床下の虫対策は定期的に!床下によくいる虫の種類とその被害は?
公開日:2025.6.6
普段あまり意識することのない床下ですが、虫対策を怠ると、気づかないうちに深刻な害虫被害に発展するおそれがあります。
本記事では、床下に潜む害虫の種類と被害の具体例を紹介しながら、自分でできる床下の虫対策や、専門の害虫駆除業者に依頼するメリットについてわかりやすく解説します。
普段あまり意識することのない床下ですが、虫対策を怠ると、気づかないうちに深刻な害虫被害に発展するおそれがあります。
本記事では、床下に潜む害虫の種類と被害の具体例を紹介しながら、自分でできる床下の虫対策や、専門の害虫駆除業者に依頼するメリットについてわかりやすく解説します。
床下は湿気がこもりやすく、静かで暗い環境のため、さまざまな虫が潜みやすい場所です。中でもシロアリやゴキブリは、特に注意が必要な害虫といえます。
■シロアリ
シロアリは木材を食害する害虫で、家の柱や土台といった構造の要となる部分を少しずつ侵食していきます。日本でよく見られる「ヤマトシロアリ」や「イエシロアリ」は、床下の湿った木材を好んで集まりやすく、気づかぬうちに建物の耐久性を大きく損なうリスクがあります。被害が進むと修繕費が高額になるため、早期の虫対策が重要です。
また、市販のスプレーによってはシロアリを分散させ、かえって被害を拡大させることもあるため、駆除は専門業者に依頼するのが安心です。
■ゴキブリ
ゴキブリは暗く湿った場所を好む雑食性の害虫で、わずかな食べかすのほか、壁紙や腐敗した木材などもエサにします。特によく見られるのが「クロゴキブリ」と「チャバネゴキブリ」で、いずれも繁殖力が非常に高く、1匹から短期間で数百匹に増えることもあります。さらに、病原菌の媒介やアレルギーの原因にもなるため、床下の虫対策として早めの対応が欠かせません。
■そのほかの害虫
床下にはシロアリやゴキブリのほかにも、さまざまな虫が潜んでいます。たとえばムカデは湿った暗所を好み、咬まれると強い痛みや炎症を引き起こすおそれがあります。また、ゲジゲジやクモも床下に多く見られ、特に毒を持つ種類には注意が必要です。さらに、ダニやアリの一部(例:ヒアリ)も床下で発生することがあり、健康被害や二次的な害虫被害につながる可能性があります。
こうした害虫の侵入を防ぐためには、定期的な点検と専門的な虫対策の実施が効果的です。床下は目に見えない分、対策を怠ると被害の発見が遅れやすいため、早めの行動が重要です。
床下は日が当たらず、風通しも悪いため、湿気がこもりやすい環境です。特に梅雨や雨の日が続く時期には床下の湿度が一気に上昇し、木材や断熱材がじっとりと湿ってしまうことがあります。
さらに、結露や配管からの水漏れも湿気の原因となり、床下が常にジメジメとした状態になりがちです。その結果、カビや木材腐朽菌が繁殖しやすくなり、家の土台や柱が傷むリスクも高まります。
そして何より、このような高湿度の床下環境は、害虫にとって非常に住みやすい場所です。
■シロアリのリスク
代表的な害虫がシロアリです。シロアリは湿った木材を好むため、床下に木くずや腐った木材といったエサとなるものがあると、被害が広がる恐れがあります。さらに、シロアリをエサとする他の害虫も引き寄せられ、害虫被害が深刻化するケースもあります。
■不要物にも要注意
また、古い段ボールや新聞紙、建築時に出たゴミなども虫のエサや巣の温床となり得るため、床下に放置しないことが重要です。
■床下の虫対策として必要なこと
害虫の発生を防ぐためには、床下の換気をしっかりと確保し、不要な物は極力置かないようにしましょう。風通しをよくし、こまめな点検と掃除を行うことが、効果的な床下の虫対策につながります。
床下の虫対策として手軽に取り組める方法のひとつが、市販のエアゾール殺虫剤の使用です。スプレータイプであれば特別な道具は必要なく、誰でも簡単に床下の害虫を駆除できます。
特に、ゴキブリ・ムカデ・クモなどに効果があり、すぐに始められる対策として有効です。
エアゾール殺虫剤を使用する際は、床下点検口や通気口からスプレーを噴射します。湿気が多い場所や木材の周辺など、虫が集まりやすいエリアを重点的に処理しましょう。ノズルが長く奥まで届くタイプを選ぶと、より効果的です。加えて、「忌避効果」のあるタイプを使えば、虫の侵入予防にもつながります。
また、家の中で虫を見かけたときに備えて、凍結タイプの殺虫剤を用意しておくと安心です。瞬時に動きを止められるため、応急処置に役立ちます。
殺虫剤を使用する際は、必ず換気を行い、作業後もしばらく窓を開けて空気を入れ替えてください。長時間作業する場合は、マスクや手袋を着用するなど、安全面にも十分注意が必要です。
虫の発生を防ぐには、季節の変わり目や大掃除のタイミングでの定期的な散布がおすすめです。
なお、シロアリ対策は市販の殺虫剤では難しいため、専用の薬剤や装備が必要です。床下に潜って作業する必要があるケースも多く、専門業者への依頼を検討するとよいでしょう。
害虫駆除を業者に依頼する際は、1社だけで決めず、複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」を行うのがおすすめです。相見積もりを取ることで、料金の相場が分かるだけでなく、サービス内容や対応の違いを比較できるため、自分に合った業者を選びやすくなります。
インターネットで「地域名+害虫駆除」などのキーワードで検索し、気になる業者をいくつかピックアップしましょう。公式サイトでは、対応エリア・駆除できる害虫の種類・料金の目安・使用する薬剤などを確認しておくと安心です。
また、口コミサイトやSNSで利用者の評判を調べておくことも大切です。ただし、口コミはあくまで参考程度にとどめ、複数の情報を総合的に判断するようにしましょう。
候補の業者が決まったら、実際に見積もりを依頼します。電話やオンラインで簡易見積もりが取れる場合もありますが、より正確な費用を知るには現地調査が効果的です。
シロアリ駆除の場合、土壌に薬剤を散布してバリアを作る処理や、木材内部に薬剤を浸透させる処理が必要です。専門業者であれば住宅構造を把握したうえで、専用機材を用いて効果的な駆除計画を立ててくれます。
見積もりを比較する際は、金額だけでなく、追加料金の有無・再発防止策・アフターサービスの内容なども確認しましょう。契約を急かす業者や、極端に安い金額を提示する業者には注意が必要です。
信頼できる業者を選ぶことが、害虫トラブルを根本から解決する近道です。