雪が降るとテレビが映らない!2つの原因と5つの対策方法について解説
公開日:2025.1.9
雪が降るたびにテレビが映らなくなって、困っている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、雪でテレビが映らなくなる原因や対策方法を解説します。専門業者にアンテナ修理を依頼したときの費用相場もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
雪が降るたびにテレビが映らなくなって、困っている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、雪でテレビが映らなくなる原因や対策方法を解説します。専門業者にアンテナ修理を依頼したときの費用相場もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
雪でテレビが映らなくなるのは、主に2つの原因があります。
雪が電波を妨げているから、テレビが映らないのかもしれません。雪は水分をたくさん含んだ氷の結晶で、水分には電波を吸収したり反射したりする性質があります。
そのため、雪がアンテナに積もると電波が弱くなってしまい、最悪の場合はテレビが映らなくなるのです。
特に、水分量が多い湿った雪ほど電波を吸収したり、反射性が高くなったりするので、テレビが映りづらくなります。
なお、雪による影響がどの程度出るかは、周波数によって変わります。
特に、BS放送は約11〜12ギガヘルツと、周波数が非常に高いです。高周波数だと波長が短くなるため、BS放送は雪や雨などの影響を受けやすい傾向にあります。
対して、地上デジタル放送は周波数が約470〜710メガヘルツと、BS放送と比べると低めなので、雪の影響でテレビの映りが悪くなることはほとんどありません。
ただ、湿った重い雪が大量に積もると障害が発生することもあるので、その場合は電器店に聞いてみると安心です。
雪の重みで、アンテナの角度がずれてしまうのもテレビが映らなくなる一因です。
雪は降り積もったばかりの新雪で1平方メートルあたり50〜150キログラムですが、一度溶けて再結晶したざらめ雪だと、300〜500キログラムにもなります。
特に、地デジ用の八木式アンテナは骨のような形をしているので、雪が積もりやすく、重みで角度が変わりやすいです。
アンテナは少しのズレで受信がうまくいかなくなるものです。もし、映りが悪くなったら、一度アンテナの位置や状態を確認してみると良いかもしれません。
雪からテレビのアンテナを守る、5つの対策方法をご紹介します。
・アンテナを確実に固定する
まずは、アンテナがしっかり固定されているかを見直しましょう。古いアンテナはワイヤーが緩みやすく、雪の重みや強風によって角度がずれたり、倒れたりする恐れがあります。
アンテナの固定を見直す際は、緩まないようにしっかりと固定し、必要に応じて補強ワイヤーを使い、雪や台風に備えましょう。
・アンテナカバーをかぶせる
手軽にアンテナを雪から守るには、アンテナカバーをかぶせる方法もあります。
アンテナカバーとは、アンテナの「ディッシュ」と呼ばれる電波を集めるお椀状の反射板にかぶせて、雪や霜が付着するのを防ぐアイテムです。
価格も比較的安く、工具いらずで取り付けられるため、手軽に冬場の受信トラブルを予防できます。
・融雪ヒーター付きのアンテナに交換する
融雪ヒーター付きのアンテナなら、雪の日も安心です。
融雪ヒーターとは、アンテナに積もった雪や氷を熱で溶かして、電波の受信が悪くなるのを防ぐ装置です。多くの製品には自動温度検知機能が搭載されており、設定された温度になると自動でオン・オフが切り替わるため、節電も期待できます。
しかし、融雪ヒーターは業務用のものがほとんどで、初期費用が高くなるのがデメリットです。それでも雪の多い地域では十分な価値があるので、予算に応じて選ぶと良いでしょう。
・ブースターを導入する
雪で電波が弱くなっても、ブースターがあれば安定した映像が確保できます。
ブースターとは、信号が不安定なときに電波を強くしてくれる装置です。そのため、雪で電波が弱い日でも、安定したテレビ視聴が楽しめます。
ブースターは主に、地上波専用、BS/CS専用、および地上波とBS/CSの両方に対応するタイプの3種類に分けられます。受信したい放送形式に合わせて、適切なブースターを選びましょう。
・アンテナの設置場所を見直す
雪が積もりにくい場所に、アンテナを移動させる方法です。雪の影響を受けにくい場所には、軒下やベランダがあります。また、アンテナは屋内にも設置できるので、屋根裏部屋に設置する手もあります。
ただし、場所によっては通常の屋根上より、電波の受信が弱くなる可能性があるので注意が必要です。
アンテナを移動させたい場合は、電波強度を調査してもらえるアンテナ専門のプロに相談すると良いでしょう。
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雪以外にも、テレビが映らなくなる原因はいくつかあります。ここでは、以下2つの点を確認してみましょう。
・アンテナの劣化
テレビが映らなくなるのは、アンテナの劣化も考えられます。アンテナは長く使っていると、天候などの影響で劣化してしまうものです。
一般的には10~15年の寿命ですが、設置場所やメンテナンス状況によって寿命が大きく変化します。例えば、5年で寿命が来ることもあれば、20年以上使えることもあります。
アンテナの塗装が剥がれたり、部品が錆びたりしていたら、寿命が近いサインです。
そんなときは、雪の日以外でもテレビの映りが悪くなることがあるため、アンテナの交換を考えてみてください。
・アンテナケーブルの断線
アンテナ自体に異常がなくても、アンテナケーブルが断線しているとテレビが映らないことがあります。ケーブルは、アンテナからテレビに電波を伝える重要な部分です。
しかし、ケーブルが断線してしまうと信号がうまく伝わらず、「信号なし」や「受信エラー」といった表示が出ることがあります。
アンテナケーブルは、外側が白や黒などの塩化ビニルで保護されています。そのため、見た目は大丈夫でも、中で断線しているかもしれません。
アンテナレベルを確認し、アンテナケーブルをつなぎ直しても改善しないようであれば、断線が疑われます。
アンテナケーブルの耐久年数は明確に決まっていません。ただ、10年くらい使っているのであれば、新しいケーブルに交換してみるのが良いですよ。
アンテナ修理を依頼する際は、修理内容によって費用が変わることも知っておきましょう。なぜなら、アンテナの修理にかかる金額は約5,000〜30,000円と幅広いからです。
例えば、アンテナ自体に大きな破損がなく、向きを調整するだけであれば、約5,000〜15,000円で済む場合が多く、この作業だけでテレビの映りを良くしてもらえます。
しかし、テレビが映らなくなったりエラーコードが出たりしたときは、アンテナが倒れているかもしれません。この場合は立て直しが必要になり、約10,000〜25,000円かかります。
さらに、アンテナ自体に破損が見られ、故障が認められた場合には交換が必要です。この場合には、アンテナ本体の価格や設置費用を含め、約33,000〜60,000円が相場になります。
ほかにも、ブースターを交換する場合だと約15,000〜30,000円、配線工事だと約10,000円以上の費用が発生します。
加えて、アンテナの種類や設置場所によって追加料金が発生することもあります。こうした追加料金も事前に確認しておきましょう。
専門業者に依頼するときは、まず見積もりを出してもらうと安心して進められます。
高所作業で専門技術が必要なアンテナ修理は、専門業者に依頼するのが最適です。
「業者に依頼せず自分で修理したい」と考える方もいると思いますが、アンテナ修理には専門技術のほか、専用の工具や機器が必要になります。そのため、修理を自分で行うと、結果的に業者に依頼するより費用が高くなりやすいです。
アンテナ修理で専門業者に依頼するときは、「相見積もり」を活用するのがポイントです。
相見積もりとは、複数の業者に同じ作業内容で見積もりをとって比較する方法です。この方法なら、アンテナ修理の費用相場が分からない方でも相場が分かるようになるので、不当に高い請求を避けられます。
ただし、値段の安さだけで業者を選ぶのは注意が必要です。あまりに安いと技術や知識が不足していたり、修理後にトラブルがあっても、きちんとした対応をしてもらえなかったりする可能性があります。
ほとんどの業者は、現地調査や見積書の作成を無料で行ってくれます。見積もりが全部そろったら総費用だけでなく、作業内容や保証、追加費用の有無などもしっかり確認しましょう。細かい部分まで確認することで、後々のトラブルを未然に防げます。
さらに、業者の対応の丁寧さも選ぶときの大切なポイントです。問い合わせ時の対応や説明の分かりやすさをチェックし、安心して修理を任せられる業者を選びましょう。