漆喰外壁の特徴やメンテナンス方法、修理費用相場や注意点について解説します。
漆喰は自然素材として注目が集まっており、高級感がある仕上がりになる点が魅力の建材です。その漆喰のメンテナンス方法や修理費用の相場について気になる人もいるでしょう。
この記事では漆喰外壁について詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
漆喰は石灰を主原料にし、外装にも内装にも用いられる建材です。外装に用いられる場合は粘土などが混ぜられている場合があるでしょう。
お城などでも使われることが多い建材です。見た目に他の外壁材にはない高級感や重厚感があり、他にはない印象に仕上がります。
見た目だけではなく、耐久性の高さや耐火性も魅力です。漆喰は化学物質や二酸化炭素を吸収し、硬化する性質があり、適切に施工されていれば100年以上もちます。
サイディングなど他の外壁材の場合、数10年単位で交換が必要になるものばかりです。それらと比べると、漆喰の耐久性の高さがわかるでしょう。
ただし、そのためにはメンテナンスが欠かせません。10〜15年を目処に重ね塗りや傷の補修をする必要があります。メンテナンスをしていなければ、補修ではなく塗り替えが必要になるでしょう。
価格以外のデメリットとしては傷は入りやすく、施工費が高い点です。漆喰は徐々に硬化していきますが、最初のうちは比較的柔らかく、傷が入ってしまうことがあります。
また、施工だけではなく、乾燥させる期間が必要になるため、材料費と施工費がそれなりにかかる点もネックです。
近年外壁漆喰を塗れる職人は少なくなってきたため、対応できない場合がある点も注意しましょう。
外壁用漆喰のメンテナンス方法は、部分補修か重ね塗りが多いです。
漆喰は年月が経過するとどうしてもひび割れしてしまいます。また下地の収縮や地震によって漆喰が浮いてしまったり剥がれたりすることも。そのような場合は部分的な塗り直しが必要になります。
漆喰は他の外壁材と比べると部分補修がやりやすく、きれいに仕上げやすい点が魅力です。
漆喰が雨水を通すことはありませんが、防水性があるわけではなく、表面に水を吸い込んでしまいます。その結果、汚れやカビなどが発生し、美観が悪くなることもあるでしょう。
美観が気になる場合やひび割れが多い場合は全体を重ね塗りする必要があります。定期的にメンテナンスをしていれば、塗り替えは必要ありません。
ただし、定期的なメンテナンスを怠っている場合、ひび割れや剥がれが全体に及び部分補修できない場合もあります。この場合は重ね塗りではなく、塗り替えが必要になるでしょう。
重ね塗りと塗り替えは、作業手間も材料の厚みも変わるため、修理費用が大きく異なります。
修理費用を抑えるためにも定期的なメンテナンスは欠かさないようにしましょう。
外壁用漆喰の修理相場は作業規模や内容によって変わります。
重ね塗りの場合は施工費用が安くなり、平米あたり3,000円からで考えましょう。部分的な補修の場合は職人の手間を含め1万円程度からです。
塗り替えの場合は平米あたり5,000円かかります。住宅全体で考える場合、重ね塗りの場合で30万円程度、塗り替えの場合で70万円ほどかかるでしょう。
また、塗る以外の補修作業が発生する場合は別途費用がかかります。
全体補修の場合、必須になるのが足場の施工です。面積や形にもよりますが、大まかに10万円から20万円ほどかかります。
定期的な重ね塗りをしていけば長い目で見たときに費用の節約につながります。メンテナンスを放置するほど、追加工事が発生しやすくなるため、早めに依頼する方がよいでしょう。
特に漆喰が剥がれてしまっている場合は早めの対処が必要です。漆喰が剥がれている場合、そこから建物の内部に雨水が侵入し雨漏れの原因になってしまいます。雨漏れになれば家の構造を支える躯体にダメージを与え、修理費用が莫大なものになってしまいかねません。
そのため、そのような兆候が見られる場合は早めに修理しましょう。
外壁用漆喰は剥がれる前にメンテナンスを行うことが大切です。
漆喰は衝撃や下地の膨張と収縮によってひび割れはどうしても生じてしまいます。そのようなひび割れを定期的に補修することが長持ちさせる秘訣です。
部分補修程度であれば、施工場所にもよりますが、個人で対処できます。部分補修であっても、専門業者に依頼すると、ある程度の費用はかかってしまうため、日々が小さい場合は、個人で補修しても構いません。
ただし、高所の場合、危険が伴うため、そのような場合は、自分で作業するのは避けましょう。
また、部分的に剥がれてしまった場合は、個人で対処するのはおすすめできません。外壁漆喰の施工は高度な技術が必要で、個人できれいに塗れず、無駄な費用が発生してしまいます。すぐに剥がれてしまう、穴があき、意味がなくなってしまうなどのトラブルが起こりがちです。
そのような状態になることも多いため、早めに対処しましょう。
特に漆喰が剥がれている場合は、放置すると雨漏れに発展する可能性があります。そのため、早めに対処しなければ、修理では対応できなくなり、建て替えの方が安くなってしまうということも最悪の場合は考えられます。
そのような状態になる前に対処するようにし、被害の拡大を防ぎましょう。
この記事では外壁用漆喰の特徴やメンテナンス方法、修理費用の相場や注意点について解説しました。
外壁用漆喰はお城に使われることもあり、他の建材にはない高級感や耐久性が魅力です。ただし、その性能を最大限発揮するためには定期的なメンテナンスが欠かせません。この記事を参考にトラブルがあった場合、早めに対処し、漆喰を長持ちさせましょう。
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