エアコン掃除をしたのにまだ臭い?原因やその後の対処方法について解説
公開日:2023.6.29 更新日:2024.4.19
エアコン清掃をしたのにまだ臭いが気になるといった場合、どう対処すれば良いでしょうか。
ここではエアコン清掃で臭いが残ってしまう原因や対処方法、臭いを発生させない使い方について解説します。
エアコン清掃をしたのにまだ臭いが気になるといった場合、どう対処すれば良いでしょうか。
ここではエアコン清掃で臭いが残ってしまう原因や対処方法、臭いを発生させない使い方について解説します。
エアコンを掃除したのにまだ嫌な臭いが消えないという場合は、掃除によってカビや汚れが除去しきれていない恐れがあります。
臭いが消えていない時の主な原因としては、以下のものが挙げられます。
1.ドレンパンを掃除していない
ドレンパンとはエアコン内部で発生した水を受け止める役割のあるパーツです。
このパーツで水を受け止めた後にドレンホースで室外に水を排出しますが、水が汚れと合わさってカビなどが発生しやすい箇所でもあります。
清掃の際にドレンパンを掃除していない、または汚れを落としきれていないと、臭いの原因となってしまいます。
2.エアコンの内部に汚れが残っている
エアコン清掃の際に内部に汚れや水分が残ってしまっていると、カビなどの温床となって臭いの原因になります。
特に3年以上エアコン清掃をしていない場合などは、一度のクリーニングで汚れが落としきれないこともあり、再度清掃する必要があるでしょう。
3.部屋の臭いが循環している
エアコン自体が清潔になっても、内部に取り込む室内の空気に臭いがある場合は、結果としてエアコンからも嫌な臭いが送り出されます。
臭いの元となるのはペットの糞尿や喫煙時のタバコの煙など様々です。
4.下水の臭いが侵入している
ドレンホースの先端が側溝に入ってしまっていると、その臭いがホースを経由して室内に侵入する恐れがあります。
また、下水の臭い以外にも、害虫の侵入経路になるなどの恐れがあるので、もしドレンホースの先が側溝に入ってしまっている場合はすぐに引き抜いてください。
エアコン内に汚れが残っていると、稼働効率の低下や水漏れ、部品の劣化、健康面への悪影響といったさまざまな不具合が発生します。
主な不具合の内容は以下の通りです。
・稼働効率の低下
フィルターにほこりなどが詰まった状態だと、空気を取り込むのに余分なエネルギーが必要となり、稼働効率が落ちます。
エアコンに負担がかかって故障の原因になるほか、電気料金も上がってしまうでしょう。
・エアコンの水漏れ
エアコン内部のドレンパンと呼ばれるパーツが汚れていると、冷房や除湿運転で発生した水がうまく室外に排出されず水が溜まり、水漏れを引き起こす恐れがあります。
こうした事態を避けるにはプロの業者に分解清掃を依頼して、ドレンパンを含む内部のパーツを綺麗にしてもらうことが必要です。
・部品の劣化
エアコンを長年使用することによって、各パーツは徐々に劣化していきます。
特にフィルター清掃を怠っていた場合などは空気の取り込みに余計なエネルギーがかかるなど負担が大きく、各パーツの寿命を縮めてしまう恐れがあります。
・健康面への悪影響
エアコン内部にカビなどの雑菌が繁殖していると、送り出される空気に交じってカビの胞子などが出てくるため、アレルギーなどが発生する原因となる恐れがあります。
エアコン清掃をしてもまだ臭いが残っている場合、エアコン内部の汚れを綺麗にする必要がありますが、業者に依頼しないと解決できないような箇所に汚れが残っている場合もあります。
こうした状況では業者にエアコンクリーニングをしてもらうのが一番の解決策ですが、一時的に臭いを消す効果的な方法があります。
それぞれのやり方について解説します。
1.エアコンの設定を16度にして1時間運転する
エアコンの冷房を16度に設定して部屋の窓を全て開け、1時間運転します。
こうすることで臭いの元となるカビや汚れが結露水に溶け出し、ドレンホースを通って室外に排出されます。
2. エアコンの設定を30度にして1時間運転する
冬のシーズンなら、エアコンを暖房で30度に設定して1時間運転するのが効果的です。
カビが生育できる最適な温度は25~28度なので、エアコンの内部をそれ以上の温度にすることで繁殖を抑えたり死滅させたりする効果があります。
カビを吸い込まないよう、このやり方も部屋の窓を全て開けたうえで、稼働中は部屋に入らないようにしましょう。
どちらのやり方も一時的な処置であり、臭いの原因を完全に排除するのは難しい場合があります。
根本的な解決をするには、やはり業者に分解清掃などの専門的な処置を行ってもらうのが良いでしょう。
業者にエアコンクリーニングをしてもらったのに臭いが改善しない場合は、再度同じ業者にクリーニングを依頼するのを躊躇してしまいますよね。
こういう状況にならないようクリーニングの実績が豊富な業者に依頼するのが一番ですが、クリーニングにオプションとして「保証期間」を設けている業者に依頼するのも大切です。
「保証期間」は平均的に3日~1週間ほどで設定している業者が多く、クリーニング後に使用してみてまだ臭いがする場合などは、保証期間であれば無料で再クリーニングを行ってもらえます。
クリーニングが可能な大手の業者であればこうした事態が起こる可能性は低いですが、個人の業者に依頼する時などは技術力が足りなくて臭いが残ってしまう可能性もあるため、こうした「保証期間」を設定しているか、再クリーニングは無料で実施してもらえるかなどを依頼前に確認しておきましょう。
また、数年間一度もクリーニングしていないエアコンなどはカビやほこりなどの汚れがこびりついていることも多く、通常のクリーニングでは汚れが取りきれないこともあります。
パーツごとに分解して行う分解清掃や、高圧洗浄機を使った洗浄によって汚れを落としきらないと、再び臭いが発生することがあるので注意が必要です。
せっかくエアコンクリーニングをしてエアコンから綺麗な風が出るようになっても、その後の使い方が悪いとまた臭いが出る状態に逆戻りしてしまいます。
エアコンから臭いが発生するのを防ぐための予防方法としては以下のものが挙げられます。
・冷房や除湿後に送風運転をする
エアコンを冷房や除湿モードで稼働させた後は、エアコン内に結露が発生して水になります。この水に汚れが溜まることでカビの栄養源となり、カビが繁殖してしまうのです。
そのため、冷房や除湿で稼働させた後は送風モードで1時間ほど運転し、エアコンの内部を乾燥させてやるのが重要となります。
・部屋をこまめに換気する
エアコンは室内の空気を吸い込んで稼働するため、ほこりっぽい空気を吸い込み続けるとすぐにフィルターにほこりが溜まってしまいます。
部屋の窓を開けてこまめに換気することで、フィルターにほこりがたまるのを防げます。
・定期的にエアコンを掃除する
エアコン自体を清潔にしておくのが、臭いを抑える方法としては最も効果的です。
エアコンの外側のほこりを払い、フィルターの掃除をこまめにするだけでもかなり効果があるでしょう。
こうしたケアをしても嫌な臭いがする時は、内部の清掃をプロの業者に依頼して臭いの原因を根元から駆除してもらいましょう。