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ヤマトシロアリは自分で駆除できる?方法と失敗リスク、業者依頼の判断基準を解説

公開日:2026.3.25
ヤマトシロアリは自分で駆除できる?方法と失敗リスク、業者依頼の判断基準を解説

ヤマトシロアリの駆除は自分で行える場合もありますが、状況によっては対処を誤ると被害を広げてしまうおそれがあります。発生している場所が床下や壁の内部などの場合は、自力での対応が難しく、専門業者への依頼が適しているケースもあります。

この記事では、ヤマトシロアリの特徴を整理したうえで、自分で駆除する際のポイントや注意点、さらに業者へ依頼すべき判断基準までわかりやすく解説します。

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1.知っておきたいヤマトシロアリの特徴

ヤマトシロアリは固定の巣を持たず被害が広がりやすい

床下のシロアリ被害住宅の様子のイラスト

ヤマトシロアリは固定の巣を持たないという特徴があり、湿った木材や傷んだ建材の内部に複数のコロニーを分散させて生活します。
床下の木部や浴室周辺、雨漏りした壁の内部など、湿気が多く暗い環境を好み、気づかないうちに建物の内部へと広がっていきます。これらの場所は普段の生活では確認しにくいため、発見が遅れやすく、被害に気づいた時にはすでに進行しているケースも少なくありません。

ヤマトシロアリは複数のコロニーを行き来しながら木材を食べ進めるため、被害が一か所にとどまらず広範囲に広がるのが大きな特徴です。そのため、表面上は小さな被害に見えても、床下や壁の内部など見えない部分で食害が進行している可能性があります。

特に湿気がこもりやすい住宅や築年数が経過した建物ではシロアリが発生しやすいため、違和感を覚えた場合は放置せず、早めに状況を確認して対策につなげることが重要です。

2.ヤマトシロアリを自分で駆除する場合の手順(バリア工法)

床下に入って徹底駆除

床下で薬剤を散布する害虫駆除業者のイラスト

バリア工法とは、床下に入り木部や土壌に薬剤を散布してシロアリの侵入を防ぐ方法です。ヤマトシロアリに対して自分で行う場合は、床下全体に薬剤を行き渡らせる必要があり、作業手順を正しく理解しておくことが重要です。

①道具と薬剤の準備をする


作業前に防蟻剤噴霧器ゴーグル防塵マスク手袋つなぎ服ヘッドライトなどを用意します。

薬剤は木部用と土壌用を使い分け、「水性」「非忌避性」「土壌処理可」と記載された製品を選びましょう。使用前には必ず説明書を確認し、安全に使える状態を整えておきます。



②床下への進入口を確保し養生する


点検口から床下へ入れるかを確認し、周囲が汚れないようにシートで養生します。装備を着用してから床下に入り、暗さや狭さに注意しながら慎重に移動します。ヘッドライトを使うことで視界を確保しやすくなります。



③木部に薬剤を散布する


束柱大引き根太などの木材部分に木部用薬剤をまんべんなく散布します。木材の表面が軽く濡れる程度を目安にし、玄関や浴室、配管まわりなど侵入しやすい箇所は重点的に処理します。



④土壌に薬剤を散布する


土壌用薬剤を床下の地面全体に散布します。特に基礎の立ち上がり部分や配管の根元、束柱の周辺などは念入りに処理します。
シロアリの侵入経路になりやすい箇所を重点的に処理することが、再発防止のポイントです。



⑤片付けと換気、定期点検を行う


作業後は道具を片付けて床下から出て、しっかりと換気を行います。薬剤の効果は数年持続しますが、再発を防ぐためには年に1回程度の点検が重要です。床下に入りにくい構造や被害が広がっている場合は、無理をせず業者への依頼も検討しましょう。

3.ヤマトシロアリを自分で駆除する場合の手順(ベイト工法)

床下に入らずベイト剤を設置して駆除する

毒餌のイメージ画像

ヤマトシロアリをベイト工法で駆除する場合は、ベイト剤(毒餌)を設置して巣全体に薬剤を広げる方法を取ります。床下に入らずに対応できるため取り組みやすい一方で、効果が出るまでに時間がかかる点を理解しておく必要があります。

①ベイト剤を用意する


ベイト剤はシロアリが好む餌に駆除成分を混ぜたもので、働きアリが巣へ持ち帰ることでコロニー全体に効果が広がります。
市販品には埋め込み型と設置型がありますが、自分で行う場合は扱いやすい埋め込み型を選ぶと設置しやすくなります。



②設置場所を決める


湿気が多い場所木材が地面に接している箇所、過去に被害があった周辺を中心に設置します。建物の外周に沿って一定間隔で配置することで、シロアリが餌に接触しやすくなります。



③ベイト剤を埋める


スコップなどで穴を掘り、地表と同じ高さになるようにベイト剤を埋めます。この高さに合わせることでシロアリが気づきやすくなり、餌として持ち帰る可能性が高まります。設置後は土を戻してしっかり固定します。



④定期的に確認する


ベイト工法は即効性がなく、数週間から数か月かけて巣全体に効果が広がる方法です。
設置後は定期的に中身を確認し、餌が減っていれば補充します。シロアリの活動が見られる場合は効果が出始めているサインです。



⑤安全対策と判断のポイント


作業時は手袋を着用し、肌の露出を避けて安全に配慮します。雨天時や地面が凍っている場合は設置を避けましょう。

また、市販のベイト剤は効果が限定的な場合もあるため、被害が広がっている場合や確実に駆除したい場合は業者への相談も検討することが重要です。

4.自分でヤマトシロアリを駆除する際の注意点

バリア工法は必ず2人で作業するのが鉄則

注意マークと作業員スタッフの画像

ヤマトシロアリを自分で駆除する場合、とくにバリア工法を行う際は、必ず2人以上で作業することが重要です。
バリア工法は床下での作業が前提となり、暗さや狭さに加えて足場が不安定なため、1人で行うと事故やトラブルにつながるおそれがあります。
そのため、床下で作業する人とは別に、床上で状況を確認したり道具の受け渡しを行ったりする補助役を配置し、万が一の事態にもすぐ対応できる体制を整えておくことが大切です。

また、薬剤のにおいや成分によって体調を崩す可能性もあるため、においに敏感な方や化学物質に反応しやすい方は注意が必要です。体調面に不安がある場合は無理に作業を行わず、事前に医師へ相談したうえで判断することが重要です。
さらに、薬剤は魚や昆虫などに影響を及ぼすことがあるため、近くで飼育している場合は別の部屋へ移動させておきましょう。

バリア工法は薬剤を散布すれば完了するものではなく、床下の構造や湿度によって効果が左右されるため、事前に環境を確認し、無理のない範囲で慎重に進めることが重要です。

5.ヤマトシロアリ駆除はシロアリ業者に依頼するのが確実

自分で一部を駆除した結果、逆に巣を拡大させることも

シロアリ駆除業者の男性作業員のイラスト

ヤマトシロアリの被害を見つけたとき、「まずは自分で対処しよう」と考える方も多いでしょう。市販の薬剤はホームセンターやネットで手軽に購入できるため、床下や柱の見える部分だけを処理して安心してしまうケースも少なくありません。
しかし、ヤマトシロアリは木材の内部や地中など目に見えない場所に潜むため、表面だけの対応では十分とはいえません。

表面だけの処理では巣ごと駆除できず、シロアリが移動して被害が広がる可能性があります。特に女王アリが生き残っている場合は繁殖が続き、時間が経ってから再び被害が発生することもあります。
また、内部だけが食い荒らされて外からは分かりにくいケースも多く、見落としが大きな損傷につながるおそれがあります。

このような理由から、被害の範囲が不明な場合や広がっている可能性がある場合は、専門業者への依頼を検討することが現実的です。
業者であれば、被害状況の確認から適切な駆除方法の選定、再発防止の処置まで一貫して対応できます。多くの場合、一定期間の保証が付くため、再発時にも対応してもらえる点が特徴です。

依頼する際は、複数の業者から見積もりを取り、費用の内訳や作業内容、保証の範囲を比較することが重要です。費用だけで判断せず、説明の分かりやすさや対応の丁寧さも含めて総合的に判断しましょう。
初期費用だけでなく、将来的な修繕リスクを抑えるという視点でも、適切な判断が求められます。

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