地震により屋根トラブルが起きた時はどうすればいい?
公開日:2022.12.15 更新日:2024.4.5地震で屋根トラブルが起きたら、早めに対処することが大切。日本国内にいる限り、避けられないのが地震です。地震によって屋根は影響を受けやすく屋根トラブルが起きることは珍しいことではありません。この記事では屋根トラブルの事例をいくつか紹介し、その原因や対策方法について詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください。
地震で屋根トラブルが起きたら、早めに対処することが大切。日本国内にいる限り、避けられないのが地震です。地震によって屋根は影響を受けやすく屋根トラブルが起きることは珍しいことではありません。この記事では屋根トラブルの事例をいくつか紹介し、その原因や対策方法について詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください。
地震による屋根トラブルとして、頻繁に起きるのが漆喰の欠けです。屋根瓦の隙間には、内部の土が流出しないように漆喰を使って埋められています。この漆喰が地震の影響によって欠けてしまい、外に転がってしまう可能性があります。
地震が起きた際には、屋根の上の状態を確認し、周りにコンクリートのような石が落ちていないか確認してみてください。もしそのようなものが落ちていたら、漆喰が欠けてしまっていると考えるべきです。
このような症状が見られる場合には、屋根修理業者に依頼し、補修してもらいましょう。このような状態が見られると、屋根漆喰全体が劣化しているケースも考えられます。
放置していると、そこから雨水が浸入し、内部にダメージを与えてしまうこともあるため、ちょっとした石だから大丈夫だと高を括るのではなく、早めの対応を取ることが重要です。
また地震の影響によって漆喰が欠け、それがお隣の車にぶつかってしまったという場合には、修理費用の賠償責任を負うこともあります。ただしこれは地震の規模によって止むを得ないと判断されるような場合には、請求されずに済むこともあります。このような場合には、客観的な情報によって判断されるため、自分でうかつに判断するのは避けましょう。
地震が関わる屋根トラブルの事例としてあげられるのが、瓦が落ちてしまう場合があることです。
日本古来の方法で建てられている瓦は、地震など強い衝撃があった場合に建物の倒壊を防ぐために、瓦が外れやすいような仕様になっています。これによって倒壊を防ぐのですが、地震が起きた場合にそれを補修するのは少々手間がかかってしまうこともあります。
阪神大震災のような非常に大きな地震の場合でなければ、瓦全体が落ちてしまうなんてことはそうありませんが、そのような場合には、屋根材を瓦から、スレート屋根やガルバリウム鋼板に葺き替えることも選択肢です。屋根全体が瓦よりも軽量になり、外れるということもないため、安心ですよ。
また屋根のてっぺんにある棟の部分などは地震の影響によって崩れやすい部分でもあります。このような場合も放置しておくと、雨漏りに発展する可能性があるため、出来るだけ早めに対処しておくことをおすすめします。
瓦屋根は屋根材としての耐久性能が非常に高く、メンテナンスの必要性がそれほど高くはない屋根材です。しかし、その一方で地震によってトラブルが起きやすく、その度に補修しなければいけないことはデメリットです。
また瓦屋根自体は非常に重量があるため、家の構造によっては倒壊するリスクが他の屋根材と比べると高くなります。そのような事態を回避するための対策としておすすめなのが、屋根材を軽量化することです。
瓦屋根は屋根材としては非常に重く、30坪程度の住宅の場合には、6トンと非常に大きな重量が屋根だけで発生しています。スレート屋根であれば約2トン、ガルバリウム鋼板の場合には約600kgと瓦屋根と比べて軽量化を測ることができますよ。
もちろん瓦屋根には重厚な見た目と耐久性の高さという魅力があるため、一概にどちらが正しいとは言いにくいですが、地震で倒壊するのが少しでも心配、という方は、屋根瓦をスレートやガルバリウム鋼板に葺き替える選択肢もおすすめですよ。
地震で屋根瓦のトラブルが起きるのを回避するためには、屋根瓦をガルバリウム鋼板やスレート屋根に葺き替える方法がおすすめです。
というのも、屋根瓦の重量は非常に重く、屋根の重量があることで、重心が高くなってしまいます。重心が高くなると、地震によって左右に振られやすくなり、屋根や住宅への影響も大きくなります。
耐震性能が十分ではない住宅の場合には倒壊するリスクも0ではありません。スレート屋根やガルバリウム鋼板にすることで、これらのリスクを解消できます。
ただし、屋根瓦は断熱性能が高く、スレート屋根やガルバリウム鋼板にすることで、暑さを感じるケースがあることはデメリットです。また金属屋根の場合には、雨音が発生して、気になる人も出てくることがあるため、注意しましょう。
近年の屋根材では厚みを持たせることで、断熱性がある程度あるものや雨音を抑えられる商品も増えてきているため、一概にデメリットとは言えない部分もあります。地震に対してどの程度の備えをしておくべきか、その重要度に合わせて決めておきましょう。
この記事では地震が影響しておこる屋根トラブルの事例やその原因、対策について詳しくお伝えしました。
屋根瓦は耐久性が高く、決して悪い素材ではありませんが、地震との相性がそれほどよくない屋根材でもあります。
地震で起きるトラブルが気になる、という場合にはスレート屋根やガルバリウム鋼板への葺き替えを検討してみてください。