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アメリカカンザイシロアリを自分で駆除する方法とは?生態や被害の特徴を紹介

公開日:2024.9.12
アメリカカンザイシロアリを自分で駆除する方法とは?生態や被害の特徴を紹介

アメリカカンザイシロアリとは近年、国内で被害が広がっている外来種のシロアリです。日本に昔から生息しているシロアリとは全く異なる生態を持つため、従来のシロアリ対策が全く効かない、脅威的なシロアリといわれています。
そんなアメリカカンザイシロアリの被害に遭った場合、自分で駆除することは可能なのでしょうか。

この記事では、アメリカカンザイシロアリの特徴や被害に遭っているかどうかの確認方法、駆除方法などを解説します。

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1.アメリカカンザイシロアリの特徴とは?

日本のシロアリとは生態が異なる

シロアリのイラスト

■分布
アメリカカンザイシロアリは、外来種で元々は日本に生息していなかったのですが、1970年代中頃に北米から輸入した家具材に付いて日本に侵入してきたのがはじまりです。
当初は散発的な被害でしたが、現在は日本全土(岩手県~沖縄県)に広く薄く分布しています。
その勢力は年々大きくなっていて、2009年時点では24都府県で発見報告がありましたが、現在では34都府県から発見されており、今いない地域でも今後発生する可能性があります。

■生態
シロアリは生態によって土壌性(地下で生活する)と非土壌性(地下で生活しない)に分類されます。日本でよく見かけるヤマトシロアリやイエシロアリは土壌性で、アメリカカンザイシロアリは非土壌性です。
アメリカカンザイシロアリがどこで生活するのかというと、その名の通り「乾材(かんざい)」です。家の中のあらゆる木材がその対象となり、穴を空けて小集団で生活します。

また、アメリカカンザイシロアリは、他の日本のシロアリと違って女王アリがいなくても雄雌のペアがいれば繁殖できるといった特徴があります。
一度建物内に侵入を許してしまうと、さまざまな場所に複数のコロニーが作られてしまう可能性があるため非常に厄介です。

■見た目
アメリカカンザイシロアリの兵蟻の見た目の特徴は、全体的に赤褐色系の色味を帯びていて、頭が円筒形でヤマトシロアリやイエシロアリよりもはるかに大型です。
アメリカカンザイシロアリの有翅虫(羽アリ)も同じく全体的に赤褐色で、腹部が黒色です。

見た目が大きく異なるため、見かけた際にも日本のシロアリではないことがすぐに判断できるでしょう。

■羽アリの群飛時期
6~9月の日中に少数が長期にわたり群飛します。ただし、時期は厳密には決まっておらず、2月にも群飛記録があります。

2.アメリカカンザイシロアリの侵入を自分で確認する方法

木材の近くに砂粒状の糞が落ちていないか確認しよう

家を食べるシロアリのイラスト

アメリカカンザイシロアリは木材の中に住み着くと、表面に3ミリメートルほどの丸い穴を空けて、そこから乾燥した砂粒上の糞を排出します。
糞は1ミリメートルほどの粒状になっており、サラサラとしたペレットのような見た目をしています。薄い茶色から焦げ茶色までさまざまな色があり、よく見ると俵のような形で表面に筋が6本入っているのが特徴です。
一か所に砂山のように集まっていることもあります。

また、7〜10月の暑い時期になると、アメリカカンザイシロアリが新たな巣を作るため羽アリとなって飛来し、外から家の中に侵入してきます。
羽アリは自分の羽を折り、家に入りやすい状態にしてから侵入してくるため、侵入口付近には大量の羽が落ちている可能性が高いです。
1センチほどの羽が玄関や木の柱付近に落ちていたら、アメリカカンザイシロアリが侵入している可能性が高いです。

こういった糞や羽を見かけたら、すぐにシロアリ駆除業者に連絡しましょう。
また、糞や羽は業者が到着するまでそのままにしておくことをおすすめします。糞や羽を残しておくと、シロアリの種類や被害に遭っている場所・侵入経路を確認しやすく、効率的に駆除できます。
小さい子どもやペットの手が届く場所にあるなどで、糞や羽を残しておきたくない場合は、写真に収めておくとよいでしょう。

3.アメリカカンザイシロアリの駆除方法

ホウ酸塩処理が主流

シロアリの駆除マーク

アメリカカンザイシロアリの駆除には、ホウ酸塩処理を行うのが主流です。
ホウ酸塩処理は、シロアリなどの害虫に高い効果を発揮するホウ酸という薬剤を使用します。ホウ酸は害虫には効果的ですが、人体にはあまり影響がないとされる、安全性の高い薬剤です。

ホウ酸塩処理では、木の柱に薬剤を打ち込みます。柱に注入された薬剤はゆっくりと時間をかけて木材に浸透し、効果を発揮します。
効果が実感できるまで時間はかかりますが、残留効果が高いため、駆除だけでなく長期間の予防にもなるでしょう。
家を建てる時に床下などを含む家全体のホウ酸塩処理をしておくと、高い予防効果が期待できます。

また、ホウ酸塩処理は、対応している業者が多いのもポイントです。
自分では家全体に処理ができない場合でも、業者なら隅から隅まで徹底的に薬剤を打ち込んでくれます。

駆除の注意点は、バルサンのような合成殺虫剤で行わないことです。合成殺虫剤はさまざまな害虫に効果を発揮しますが、シロアリ被害の根本的な解決にはなりません。

アメリカカンザイシロアリを完全に駆除したいなら、シロアリ専用の薬剤を使用するのがおすすめです。
自分で薬剤を散布するのが難しい場合は、シロアリ駆除業者に依頼するとよいでしょう。

4.アメリカカンザイシロアリは自分で駆除できる?

自分で駆除するのは難しい

バツマークを持った作業員の写真

アメリカカンザイシロアリは、自分で駆除するのが難しい害虫です。
その理由は、前述でも触れたとおり、女王アリがいなくても雌雄のペアがいれば繁殖できてしまうため、完全に全滅させない限り再発に繋がるからです。

さらにアメリカカンザイシロアリは、木材であればどこでも生息ができます。日本の家屋は木材だらけのため、どこに発生するかわかりません。駆除をする際は、木製の家具やピアノ、障子の組子、屋根裏や壁の中など、家の中のあらゆる木部を確認する必要があります。

そのため、素人がすべてのシロアリを見つけて駆除することは難しいでしょう。

シロアリの駆除を専門に行う業者は、アメリカカンザイシロアリの生態にも詳しく、さまざまなアプローチで害虫駆除を行います。
素人には難しいバリア工法と呼ばれる駆除方法にも対応でき、広範囲に及ぶシロアリ被害にも効果的です。シロアリの駆除は、被害が広まる前に業者に依頼することで、被害も費用も最小限に抑えられます。
アメリカカンザイシロアリの被害に気付いたら、速やかにシロアリ駆除業者に依頼をしましょう。

5.アメリカカンザイシロアリの駆除を安く済ませる方法

複数業者の費用や評判を比較して選ぶ

相見積もりのイメージ画像

アメリカカンザイシロアリの駆除を安く済ませるためには、複数業者の費用や評判を比較して選ぶことをおすすめします。

シロアリ駆除の基本費用や作業内容は、業者によって異なります。いくら費用が安くても、必要な作業が行われていなければ、シロアリを完全に駆除できません。
業者のホームページを確認し、どのような方法で費用がいくらかかるのかをチェックしておきましょう。

また、業者の口コミや評判を確認するのも最適な方法です。口コミをチェックする際には、Googleや口コミサイトを確認すると、利用者の生の声を見つけやすいでしょう。

さらに作業内容や費用を確認する際には、複数の業者に見積もりを取るのもおすすめです。費用や作業内容を一度に比較でき、最適な業者を選べます。

電話応対や見積もりの際の業者の対応も確認できるため、気持ちよく依頼できる業者を選べるのもポイントです。

業者を比較する際には、少なくとも2~3社に見積もりを出してもらうと比較しやすくなります。費用やサービス内容をきちんと比較し、安心して任せられる業者を選びましょう。

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