすれる、ラッチが受け金具に当たるといった症状があるときは、蝶番のずれや建付け、錠前側に原因があると考えられます。ドアクローザーを交換しても直らないため、専門事業者にドア全体を確認してもらう方が確実です。
ドアクローザーの不具合を放置するリスク
ドアクローザーに不具合があっても、ドアを開閉できるうちは使い続けてしまいがちです。しかし、放置すると症状が悪化し、別のトラブルへ広がるおそれがあります。
- ドアの急な開閉によって人身事故が起こる
- ドアや蝶番、ドア枠が傷む
- ドアが閉まりきらず防犯性が低下する
- 大きな開閉音が近隣トラブルの原因になる
それぞれ詳しく説明します。
ドアの急な開閉によって人身事故が起こる
ドアクローザーが正常に働かなくなると、重い玄関ドアが勢いよく動き、人にぶつかったり指を挟んだりする危険があります。
特に子供や高齢者は、急に閉まるドアへ反応しにくく、打撲や切り傷だけでなく、骨折などの重大なけがにつながりかねません。強風でドアが大きくあおられたときは、玄関付近にいる人へ衝突し、転倒させるおそれもあります。
閉まる速さを制御できない状態は、ドアを使う本人だけでなく、家族や周囲の人にもけがを負わせる原因になります。
ドアが急に閉まる、風を受けると大きく動くといった症状が出ている間は、子供や高齢者がドア付近を通る場面で特に注意が必要です。
ドアや蝶番、ドア枠が傷む
ドアクローザーの不具合によって玄関ドアが勢いよく閉まると、ドア本体だけでなく、蝶番やドア枠にも強い衝撃が加わります。
すぐに異常が現れなくても、開閉を重ねるうちにネジが緩み、部品の変形も進みます。蝶番が傷んでドアが傾けば、ドア枠に接触して表面が削れたり、開閉が重くなったりします。
不具合を放置して損傷がドアまわりへ広がると、ドアクローザーの交換だけでは直らず、ドアや枠の修繕まで必要になりかねません。
繰り返し衝撃を受けたドア枠はゆがみ、周囲の壁や壁紙にひびが入ることもあります。ドアの傾きや蝶番のぐらつきが見られるときは、ドアクローザー以外にも損傷が広がっていると考えられます。
ドアが閉まりきらず防犯性が低下する
ドアクローザーの不具合でドアが所定の位置まで戻らないと、ラッチが受け金具に収まらず、半開きのまま残ります。ドアを閉めたつもりでも外側から動かせる状態となり、第三者に侵入の隙を与えかねません。
特にオートロック式の玄関ドアや集合住宅の共用扉は、最後まで閉じることで施錠機能が作動します。帰宅時や外出時に扉が途中で止まると、オートロックがかからないままになるおそれがあります。
ドアを手で押し込まなければ施錠位置まで戻らない状態は、鍵のかけ忘れがなくても防犯上の問題が生じます。一時的に手で閉め直せても不具合が解消したわけではないため、症状が続く場合はドアクローザーや建付け、錠前の点検が必要です。
大きな開閉音が近隣トラブルの原因になる
ドアクローザーが正常に働かず、玄関ドアが勢いよく閉まると、ドア枠へぶつかる大きな音や振動が発生します。
集合住宅では、衝撃が廊下だけでなく壁やドア枠を通して伝わり、隣接する住戸まで音が届くことがあります。特に早朝や深夜は周囲の生活音が少ないため、出入りのたびに鳴る開閉音が目立ちます。
大きな開閉音が繰り返されると、近隣住民の睡眠を妨げ、管理会社への苦情や住民同士のトラブルにつながりかねません。
自宅では気にならない程度でも、集合住宅では周囲へ響いていることがあります。閉まる速さを調整しても音が収まらないときは、ドアクローザーやドア枠に不具合が残っている状態です。
ドアクローザーは自分で交換できる?
ドアクローザーは、交換品の種類や現在の取付状況によって、自分で作業できるかどうかが異なります。DIYの可否を判断するポイントは次のとおりです。
- 既存のネジ穴を使える製品なら自分で交換しやすい
- 穴あけやネジ穴の補修が必要な場合は自分で交換しない
それぞれ詳しく説明します。
既存のネジ穴を使える製品なら自分で交換しやすい
ドアクローザーを自分で交換しやすいのは、既存のネジ穴を利用できるケースです。現在と同じ製品やメーカー指定の後継品であれば、ドアや枠へ新たな穴を開けずに取り付けられることがあります。
取替用ドアクローザーも選択肢のひとつです。取替用とは、本体取付板やブラケットの位置を調整し、複数のメーカーや機種のネジ穴に合わせやすくした製品を指します。ただし、すべてのドアへ取り付けられるわけではありません。
自宅のドアに取り付けられる製品を特定でき、既存のネジ穴をそのまま利用できることが、DIYで交換する条件です。
製品の取付方式やドアの開く方向、対応する大きさ・重量まで確認できないときは、見た目だけで購入しない方がよいでしょう。
穴あけやネジ穴の補修が必要な場合は自分で交換しない
既存品と交換品のネジ穴が合わず、ドアや枠への穴あけが必要なときは、DIYでの交換を避けた方がよいでしょう。広がったネジ穴へ新しい部品を固定できない状態も、専門事業者へ依頼する目安です。
穴を開ける位置や大きさを誤ると、ドアクローザーを指定どおりに取り付けられません。アームの位置もずれやすくなり、ドアが最後まで閉まらない、開閉時に部品へ負担がかかるといった不具合を招きます。
新たな穴あけやネジ穴の補修を伴う交換は、既存のネジ穴を利用する作業とは難易度が異なります。
また、補修方法は、木製・アルミ製・スチール製などドアの材質によって変わります。
加工位置や補修方法を判断できないときは、専門事業者への依頼を検討するのがおすすめです。
交換するドアクローザーの選び方
ドアクローザーは、外観が似ていても取り付けられるとは限りません。交換品を購入する前に確認したい項目は次のとおりです。
- 既存品のメーカー・型番・取付寸法を確認する
- 現在と同じ取付方式に対応した製品を選ぶ
- ドアの大きさや重さに対応した製品を選ぶ
それぞれ詳しく説明します。
既存品のメーカー・型番・取付寸法を確認する
交換品を選ぶ前に、既存のドアクローザーに表示または刻印されたメーカー名と型番を調べます。同じ製品が廃番になっているときは、メーカーの公式サイトや製品資料で後継品や交換対応品を確認しましょう。
取付寸法は、本体とブラケットを固定しているネジ穴の間隔です。縦と横の距離を穴の中心から中心まで測り、購入予定の製品が対応しているかを製品仕様と照らし合わせます。
外観や本体の大きさが似ていても、メーカーや機種が異なれば、ネジ穴の位置まで同じとは限りません。
型番だけで判断せず、取付方式やネジ穴の間隔も確認することが、製品の買い間違いを防ぐポイントです。
現在と同じ取付方式に対応した製品を選ぶ
スタンダード型とパラレル型では、本体やアーム、ブラケットの配置が異なります。交換品を選ぶ際は、既存品の取付方式に加え、右開き・左開きへの対応や、設置に必要なスペースを製品仕様で照合します。
ネジ穴の寸法が合っていても、取付方式や開き勝手が異なると、アームを適切な位置へ固定できず、ドアが正常に開閉しません。
取替用ドアクローザーも、すべての設置条件に対応しているわけではありません。購入前に取扱説明書や適合表を確認し、現在のドアへ取り付けられる製品か判断することが重要です。
ドアの大きさや重さに対応した製品を選ぶ
ドアクローザーには、対応するドアの大きさや重量を示す「番手」があります。一般的に数字が大きいほど、幅や高さがあり、重量のあるドアに対応します。
番手が小さすぎるとドアを最後まで閉じる力が不足し、反対に大きすぎると開ける際に重くなるため、適用範囲に合う製品を選ぶことが重要です。
交換品を選ぶ際は、ドアの幅と高さを測り、仕様書の「適用扉寸法」と「適用扉質量」を確認します。重量を把握できないときは、既存品の型番から番手を調べる方法があります。
木製や鋼製、ガラス入りといった材質だけで判断すると、実際の重量と合わないおそれがあるので注意してください。
強風が当たりやすい場所など、設置環境によって選定条件が変わることもあります。自己判断で番手を上げず、メーカーの適合表に沿って選ぶ方が確実です。
ドアクローザーを自分で交換する方法
ドアクローザーは、部品の向きや取付位置を間違えると正常に作動しません。ここでは、取扱説明書に沿って交換する基本的な流れを解説します。
- 交換に必要な工具と交換品を用意する
- 既存のドアクローザーを取り外す
- 新しいドアクローザーを取り付ける
- 閉まる速さを調整して動作を確認する
それぞれ詳しく説明します。
交換に必要な工具と交換品を用意する
ドアクローザーの交換では、製品や取付方法に合った道具を作業前にそろえます。既存のネジ穴を利用する場合に用意するものは、次のとおりです。
- 交換用のドアクローザー
- 2号プラスドライバー
- 脚立
- 製品指定の六角レンチやスパナ
- 必要に応じて浸透潤滑剤やネジ緩み止め剤
既存品を外す前に、本体・アーム・ブラケット・取付ネジなど、交換に使う部品がすべてそろっているかを確認します。不足したまま作業を始めると、新しいドアクローザーを固定できず、交換作業を途中で止めることになりかねません。
浸透潤滑剤は固着したネジを緩めるときに使用し、ネジ緩み止め剤は製品の指定がある場合に用います。
ドアクローザー本体は重量があり、高い位置から落とすとけがやドアの損傷を招きます。足元が安定する場所に脚立を置き、本体を支えながら取り外せる環境を整えておくことが大切です。
既存のドアクローザーを取り外す
既存品を取り外す際は、ドアを完全に閉め、作業中にほかの人が開けない状態にします。ドアを開けたままアームの連結を解除すると、内部のスプリングの力で部品が勢いよく動き、けがやドアの損傷を招くおそれがあります。
取り外しは、次の順番で進めます。
- アームとリンク(アームとブラケットをつなぐ棒状の部品)の連結部分を外す
- 本体を取付板から外す
- 取付板をドアから取り除く
- ブラケットをドア枠から取り外す
本体の固定方法は製品によって異なります。正面に取付ネジが見えるタイプは、ネジを緩めて本体を取り外します。正面にネジがないタイプでは、側面などの固定ネジを外し、取扱説明書で指定された方向へ本体をスライドさせる方式が一般的です。
ドアクローザー本体は重量があるため、固定を解除すると落下する危険があります。片手で支えながらネジを扱うのが難しい場合は、二人で作業する方が安全です。
新しいドアクローザーを取り付ける
新しいドアクローザーは、製品ごとに部品の向きや組立順が異なります。既存品の設置状態だけで判断せず、付属の取扱説明書に沿って作業を進めましょう。
一般的なパラレル型の取付手順は、次のとおりです。
- リンク付きのブラケットをドア枠へ固定する
- 本体取付板をドア上部へ取り付ける
- ドアの開き勝手に合わせて本体へアームを付ける
- 本体を取付板へ固定する
- アームとリンクを連結し、長さを調整する
アームとリンクの位置関係が合っていないと、ドアが最後まで閉まらないほか、開閉のたびに部品へ余分な負担がかかります。
取替用ドアクローザーを取り付ける手順
取替用ドアクローザーは、可動式の本体取付板やブラケットを調整し、既存のネジ穴へ合わせて取り付けます。基本的な手順は次のとおりです。
- 本体取付板を既存のネジ穴へ合わせる
- ブラケットの位置を既存のネジ穴に合わせる
- 本体取付板とブラケットを仮止めする
- 本体とアームの位置を整える
- 製品指定のネジを使って各部品を固定する
ネジを強く締めすぎると、ネジ穴や取付部分を傷めるおそれがあります。部品が動かない程度まで固定し、取り付け後にぐらつきがないかを確認します。
既存のネジ穴を利用できないと分かった時点で作業を中止し、穴あけを伴う取り付けは専門事業者への依頼を検討した方がよいでしょう。
閉まる速さを調整して動作を確認する
新しいドアクローザーを取り付けたら、本体にある速度調整弁をドライバーで回し、ドアが安全な速さで閉まるように調整します。
多くの製品では、大きく開いた位置から閉まる途中までの「第1速度区間」と、閉まる直前の「第2速度区間」を個別に設定できます。調整弁の位置や回す方向は製品ごとに異なるため、取扱説明書に記載された方法に沿って作業しましょう。
速度調整弁を一度に大きく回すと閉まり方が急変し、必要以上に緩めれば油漏れを起こすおそれがあります。調整弁はわずかに動かし、その都度ドアの動きを見ながら適切な速さに合わせましょう。
調整後は数回開閉し、途中で引っかからないか、ラッチが受け金具に収まるか、本体やアームにぐらつきがないかを点検します。
閉まり方が安定しないときは、取付位置や交換品が合っていない可能性があります。調整を続けると油漏れや部品の破損を招くおそれがあるため、専門事業者による点検が必要です。
ドアクローザーの交換費用はいくら?
ドアクローザーの交換費用は、自分で作業するか専門事業者へ依頼するかによって、内訳や総額が変わります。主な費用の目安は次のとおりです。
自分で交換する場合は本体代と工具代がかかる
自分でドアクローザーを交換する場合、一般的な住宅用製品の本体代は5,000〜20,000円程度が目安です。
価格はメーカーや機能に加え、対応するドアの大きさ・重量によって変わります。軽い室内ドア向けは比較的安価ですが、重量のある玄関ドア用や機能が多い製品は高くなる傾向があります。
工具を持っていなければ、プラスドライバーなどの購入費も加わります。基本的な工具のみをそろえる場合は2,000〜3,000円程度が目安ですが、脚立まで購入すると費用はさらに増えます。
既存のネジ穴を利用でき、必要な工具もそろっている場合は、本体代だけで交換できる点がDIYの費用面でのメリットです。
一方、型番や取付寸法を確認せずに購入すると、適合する製品への買い直しが必要になりかねません。新たな穴あけやネジ穴の補修を伴う場合はDIYの範囲を超えるため、専門事業者への依頼費用も含めて比較する必要があります。
専門事業者へ依頼する場合は部品代・作業費・出張費がかかる
専門事業者へドアクローザー交換を依頼する場合、総額は15,000〜40,000円程度が目安です。費用にはドアクローザー本体の部品代と交換作業費が含まれ、依頼先によっては出張費も加算されます。
既存のネジ穴をそのまま利用できれば、基本的な交換作業で済みます。一方、穴あけや広がったネジ穴の補修、特殊なブラケットの取り付けを伴うと、作業内容に応じた追加料金が発生します。
見積もりでは、部品代・作業費・出張費を含む支払総額と、追加料金が発生する条件を確認することが大切です。
広告に記載された最低料金だけでは、実際の支払額を判断できません。複数の専門事業者を比較するときは、作業内容と費用の内訳を同じ条件で確認します。
ドアクローザー交換を専門事業者へ依頼した方がよいケース
ドアクローザー交換は、作業内容によってDIYの難易度が大きく変わります。無理に作業を続けるとドアや枠まで傷めるおそれがあるため、専門事業者へ相談する目安は次のとおりです。
- 交換できるドアクローザーがわからないケース
- 既存品を取り外せない、または穴あけやネジ穴の補修が必要なケース
- コンシールド型で本体がドアや枠の内部に埋め込まれているケース
- 自分で交換してもドアが正常に開閉しないケース
それぞれ詳しく説明します。
交換できるドアクローザーがわからないケース
メーカーの製品資料や適合表を確認しても、交換できるドアクローザーを特定できないときは、専門事業者への依頼を検討した方がよいでしょう。
外観が似た製品でも、取付方式やアームの形状、対応するドアの大きさ・重量が異なります。条件に合わない製品を取り付けると、アームが正しく動かず、ドアが最後まで閉まらない不具合につながります。
交換できる製品を判断できないまま購入すると、製品の買い直しだけでなく、誤った取り付けによってドアや枠を傷めるおそれがあります。
自分で製品を特定できないときは、自己判断で購入せず、ドアクローザー交換に対応する専門事業者へ相談するのがおすすめです。
既存品を取り外せない、または穴あけやネジ穴の補修が必要なケース
ネジが錆びて回らない、ネジ頭がつぶれて工具をかけられない、本体が取付板から外れないときは、専門事業者への依頼を検討した方がよいでしょう。
力任せに作業を続けると、ネジが途中で折れたり、取付板やドアを傷めたりするおそれがあります。折れたネジが穴の中に残れば、通常のドライバーでは取り除けません。
また、交換品と既存のネジ穴が合わないときは、新たな穴あけが必要になります。ネジ穴が広がって部品を固定できない状態では、ドアの材質に応じた補修も行わなければなりません。
固着したネジの除去や穴あけ・補修には、専用工具とドアの構造に応じた作業が求められます。加工位置や補修方法を誤ると、ドアクローザーや取付金具を固定できず、使用中にネジが緩んだり部品が外れたりする危険があります。
既存品を取り外せないときや、ドア・枠への加工が発生するときは、無理に作業を続けず、専門事業者へ交換を依頼するのがおすすめです。
コンシールド型で本体がドアや枠の内部に埋め込まれているケース
コンシールド型は本体がドアや上枠の内部に埋め込まれており、分解や位置調整に専門的な知識が必要なため、専門事業者へ交換を依頼した方がよいタイプです。
露出型のドアクローザーとは異なり、表面に見えるネジを外すだけでは本体を取り出せません。交換時は周辺の部品を取り外し、内部の取付状態を確認しながら作業を進めます。
固定方法や部品の配置は製品によって異なるため、外観だけで分解手順を判断するのは困難です。
構造を把握しないまま部品を外すと、元の位置へ戻せず、ドアが最後まで閉まらない、開閉時の動きが重くなるといった不具合につながります。
交換後は、本体を取り付けるだけでなく、アームやレールの位置を合わせてドアの動きを調整しなければなりません。
製品の型番や分解手順を確認できない場合は、コンシールド型のドアクローザー交換に対応した専門事業者へ任せるのが確実です。
自分で交換してもドアが正常に開閉しないケース
ドアクローザーを交換したあとも、ドアが途中で止まる、最後まで閉まらない、開閉が重いといった症状が残る場合は、DIYでの調整を続けず、専門事業者へ点検を依頼する必要があります。
交換直後に不具合が起きたときは、アームの角度やドアクローザー本体の取付位置、閉まる速さの設定が合っていない可能性があります。取扱説明書と見比べ、部品の向きや取付位置に誤りがないか確認することで、作業上の問題を判断しやすくなります。
正しい位置へ取り付け直しても改善しない場合は、蝶番の下がりやドア枠との擦れなど、ドアクローザー以外に原因があると考えられます。
蝶番の下がりやドア枠との擦れが起きている状態では、ドアクローザーを再交換しても開閉不良は直りません。専門事業者に点検を依頼すれば、取り付けの修正で直るのか、蝶番やドア枠の調整・修理が必要なのかを判断でき、不要な部品交換を避けられます。
ドアクローザーの交換はどこに依頼する?
ドアクローザーの依頼先は、交換だけで済むのか、ドアや枠の修繕も必要なのかによって異なります。作業内容に合う依頼先を選ぶことが大切です。
- ドアクローザー交換に対応する鍵屋へ依頼する
- ドアや枠の修繕を伴う場合はリフォーム会社へ依頼する
それぞれ詳しく説明します。
ドアクローザー交換に対応する鍵屋へ依頼する
油漏れや部品の破損、閉まる速さの異常など、ドアクローザーや取付部分に不具合があるときは、ドアクローザー交換に対応する鍵屋が依頼先の候補です。
鍵屋はドアの動きや各部品の状態を確認し、調整で改善できるのか、ドアクローザーの交換が必要なのかを見極めます。メーカーや型番が分からない場合は、既存品の取付方式やネジ穴の位置、ドアの大きさを調べ、設置条件に合う製品を選定します。
製品選びから取付作業まで任せられるため、自分で寸法を測ったり、交換品を探したりする手間もかかりません。
ドアが勢いよく閉まる、最後まで閉じないなど、早めに直したい症状が出ているときは、出張対応の鍵屋へ相談すると、点検から調整・交換まで依頼できます。
即日や夜間に訪問できる鍵屋もありますが、受付時間や対応エリアは依頼先によって異なります。
また、すべての鍵屋がドアクローザーを扱っているわけではありません。問い合わせる際は、交換に対応しているか、希望する時間帯に訪問できるか、部品代や作業費を含む総額はいくらかを確認しておくと、依頼後の行き違いを防げます。
ドアや枠の修繕を伴う場合はリフォーム会社へ依頼する
ドアクローザーだけでなく、ドアの建付けや枠、蝶番などにも修繕が必要な場合は、リフォーム会社が依頼先の候補になります。住宅全体の修繕を扱っているため、ドアまわりの不具合をまとめて相談できます。
ドアクローザーの交換だけでは開閉不良が直らず、ドアや枠の修理も必要なときに適した依頼先です。
ただし、ドアクローザー交換のみの依頼を受け付けていない会社もあります。問い合わせる際は、単独での交換に対応しているかを確認しておくとスムーズです。
賃貸住宅やマンションで交換する前に確認すること
賃貸住宅やマンションでドアクローザーに不具合が起きたときは、自分で交換したり、専門事業者を手配したりする前に、大家や管理会社へ連絡する必要があります。入居者の判断だけで設備を変更すると、修理費用や退去時の原状回復を巡るトラブルにつながりかねません。
費用を貸主と入居者のどちらが負担するかは、故障の原因や賃貸借契約の内容によって異なります。経年劣化や通常の使用で生じた故障は貸主側の負担となることがありますが、入居者の誤った操作や分解によって壊した場合は、自己負担を求められることもあります。
契約書の修繕に関する項目も確認しておきましょう。
大家や管理会社の許可を得ずに交換すると、費用を負担してもらえないだけでなく、退去時に元の状態へ戻すよう求められるおそれがあります。使用する製品や依頼先についても、作業を始める前に了承を得ておくことが重要です。
入居者が費用を負担する場合は、管理会社が専門事業者を手配するのか、自分で依頼先を選べるのかを確認します。直接依頼が認められているなら、複数の見積もりを比較すると、作業内容と支払総額を把握しやすくなります。
費用負担や交換の許可は、後から確認できるようメールなどで記録を残しておくと安心です。
自分で交換できない場合は無理をせず専門事業者へ相談する
ドアクローザー交換は、既存のネジ穴を利用でき、自宅のドアに取り付けられる製品を特定できる場合にDIYを検討できます。型番が分からない、ネジを外せない、穴あけや補修が必要といったケースでは、作業を続けるとドアや枠まで傷めかねません。
製品を特定できない場合や、交換後もドアが正常に閉まらないときは、専門事業者に原因を確認してもらうと、無理な再調整や不要な部品交換を避けやすくなります。ドアクローザーの取付状態だけでなく、蝶番のずれやドアの建付けに不具合が生じているケースもあるためです。
自分で対応できる範囲を超えていると感じたら、無理に作業を続けず、ドアクローザー交換に対応する専門事業者への依頼を検討しましょう。
おすすめ事業者へのお電話はこちらからPR