エアコンのカビ取りは自分でできる!汚れの原因や具体的なやり方について
公開日:2022.5.20 更新日:2024.4.17
夏や冬に大活躍してくれるエアコンは、使っていくうちにカビ汚れが溜まっていきます。
こうしたカビ汚れを放置しておくと、健康へ被害が及んでしまうので、早めにきれいにしましょう。
今回はエアコンのカビ取りを自分でやる方法をご紹介します。
夏や冬に大活躍してくれるエアコンは、使っていくうちにカビ汚れが溜まっていきます。
こうしたカビ汚れを放置しておくと、健康へ被害が及んでしまうので、早めにきれいにしましょう。
今回はエアコンのカビ取りを自分でやる方法をご紹介します。
エアコンにはさまざまな要因でカビが発生します。
自分でエアコンのカビ取りをしやすくするために原因を把握しておきましょう。
・気温が高くなっている
カビが発生する大きな要因は気温です。
カビの繁殖は気温20℃を越えてから活発化して、30℃以上になるとあまり発生しなくなります。
そのため、冬のように寒い環境になるとカビは発生しにくくなります。
ただ最近では断熱性能の高い住宅が多く、暖房器具も充実しているため、寒い日でもエアコンのカビ汚れが発生しやすくなっています。
・湿度が高くなっている
一般的にカビは湿度60%を越えると増えていく傾向があります。
これはカビが高温多湿な環境において繫殖するためであり、80%を超えると一気に増殖していきます。
夏場にエアコンの冷房機能を使用していると、寒い季節に窓に付く結露と同じ現象が見られることがあります。
運転中は湿度が高くなりやすく、カビ汚れが発生しやすい環境になります。
・エアコン内部に汚れが溜まっている
カビは繁殖を行うために栄養源を必要としています。主な栄養源となるものはホコリやチリなどといった人からすると汚れに分類されるものです。
そのため、こうした汚れをそのままにしておくと、カビが次第に繫殖していきます。
カビを予防するためにはこうしたカビの栄養分となる汚れを落としていきましょう。
こうしたカビ汚れは健康被害につながるおそれがあります。
健康に悪影響を及ぼさないために、エアコンのカビ取りは自分でやるか業者に依頼するかして終わらせましょう。
主な健康被害は次の通り。
・特有のカビ臭
エアコンを稼働させている最中に嫌なカビ臭を感じることが多いです。
この嫌なにおいの原因となっているのが、カビによって作られるメチルイソボルネオールやゲオスミンと呼ばれる物質。これらの物質のにおいがカビ臭さにつながっています。
・アレルギー症状
カビ汚れがあると、その胞子が空気中に拡散していきます。
胞子が鼻の粘膜につくことでしゃみや鼻づまりといったアレルギー症状が引き起こされます。
・水虫
日頃悩まされている方も多い水虫もエアコンのカビ汚れが原因となっている場合があります。
水虫を引き起こす白癬菌はカビの一種であり、湿度が高い時期になると現れやすくなります。
・肺炎
カビの胞子を吸い込んでしまうと過敏性肺炎を引き起こすことがあります。
咳や発熱といった症状が見られるため、風邪として認識されてしまうことが多いです。
・シックハウス症候群
この他、カビ汚れがシックハウス症候群の原因にもなります。
カビの胞子を吸い込んでしまうとめまいや頭痛といった症状が引き起こされます。
エアコンのカビ取りは必要な手順を覚えることで自分でもできます。
カビ取りの手順は次の通り。
1.エアコンの電源を切っておく
電源を入れたままにしておくと、作業中に感電する危険性があります。そのため、電源を切るのはもちろん、コンセントも抜いておきます。
2.カビ取り用の洗浄液を作る
カビ取りの洗浄液を作るためには、台所用中性洗剤を用意して、それをバケツに入れた水で薄めていきます。
そうしたら、水で薄めておいた中性洗剤を布巾に染み込ませておきます。
もしカビ汚れ以外にも頑固な油汚れなどが見られる場合は、強いアルカリ性のセスキ炭酸ソーダを水に溶かして洗浄液を作ります。
3.フィルターを外す
エアコンのカバーを開けると、フィルターが見えるので、それを抜き取ります。
もしフィルターにホコリが溜まっていたら、掃除機をかけて吸い取りましょう。
4.フィンを拭いていく
エアコンのカビ汚れはフィン部分に溜まっていることが多いです。
エアコンのフィルターを外すと見えるのがフィンです。フィンは薄い金属の板が並んでいる箇所になります。
掃除機をかけてフィンのホコリを取り除き、歯ブラシや綿棒で細かいところを掃除します。
そしたら、中性洗剤を染み込ませた布巾で拭いていきます。
5.ルーバー(吹き出し口)を拭く
エアコンのルーバーにもカビ汚れがありますので、先ほどと同様に中性洗剤を染み込ませた布巾で拭きます。
6.水拭きする
フィンおよびルーバーを水拭きして中性洗剤を落とします。
後は乾燥させて、パーツを元通りにします。
以上のようにエアコンのカビ取りは自分でもできますが、内部の細かいところの汚れを落とすのは難しいです。
また、掃除している最中に水を電子部品にかけてしまうとエアコンを故障させる原因になるので、作業は慎重に行う必要があります。
こうしたことから、エアコンの掃除はハウスクリーニング業者にお任せするのが望ましいです。
業者をおすすめする理由は次の通り。
・プロの作業員が素早くかつ徹底的にカビ取りをしてくれる
ハウスクリーニング業者は掃除のプロですので、カビ汚れへの効果的jな対処法などの知識が豊富です。そのため、プロの作業員であれば安全かつ確実にカビ取りをしてもらえます。
また、一般の方では手に入れることのできない専門の洗剤などを使用して、スピーディーにエアコンのカビを除去してくれます。
・依頼するとすぐ対応してくれる
最近では24時間365日依頼の受け付けを行っているところもあり、いつでも気軽に依頼できるようになりました。
自宅から近い業者であれば、30分~1時間ほどで駆けつけてくれます。
ただし、年末年始などの繁忙期ですと予約が取りづらいこともあります。
・損害賠償保険に加入している
多くのハウスクリーニング業者では損害賠償保険に加入しています。万が一クリーニングの最中に家のものが破損した場合も安心です。
自分ではなくハウスクリーニング業者にエアコンのカビ取りをしてもらうとある程度費用がかかります。
エアコンクリーニングの費用相場は以下の通りです。
▼壁掛け型
エアコン本体:8,000~10,000円
掃除機能付きエアコン本体:13,000~16,000円
消臭抗菌コート:1,000~2,000円
▼天井埋め込み型
エアコン本体:15,000~17,000円
掃除機能付きエアコン本体:40,000~45,000円
消臭抗菌コート:1,000~2,000円
また、上記の作業料金以外にも業者がご自宅まで来てもらうのにかかる出張費用も別途加算されます。
ただこうしたエアコンクリーニングの費用を安く抑える方法があります。
その一つは見積もりを取っておくこと。
見積もりには作業の内容およびその料金が掲載されています。費用をきちんと確認することで、後から不要なオプションを申し込まずに済みます。
また、見積もり結果を複数社で比較することにより、地域で一番安い業者を見つけることができます。
もう一つは割引キャンペーンを活用すること。
業者によっては期間限定割引やインターネット申し込み限定割引を行っているところもあります。
この他、賃貸住宅にお住まいの場合ですと費用を大家さんや管理会社が負担してくれる場合があります。費用負担に関する規定は物件によって異なりますので、あらかじめ大家さんに連絡しておきましょう。