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黄砂はエアコンにどんな影響を及ぼす?自分でできる簡易クリーニング方法や業者の選び方も解説

公開日:2025.3.12
黄砂はエアコンにどんな影響を及ぼす?自分でできる簡易クリーニング方法や業者の選び方も解説

目や喉など、人体に悪影響をもたらす黄砂ですが、エアコンにとっても有害なものです。黄砂は微小な粒子で構成され、エアコン内部に侵入・蓄積すると、エアコンの運転トラブルや故障につながってしまうでしょう。

本記事では、黄砂がエアコンにどのような影響を及ぼすのかに加え、エアコンを黄砂から守るためのお掃除方法や、エアコンクリーニング業者を選ぶ際のポイントも紹介しています。

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1.黄砂が引き起こすエアコンの不調

フィルターの目詰まりや内部の故障に注意

エアコンの前でバツ印を作る女性の写真

一般的なエアコンは外気を直接取り込まないため、黄砂やPM2.5が室内に入る心配はありません。エアコンは、部屋の空気を吸い込み、熱交換器で温度を調整して再び室内に送り出す仕組みとなっています。

また、取り込んだ室内の暖かい空気は、室外機から熱のみを外へ排出するため、エアコンから外気が入り込むことはなく、黄砂が舞う季節でも安心して使えます。

ただし、室内に入り込んだ黄砂がエアコンのフィルターに付着すると、冷暖房の効率が落ちたりエアコンの調子が悪くなったりする原因になります。
エアコンに起こる不調は、以下のようなことが原因です。

・フィルターの目詰まりで風量が低下する
・熱交換器が汚れ、消費電力が増える
・ファンやモーターに黄砂が入り込み、故障の原因になる
・カビや細菌の繁殖リスクが高まる


黄砂の粒子は非常に小さいため、フィルターをすり抜けて熱交換器や本体内部に付着することがあります。エアコンは精密機器のため、内部に黄砂が入り込むと故障の原因になることもあります。
一般的なエアコンでは、外気から黄砂を取り込むことはありませんが、衣服などに付着した黄砂を室内に持ち込む可能性があります。
そのため、PM2.5対応などの、より高性能なフィルターを導入することも検討すると良いでしょう。

なお、黄砂が飛散しやすい風が強い日はできるだけ窓を開けないことが大切です。室温を調整したい場合は、窓を開けるのではなくエアコンを使用することで、室内への黄砂の侵入を防げます。窓を空けない室温調整はエアコンに黄砂を付着させないための有効な手段です。

2.黄砂からエアコンを守る掃除方法①

フィルターの掃除

エアコンのフィルター清掃の写真

黄砂がエアコンのフィルターに蓄積すると、風量が低下し、冷暖房の効率が悪くなります。また、フィルターの汚れはカビや細菌を繁殖させ、アレルギーなどを引き起こす可能性があります。
定期的にエアコンのフィルターを掃除すれば、黄砂による目詰まりを防ぎ、エアコンの効率低下や故障リスクを減らせます。

エアコンフィルターの掃除は、以下の手順で行いましょう。

1.安全のため、エアコンの電源をオフにし、コンセントを抜く
2.エアコンのカバーを開け、フィルターを慎重に取り出す
3.フィルターの表面に付着したホコリを、掃除機のブラシノズルなどで優しく吸い取る
4.フィルターを裏側からシャワーで洗い流し、残った汚れを落とす
5.油汚れやカビがある場合は、ぬるま湯に中性洗剤を溶かし、フィルターを浸け置きした後、柔らかいブラシで軽くこすって落とす
6.洗浄後、フィルターを陰干しし、完全に乾燥させる
7.乾燥したフィルターをエアコンに取り付け、カバーを閉じる


エアコンフィルターを洗浄後、濡れたまま取り付けるとカビが繁殖する原因となるため、よく乾かしてから取り付けてください。

黄砂が多い季節には、2週間に1回程度の頻度でフィルターを掃除しましょう。エアコンの性能が最大限に発揮でき、快適な室内環境を保てます。

特に、一部の換気機能付きの高機能エアコンは、よりこまめなフィルター掃除が推奨されています。換気機能付きのエアコンの場合は、外気を取り込んで換気するものがあるため、黄砂を室外か取り込み、よりフィルターに汚れが溜まりやすくなるのです。

こまめなフィルター掃除を行うことで、エアコンの寿命を延ばし、電気代の節約にもつながります。

3.黄砂からエアコンを守る掃除方法②

室外機のダスト除去

屋外のエアコン室外機の写真

エアコンの室外機に黄砂が溜まると、冷暖房の効率が低下し、故障の原因にもなります。1〜2ヶ月に1回程度、室外機の掃除をして、エアコンの性能を最大に発揮できるようにすることが大切です。

室外機は屋外に設置されているため、黄砂や砂埃が付着しやすく、放置すると内部にまで入り込みます。黄砂や砂埃が室外機の内部に入り込み熱交換効率が低下すれば、エアコンの消費電力が増加するだけでなく、部品の劣化や故障のリスクも高まります。

室外機は水で洗い流してきれいにしましょう。ただし、室外機の内部に水が入ると、ショートして故障する原因となってしまいます。自分で行える室外機の掃除は、外側カバーのみなので注意してください。
室外機の掃除は、以下の手順で行いましょう。

1.作業前にエアコンの電源を切り、感電や事故を防止
2.柔らかいブラシや掃除機を使って、室外機の外側に付着したホコリや黄砂を取り除く
3.室外機のフィン(薄い金属板)はデリケートなので、ブラシで優しく掃き、詰まった汚れを取り除く
4.ホースで上部から水をかけて洗浄します
5.頑固な汚れには、中性洗剤を使って洗浄する


室外機を水で流す際は、必ず上部から水を流すよう注意してください。横や下から水をかけると、内部に水が入り込み、故障の原因となります。
また、洗剤を使用する場合、強力な洗剤を使用すると部品を痛める可能性があります。必ず中性洗剤を使用してください。

特に黄砂が多い季節には、月に1度を目安に室外機を掃除するのがおすすめです。定期的にメンテナンスすることでエアコンの効率を保てるだけでなく、電気代の節約や故障の予防につながります。

4.エアコンを清掃する際の注意点

安全面や故障・部品紛失などのトラブルに注意

エアコンの写真

エアコンを掃除する際は、安全に十分配慮し、故障や部品の紛失を防ぐために、正しい手順を踏むことが重要です。
正しい手順を踏まずにエアコンを掃除すると、感電やケガのリスクが高まります。また、誤った方法で清掃したり分解したりすると、エアコンの故障や部品の紛失につながり、結果的に修理費用がかさむ可能性があります。

ここでは、エアコン清掃時の注意点を見ていきましょう。注意点は、以下の5つです。

作業前に必ずエアコンの電源を切り、コンセントを抜きましょう。感電や誤作動による事故を防止できます。 

エアコン内部に直接水をかけると、電子部品が損傷する恐れがあります。特に、室内機の内部は精密機器のため、水がかからないよう注意が必要です。

市販のエアコンクリーナーを使用する際は、製品の使用方法をよく読み、正しく使用しましょう。誤った使用は、部品の劣化や故障の原因となることがあります。

専門知識がないままエアコンを分解すると、部品の破損や紛失、故障の原因になります。エアコン内部のクリーニングが必要な場合は、専門業者への依頼が安心です。

エアコンは高い位置に設置されていることが多いため、脚立や踏み台を使用する際は、安定性を確認し、転倒しないよう注意してください。

エアコンを掃除する際は、これらの注意点を守り、安全に作業を進めましょう。不安がある場合は、無理せず専門業者に相談することが大切です。

5.プロによるクリーニングでエアコンを黄砂から守る

エアコンクリーニング業者選びは相見積もりがおすすめ

エアコンクリーニングを行う作業員の写真

黄砂がエアコン内部に蓄積すると、冷暖房の効率が低下したり故障したりする原因になります。
エアコンのフィルター掃除や室外機の表面の掃除は自分でできますが、放置した黄砂はフィルターを通り抜け、熱交換器やファンの奥に入り込みます。このような黄砂の汚れが溜まると、風量が落ち、消費電力が増えて故障のリスクが高まってしまうのです。
プロのエアコンクリーニングでは、分解洗浄や高圧洗浄で内部の汚れを完全に除去できるため、定期的に依頼するのがおすすめです。

なお、エアコンクリーニングを専門業者とメーカーのどちらに依頼するか悩む方もいるでしょう。それぞれの特徴は以下のとおりです。

・専門業者
料金が比較的安く、予約を取りやすいのが特徴です。分解洗浄によりエアコン内部の汚れをきれいに取り除きます。しかし、安さだけで専門業者を選ぶと、作業時に電気系統に水濡れを起こしたり、配線のミスがあったりと、まれに故障や不具合につながるリスクがあります。

・メーカー
自社メーカーのエアコンの構造を熟知しているため、メンテナンスが正確です。料金は高めですが、作業中に不具合や故障している箇所を見つけた場合も、部品の取り寄せや修理をスムーズに行ってもらえるため安心です。

一般的なエアコンを使用しており手軽に依頼したいなら専門業者、最新のエアコンや特殊なフィルターを使っているなど、精密な点検を希望するならメーカーが適しているといえるでしょう。また、業者によって料金や洗浄方法が異なるため、複数の業者から見積もりを取り、比較することが大切です。

比較する際は、以下のようなポイントを確認しましょう。

①料金の内訳や追加料金が発生しないか
②洗浄方法は分解洗浄か簡易洗浄か
③仕上がりや対応の口コミや評判はどうか

エアコン内部の黄砂汚れは、自分では完全に取り除けません。1年に1回を目安に、プロに定期的なクリーニングを依頼し、エアコンを快適に使い続けられるようにしましょう。

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