雨漏り修理で火災保険が適用される条件とは?お得に修理する方法と注意点を解説
公開日:2024.7.16
雨漏りは意図せず発生するものなので、あらかじめ修繕費用を準備するのは大変ですよね。雨漏りで家に被害が生じたとき、火災保険は適用されるのでしょうか。
この記事では、火災保険が適用される雨漏りの条件について詳しく解説します。
雨漏りは意図せず発生するものなので、あらかじめ修繕費用を準備するのは大変ですよね。雨漏りで家に被害が生じたとき、火災保険は適用されるのでしょうか。
この記事では、火災保険が適用される雨漏りの条件について詳しく解説します。
ゲリラ豪雨や台風、雹などが起こったあとに雨漏りが発生しても、火災保険が適用されるケースがあります。
しかし、適用されるケースは自然災害による被害のみです。
また、加入している保険が風災や雹災、雪災などによる被害が対象となっていなければなりません。
保険の種類によっては、火災以外の被害が補償の対象となっていないケースがあるため、補償の申請前に確認しましょう。
火災保険が適用できるケースは、以下のような風災によって屋根が破損するケースがほとんどです。
・台風で屋根の瓦がとばされてしまった
・台風で棟板金が浮いてしまった
・台風による飛来物で屋根材が割れてしまった
このように、台風による強風被害がほとんどの原因で、家の屋根が破損して雨水の浸水被害となるケースが多いです。
つまり、保険金が支払われるのは、台風や大雪、建物の外部からの飛来物で屋根やガラスが破損し、それが原因で雨漏りが発生した場合のみです。
また、雨漏りに似た被害に水濡れがあります。
水濡れは、スプリンクラーなどの給排水設備が壊れて、室内が水浸しになった際に保険金が支払われます。
雨漏りの原因が自然災害によるものではないと判断された場合、火災保険は適用されません。
すなわち、建物の経年劣化が原因の場合、火災保険が適用されないため注意が必要です。
経年劣化とは、時間が経つにつれ、建物の屋根や壁が少しずつ老朽化していく現象です。この経年劣化によって、建物に亀裂やひび割れなどが発生しやすくなり、隙間から雨水の浸水が起こります。
例えば、木材や金属部分の腐食や錆、コーキングの劣化などが経年劣化に該当します。
また、原因不明のものは基本的に経年劣化とみなされるため、火災保険を使用する際は原因の特定が重要です。
ほかにも、施工不良などの人災が原因の雨漏りにも火災保険は適用されません。
屋根のリフォームやメンテナンス、ソーラーパネルの設置後に雨水の浸水被害が起こる場合もあります。
この場合は施工不良や屋根を踏んで割れたなどの人災が原因である可能性が高いため、施工業者に責任の確認が必要です。
施工業者によっては、工事後に欠陥が見つかったときのためのリフォーム瑕疵保険で対応してくれる業者もあります。この場合は無償で欠陥部分の修理が可能です。
リフォーム瑕疵保険に加入済みの施工業者は、一般財団法人住宅瑕疵担保責任保険協会の公式サイトで公開されています。
火災保険を利用して補償を受けるためには、加入している保険会社に対して保険金の請求手続きが必要になります。
修理が必要になった場合、保険金を請求できる期限は雨漏りが発生してから3年間と定められています。
そのため、火災保険を利用したいときは被害の発生から3年以内に請求しなければなりません。
また、保険金を請求せずに修理が終わっている場合でも、雨水の浸水被害が発生して3年以内であれば請求できる可能性があります。
しかし、保険金を請求できる条件などは加入している保険会社の契約内容によって異なるため、あらかじめ契約内容を確認しましょう。
また、法律上の期限とは別で期限を定めている場合もあります。
ほかにも、自然災害から数年後に被害に気がついた場合も、保険会社に問い合わせをするのがおすすめです。
何年前の被害によるものか、建物の経年劣化によるものなのか、自然災害が原因によるものかは素人では判断がつきません。きちんと専門の業者に確認してもらうなどして、判断しましょう。
さらに、自分で雨漏りの修理をしたあとでも保険金を受け取れる可能性があります。
修理にかかった費用に関わる領収書など、被災がわかったときの写真などは保管し、保険会社へ提出できる状態にしておきましょう。
雨漏りの被害に遭った際は、保険金を請求する必要があります。請求をする前には、火災保険が適用されるケースかどうかの確認をしましょう。
保険会社への連絡から保険金を請求するまでの一般的な手順を解説します。
1.まず、雨漏りを確認したときは、できるかぎり早くに保険会社か保険代理店に連絡をして、被害の状況を説明しましょう。
自然災害が発生した日にちや具体的な被害状況を正確に伝える必要があります。
2.次に、保険が適用される可能性がある場合、保険金の請求に必要な書類が保険会社から送付されます。
必要事項を記入したあと、記入内容に不備がないか確認をしてから書類を返送しましょう。
3.保険金を請求したあとは、保険会社から派遣されてくる損害保険鑑定人が被害状況の調査を行います。
事前に送付した書類や写真と調査内容を保険会社が審査し、適用されるかの判断を決定します。
4.保険金が支払われたあとは、修理業者への修理の依頼をしましょう。
しかし、保険会社が修理業者を紹介してくれるわけではないため、修理業者を自分で探す必要があります。
保険金を請求する流れや対応は保険会社によって異なる可能性があるため、保険金を請求するときは、手続きを進める前に加入している保険会社へ問い合わせましょう。
雨漏り修理を依頼する業者を選ぶ際は、複数社から見積もりを取るのがおすすめです。
雨漏りは複数箇所の破損が原因であったり、原因が3つ以上あったりなど、被害状況によって原因が異なるため難しい工事となります。
そのため、現地調査をして原因を確認しなければなりません。
また、修理業者によって経験してきた修理が異なるため、被害状況に応じた業者を選ぶ必要があります。
最初から修理業者を1社に絞って見積もりを依頼し業者を選んでしまうと、原因が特定できずに無駄な費用を支払うことになるかもしれません。
しかし、複数社から見積もりを取ると、被害状況に応じた適切な修理業者を見つけられます。
原因を特定し被害状況に応じた修理業者を選ぶためにも、複数の業者に雨漏りの状態を確認してもらい、対応できるかどうか見てもらうのがおすすめです。
各業者のホームページを見ると、過去の修理実績などが確認できるため、修理業者を選ぶ際はホームページの確認がおすすめです。