オール電化へのリフォームにはいくらかかる?使える助成金についても解説
公開日:2025.3.5
オール電化へのリフォームは、光熱費の削減や安全性の向上など、多くのメリットがあります。そんなオール電化へのリフォームを検討している方にとって、リフォームにかかる費用は気になるポイントでしょう。
この記事では、メインのオール家電製品となる3つの家電のリフォーム相場や、活用できる助成金について解説していますので、ぜひ参考にしてください。
オール電化へのリフォームは、光熱費の削減や安全性の向上など、多くのメリットがあります。そんなオール電化へのリフォームを検討している方にとって、リフォームにかかる費用は気になるポイントでしょう。
この記事では、メインのオール家電製品となる3つの家電のリフォーム相場や、活用できる助成金について解説していますので、ぜひ参考にしてください。
オール電化(オール電化住宅)とは、家庭のエネルギー供給をすべて電気でまかなう住宅のことです。ここで言う「エネルギー」とは、料理をしたりお湯を沸かしたりする「熱源」や、冷暖房を指しています。
従来の家であれば、エアコンや照明などは電気を使い、コンロやお風呂はガスを利用するのが一般的でした。
オール電化という仕組みができ、「エコキュート」や「IHクッキングヒーター」などの一般家庭向け製品が登場してきたことで、家の中で使うエネルギーを電気に一本化させられるようになっています。
日常生活において、電気しかエネルギーを使わないため、光熱費がすべて電気代として集約されるのも特徴です。
電気の使い方を工夫すれば、ガスとの併用時には難しかった光熱費の節約もできるでしょう。
また、オール電化は安全面から考えてもメリットがあります。たとえば、料理する際、IHクッキングヒーターを使用すると、火を使わないため、小さいお子さんがいる家庭などでも安心です。
従来は石油ストーブやガスファンヒーターを使っていた家庭でも、オール電化へ切り替えることで、ガス漏れや石油の買い忘れなどを防げるのもメリットといえるでしょう。
既存の家をオール電化へリフォームしようと思ったら、どの程度の費用が必要になるのでしょうか。
オール電化は家の中で使うすべてのエネルギーを電気でまかなうため、ガスや灯油などは不要となります。
ガスを使って水を温めるガス給湯器は「電気給湯器」、火を点けるガスコンロは「IHクッキングヒーター」など、電気を使う機器への買い替えが必要です。
電気給湯器は主にヒートポンプ式の給湯器である「エコキュート」とヒーターでお湯を沸かす「電気温水器」があります。
現在のオール電化住宅ではエコキュートが一般的です。
エコキュートをはじめとする電気給湯器は「貯湯式」となっていて、あらかじめ沸かしたお湯をタンクに貯めておくことが可能です。そのため、災害などの非常時に断水になったとしても、タンク内にある水やお湯を活用できるのは大きなメリットといえます。
機器の種類や施工業者によって差はありますが、従来のガス給湯器からエコキュートに交換する場合の費用相場は、約40~70万円ほどとなっています。
そして、もう一つ買い替えが必要になるのがIHクッキングヒーターです。ガスコンロと違って火を使わず、電気で調理器具を温める仕組みになっているので、小さい子供がいる家庭や、高齢の方でも安心して使える機器といえます。
IHクッキングヒーターへ買い替える際も、製品の種類や施工業者によって費用が変わってきますが、費用相場としては約10~30万円ほどです。
エコキュートなどのオール電化へリフォームする際に、国や自治体から助成金を受け取れる場合があります。実際に行われていた助成金事業をいくつかご紹介しましょう。
・給湯省エネ2024事業:2024年11月30日で交付申請の予約受付を終了
・子育てエコホーム支援事業:2024年11月30日で交付申請の予約受付を終了
・住宅改修工事費補助金制度(福岡県那珂川市):限度額10万円
・住宅等改修補助金(福岡県宮若市):限度額10万円
2024年度の国が行っている事業は既に終了してしまいましたが、また再開されるパターンもあるため、助成金については常に最新情報を調べておくようにしましょう。
また、国が行っている事業だけでなく、地方自治体が主体となって行っている助成金事業もたくさんあります。
まずはお住まいの地域にある行政機関の公式ウェブサイトなどを確認し、助成金事業を行っていないか、まだ申込みが間に合うかどうかを確認してみてください。
なお、省エネやエコに関する助成金事業のほとんどが「エコキュート」や「太陽光発電」などを新たに設置したときが対象となります。
IHクッキングヒーターなどの調理器具に関しては、助成金の対象とならない場合が多いので、何を設置したときに助成金の対象となるのかを必ず事前に確認するようにしましょう。
オール電化へのリフォームは、選ぶ製品によって幅があるとは言え、決して安い買い物ではありません。少しでもリフォーム費用を抑えたいのであれば、相見積もりを取ることをおすすめします。
相見積もりを取れば、施工料金やアフターサービスを比較しやすくなるため、出費を抑えつつ良いリフォーム業者を見つけられるでしょう。
重要なのは、相見積もりを取る際にすべての業者へ同じ施工条件を伝えることです。
エコキュートの機種を変更したり、IHクッキングヒーターも併せて施工してもらったりなど、条件を変更してしまうと、比較しにくくなります。イメージしているオール電化リフォームがあるのであれば、条件を固めてから各業者に伝えるようにしてください。
また、「施工後のアフターサービス」については、必ず確認することをおすすめします。オール電化へのリフォーム工事は大掛かりであり、工事が完了した後に予想外の不具合が起きてもおかしくありません。
不具合が発生したときにすぐ対応してもらえるか、費用はかからないかなど事前に確認するようにしましょう。