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屋根修理の費用を火災保険で賄う!適用されるケースや申請方法について

公開日:2022.12.15 更新日:2024.4.17
屋根修理の費用を火災保険で賄う!適用されるケースや申請方法について

災害時に気になる屋根修理の費用ですが、それを火災保険を適用して賄うことができます。ただしすべての屋根のトラブルに適用されるわけではなく、適用条件が決まっています。

今回は屋根修理に火災保険が使えるケースや申請方法についてご紹介します。

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1.屋根修理に火災保険を適用できるケースとは?

風災や雪災などに使える

強風で飛んでいる住宅の瓦の絵

自宅や屋根の損害はどうしても費用がかかってしまいます。
こうした屋根修理の費用は火災保険を申請することで賄うことができます。
屋根修理に火災保険を適用させることができる主な条件は次の通り。

・損害の原因が自然災害だと分かること
火災保険は原則として風災や雪災などに遭った時にだけ適用されることになっています。
こうしたことから、屋根の損害が発生した理由が自然災害以外だと見なされると火災保険を利用できなくなります。

また、対象となる主な自然災害は、風災・雪害・豪雨といった災害となり、地震による影響で屋根が破損した場合は火災保険を利用することはできません。

地震に伴う損害は地震保険を適用することで補償を受けることができます。

・被災から3年以内であること
ほとんどの火災保険は、保険法によって被災されてから3年以内に申請しなければならないと規定されています。
もし4年前に発生した台風で屋根が被害を受けた場合ですと、火災保険は使えなくなります。
ちなみに3年以内であればすでに実費で修理した場合でも火災保険が適用されます。

・補修に伴う費用が免責金額を超えている
火災保険では免責金額が設定されており、この金額以下の修理費用ですと補償を受けることができません。
火災保険の平均的な免責金額は200,000円になります。

2.屋根修理に火災保険を適用できないケースとは?

経年劣化などが原因の屋根修理には適用できない

経年劣化した住宅の瓦の絵

その一方で屋根修理でも火災保険が使えないケースがいくつかあります。
どのような条件で火災保険が適用できないかはきちんと把握しておく必要があります。
補償を受けられなくなったしまう条件は次の通り。

・屋根が経年劣化していた
自然災害に見舞われる以前からすでに屋根が経年劣化している場合は、補償が受けられない可能性があります。
被害の状況や屋根の具合を見て劣化していることがわかると、自然によるものではなく経年劣化で屋根が破損したとみなされます。
この場合は修理にかかる費用がすべて自己負担となります。

・自宅の所有者に過失があった
建物の住人に何かしら不注意があったことが分かった場合は、火災保険の適用外となります。
できるはずの屋根のメンテナンス作業を怠っていた、家の所有者による過失によって屋根が壊れてしまった、などの理由ですと補償が受けられなくなります。

・問題のある建材が使用されている
ノンアスベスト屋根など使用される建材によっては不具合が発生しやすいです。こうした建材が原因の場合は火災保険の対象外になります。

・屋根カバー工法による屋根である
多くの火災保険では屋根カバー工法の屋根は適用対象外にしています。
建材を被せるのではなく、修理したり、交換したりしないと火災保険を適用させることはできません。

3.屋根修理の火災保険の申請方法

申請する手順

屋根修理の火災保険のイメージ写真

風害や豪雨などの自然災害で屋根修理が必要な時の火災保険の申請方法は次の通りです。
会社や保険商品によって多少異なるケースはあるものの、おおむね以下のような手続きを行います。

1.契約している保険会社に知らせる
自然災害に見舞われて屋根が損害を受けたことを確認したら、すぐに保険会社や保険代理店に連絡しておきましょう。
この時担当者がやるべきことを説明してくれますので、言われたことをきちんとメモします。

連絡が終わると、保険会社から「保険金申請書」と「事故状況説明書」が送付されます。

2.屋根修理業者に連絡しておく
自宅屋根の修理を担当する業者に実際に現場を見てもらい、来てもらった担当者に費用の見積書の作成と屋根が損害を受けたことがわかる写真の撮影を依頼します。

3.保険金申請書と事故状況説明書に記入する
保険会社より取り寄せておいた資料に具体例な状況を記入しておきましょう。
資料が送られてきても書く内容がわからない時は保険会社に相談します。

4.保険会社に記入した書類を送る
保険金申請書、事故状況説明書、屋根を直すのにかかる費用の見積り書、具体例な被害状況がわかる写真を保険会社に送付しておきます。

5.申請内容の承認
保険会社から申請した内容が承認されますと、後日保険金が口座に入金されます。

4.火災保険を申請するにあたっての注意点

申請時の注意点

屋根修理の注意点のイメージ絵

屋根修理でとても役に立つ火災保険ですが、申請する前にいくつか注意しなければならないことがあります。
主な注意点は次の通り。

・悪徳な修理業者がいる
屋根修理業者によっては悪徳業者も存在します。火災保険での屋根修理の勧誘をしているところの多くは悪徳業者です。

主なトラブルの内容としては以下のようなことがあります。
・タダで屋根を直すと言われたにもかかわらず、後になってから適用されないと言われて解約金を請求された
・火災保険を申請してくれると謳っていた業者に頼んだら、高額な手数料を要求された
・保険金で支払ったのに、一向に修理をしてくれない

悪徳業者の多くは全額前払いを要求してきますので、こうしたところは必ず避けましょう。

・保険金の支払いまでに時間がかかる
申請内容が承認されて保険金が振り込まれるまでには時間がかかります。
前述したように書類審査や事実確認の調査がありますので、最短でも1カ月後になります。

・火災保険の適用例が多い業者に頼む
業者によっては火災保険を適用した修理に慣れているところとそうでないところがあります。慣れている業者であれば申請時にアドバイスをもらうことができます。
申請が承認されるまでには時間がかかりますので、火災保険に慣れている業者を見つけておきましょう。

5.屋根修理の費用相場

具体的な費用相場

屋根修理の費用相場のイメージ写真

業者に屋根を修理してもらう場合はそれなりの費用がかかります。主な費用相場は以下の通りです。

・瓦部分
瓦のめくれやズレ、破損などの損害は20~30万円ほどの費用が掛かります。

・棟部分
棟板金の修理や棟瓦の積み直しは20~30万円ほど費用がかかります。

・雨漏り
天井のシミなど被害が少ない場合は20~30万円。
天井から水滴が垂れてくる場合は30~55万円。
雨漏り箇所が複数あると60~200万円になります。

・屋根の塗り替え
屋根の塗り替えには40~60万円かかります。

・屋根全体のリフォーム
瓦をすべて交換する場合は130~180万円。
同じ瓦を敷き直す葺き直しであれば100~170万円。
現在ある屋根の上に新しい屋根材を設置するカバー工法なら80~120万円になります。

このように火災保険を利用できても屋根修理にはそれなりの費用がかかります。
そういった費用を少しでもお得にするには、業者の見積もりを比較しましょう。

ほとんどの業者では作業を行う前に見積もり書が提示されます。
業者による見積もりには具体的な作業内容とその費用の詳細が掲載されています。
内訳をしっかり確認しておくことで、作業後に不要なオプション費用が追加される心配をしなくて済みます。

また、3社以上比較することで地域で最もお得な業者を見つけられます。

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