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瓦ずれの直し方を解説!DIYの注意点と修理のポイント

公開日:2024.9.9
瓦ずれの直し方を解説!DIYの注意点と修理のポイント

災害などで家の瓦がずれたまま放置してしまうと、屋根が腐食し雨漏りの発生原因となる可能性があります。

この記事では、瓦がずれた際のDIYでの直し方について解説していきます。手遅れになる前に早急に対処しましょう。

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1.瓦ずれの修復がDIY可能なパターンと不可能なパターン

DIYで直せるのは軽微なずれまで

ずれた屋根瓦の写真

DIYで瓦のずれを直せるかどうかの判断は、以下のポイントを基準にするとわかりやすいです。

1. ズレの程度
瓦が少しだけズレている場合は、DIYで直せることもあります。たとえば、風や小さな衝撃で少し動いた程度であれば、自分で戻すのはそれほど難しくありません。
ただし、複数の瓦がズレていたり、大きく動いている場合は、根本的な問題があるかもしれないので、プロに依頼した方が安全です。

2. 瓦の状態
ズレているだけでなく、割れやひび割れがある場合は要注意です。瓦が破損していると、交換が必要になるので、この場合は専門業者に任せた方が確実です。
瓦自体に割れや欠けが見られない場合は、DIYでの修理が可能です。

3. 屋根の高さや傾斜
高所での作業や急な勾配の屋根は危険が伴います。平屋や勾配が緩やかな屋根であれば、はしごや安全装備を使って慎重に作業することが可能です。
しかし、屋根が高い場合や勾配が急な場合は、足場の安全確保が難しくなり、DIYでの作業は危険です。こうした場合は、プロに任せた方が安心です。

4. 下地の状態
瓦の下にある防水シートや屋根の下地がしっかりしているかどうかも判断のポイントです。瓦だけがズレている場合は問題ないことが多いですが、もし下地が腐食していたり、劣化している場合は、修理の範囲が広がる可能性があります。この場合も、専門業者の診断を受ける方が良いでしょう。

5. 作業に対する自信と経験
これまでにDIYで屋根や瓦の修理をしたことがあり、安全な作業手順に自信があるならば、小規模なズレは自分で直せるかもしれません。
一方、高所作業の経験がない場合や少しでも不安がある場合は、安全を最優先に考えてプロに依頼することをお勧めします。

これらの基準を元に、自分で対応できるかを判断しましょう。瓦が少しずれているだけで、割れもなく屋根の状態が良好なら、DIYで修理が可能かもしれませんが、安全面をしっかり確保して作業することが大切です。

2.DIYでの瓦ずれの直し方

ゴムハンマーで位置を調整する

ゴムハンマーの写真

軽微な瓦のずれであれば、正しい手順と安全対策を守ることで、自分で修理することが可能です。以下に、具体的な手順を説明します。

■必要な道具
・安全帯(ハーネス)
・滑り止めのある靴
・はしご(安定したもの)
・丈夫な手袋
・ゴムハンマー(あれば)
・木製のくさび(瓦を持ち上げるための道具)

■手順
1. 安全確認
最初に、はしごを安定させて設置します。安全帯やハーネスを着用し、落下防止のための安全対策を徹底してください。
屋根は滑りやすいので、特に雨の日や風の強い日は作業を避けましょう。

2. 瓦の状態確認
ずれている瓦や周辺の瓦が割れていないか、またはひび割れていないかを確認します。もし割れやひび割れがあれば、DIYではなくプロに依頼した方が良いです。

3. 瓦のずれを直す
ずれた瓦を少し持ち上げ、正しい位置に戻す必要があります。瓦の下にある他の瓦を傷つけないように、慎重に行いましょう。
ゴムハンマーや手で軽く叩いて、瓦を正しい位置に戻します。また、木製のくさびを瓦の下に挟んで持ち上げやすくする方法も有効です。
これにより、下の瓦を動かさずに作業しやすくなります。

4. 瓦の位置調整
瓦を持ち上げて、隣接する瓦のラインに合わせて位置を調整します。瓦が正しい位置に収まるように注意深く操作してください。
無理に押し込んだりすると、瓦が割れてしまう可能性があるので、力加減に注意しましょう。

5. 瓦を固定
瓦が正しい位置に収まったら、ゴムハンマーや手で軽くたたいて固定します。ここでも、強く叩きすぎないようにしてください。
瓦がしっかりと動かないことを確認します。

6. 周囲の確認
ずれた瓦を直した後、周囲の瓦にもずれや損傷がないか確認してください。全体がしっかりと固定されていることが確認できたら、作業は完了です。

■注意点
高所での作業は非常に危険ですので、安全第一で作業を行ってください。作業中は無理をせず、体調や天候にも注意しましょう。可能ならば2人以上で作業を行うことをおすすめします。

DIYで修理できるのは、軽微なズレに限られます。複数の瓦がずれている場合や、瓦の破損が見られる場合は、プロに依頼するのが安全です。
この手順で、軽微な瓦のずれなら自分で直すことができますが、安全と精度を心掛けて作業してください。

3.瓦ずれをDIYで直す際のポイントと注意点

瓦は適切に扱わないと簡単に割れてしまう

瓦の修理作業のイラスト

瓦のずれをDIYで修理する際に最も重要なのは、瓦の取り扱い方です。
瓦は堅く見えますが、実は非常に繊細であり、誤った方法で扱うと簡単に割れてしまいます。DIYで瓦ずれを修復する際は、修復中に瓦を割ってしまわないよう慎重に扱いましょう。

とくに屋根を移動する際は注意が必要です。
屋根瓦にはふくらみのある「山」と、へこんだ「谷」があり、この間に力がかかると簡単に割れてしまいます。
そのため、屋根を移動する際は、へこんだ「谷」を踏むようにしてください。

4.瓦ずれの直し方【DIY不可能なパターン】

瓦屋根の下地が傷んでる場合は、雨漏りの恐れがあるため業者に頼む

雨漏りの原因となる瓦ずれの写真

瓦屋根の下地が傷んでいる場合はDIYでの修復は難しいため、業者に依頼することをおすすめします。
なぜなら、瓦屋根の下地が傷んでいる場合、雨水が屋根に浸透し、家屋内に浸入するリスクがあるからです。
この状態で長期間放置してしまうと、内部の木材が腐食し、さらに大規模な修理が必要になる可能性があります。

下地の傷みを見分けるには、屋根内部の断熱材が湿っているか、天井にシミができているかという点がポイントになります。これらの兆候が見られる場合、既に下地にまで水が浸透している可能性が高いです。

また、DIYでの応急処置は一時的なものであり、根本的な解決にはなりません。
むしろ素人が修理すると、瓦や下地をさらに傷めてしまうリスクがあるため、無理に修復作業をせず、業者に依頼することをおすすめします。
瓦の修復を依頼する際は、口コミやレビューを確認し、適正価格で修理を行ってくれる業者を選んでください。

業者に依頼するメリットとして、修理後の保証が挙げられます。
自分で修理を行う場合、問題が発生するたびに再修理が必要になりますが、業者による修理には通常一定期間の保証がつきます。
そのため、修理後に瓦ずれや雨漏りが発生した場合でも、追加費用なしで対応してもらえるケースが多いです。

このように、専門知識と技術を持ったプロに任せれば、修理を行ってくれるだけでなく、屋根全体の耐久性と安全性を確保できます。
とくに雨漏りのリスクを避けるためには、迅速かつ確実な対応が必要ですので、早急に業者へ相談しましょう。

5.瓦ずれは信頼できる業者に相見積もりを

瓦ずれの修理は複数の事業者から相見積もりを取るのがおすすめ

瓦の修理を行う業者のイラスト

瓦ずれの修理には専門知識と経験が必要であり、適切な修理を行わないと後に大きな問題が発生する可能性があります。
ただし、業者のなかには手抜き工事や、不正な金額を請求する業者もいます。大切な屋根を適切に修理してもらうためにも、複数の業者から相見積もりを取りましょう。

瓦ずれの修理費用の相場は、一般的には5,000〜10,000円程度とされていますが、業者によって価格は異なります。
複数の見積もり価格を比較して、おおよその相場を確認しましょう。

また、業者の信頼性や実績も重要であるため、必ずチェックしましょう。口コミやレビューを調べれば、適切な業者を選ぶ際の参考になります。
安価な業者を選ぶことは魅力的かもしれませんが、作業の品質が低下しては意味がありません。
とくに瓦ずれの修理は、屋根の保護や安全を考えると妥協できない部分です。
適切な修理を行うためにも、必ず複数の業者を比べて、一番信頼できる業者に依頼しましょう。

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