エアコンのシロッコファン(回るところ)の掃除手順について徹底解説!
公開日:2023.7.6 更新日:2024.4.22
エアコンの送風パーツであるシロッコファン(回るところ)に汚れが溜まると、冷却能力の低下や悪臭の原因になってしまいます。
ここではエアコンのシロッコファンを掃除するメリットや正しい掃除の手順などについて徹底解説していますので、ぜひ参考にしてください。
エアコンの送風パーツであるシロッコファン(回るところ)に汚れが溜まると、冷却能力の低下や悪臭の原因になってしまいます。
ここではエアコンのシロッコファンを掃除するメリットや正しい掃除の手順などについて徹底解説していますので、ぜひ参考にしてください。
エアコンの臭いが気になる場合、シロッコファンに汚れが付着しているのが原因の可能性があります。
シロッコファンとは、エアコンの内部で回転することで空気を送り出す役割のあるパーツです。
このシロッコファンに長年の汚れやタバコのヤニが付着することで、エアコンから嫌な臭いがする原因になります。
また、カビなどが発生すると健康被害の原因にもなり得ます。
主な汚れの原因は以下の通りです。
・ほこり
室内のほこりを吸い込むことでシロッコファンにほこりがたまります。臭いの原因となるほか、温度調整の効率も下がるため注意が必要です。
・タバコのヤニ
喫煙者がいる場合は、エアコンのある部屋でタバコを吸うことによってタバコの煙がシロッコファンに付着し、黄ばみやヤニ汚れの原因になってしまいます。
また、エアコンから出る風にもタバコの臭いが混ざるため、嫌な臭いの原因にもなりやすいでしょう。
・カビの発生
シロッコファンによって空気が冷やされた時には、結露が発生します。この結露から生じた水はドレンホースを通って室外に排出されますが、エアコン内に残った水にカビが発生することがあります。
こうしたカビは嫌なカビ臭さの原因となるだけでなく、家族の健康被害の原因にもなるため、早急に対処しましょう。
エアコンのシロッコファンは空気の循環を担う重要なパーツです。
この部分にほこりなどの汚れが溜まると、エアコンから送り出される空気から嫌な臭いがしたり、エアコン自体の機能が低下したりするといった様々な弊害が生まれます。
定期的にエアコンの掃除をすることで臭いやエアコンの機能低下を防げるため、エアコンを長く使用したい方は意識してみましょう。
エアコンのシロッコファンを掃除する詳しいメリットについては、以下のものがあります。
・エアコンから嫌な臭いがするのを防止する
シロッコファンにほこりなどの汚れが溜まったり、カビが発生したりするとエアコンから嫌な臭いがする原因となります。
定期的に掃除して綺麗な状態を保つことで、こうした臭いは軽減できます。
・エアコンの稼働効率が上がる
シロッコファンにほこりなどが溜まると、空気を循環させる性能が低下します。
この状態ではエアコンを稼働させていても空気を温めたり冷やしたりする能力が落ちてしまい、余計に電気代がかかるといった事態が発生します。
そのため、シロッコファンを清潔に保つことは電気代の節約にも繋がるのです。
・カビによる健康被害を予防できる
シロッコファンにカビが発生すると、エアコンから送り出す空気にカビや雑菌が混じるため、アレルギーなどの弊害が起きる恐れがあります。
家族の健康のためにも、こうしたカビが発生しないよう清潔に保つのが重要です。
多くのエアコンのシロッコファンは、前面のルーバー(吹き出し口)を外すことで簡単に掃除できます。
ただし、しっかりとエアコンの内部の部品を掃除するためには、ルーバーやフロントカバーだけでなく本体カバー全体を取り外す必要があります。
本体カバーを取り外す作業は手間がかかる上、取り外した後の再取り付けが難しいことや、プラスチックのパーツが破損する可能性があるため、あまりおすすめできません。
エアコンの本体カバーを外す作業は、専門知識と正しい技術が必要です。
そのため一番いいのは、エアコンの機能や構造を正しく理解した専門家に依頼することです。
適切な道具や手順を用いて、内部の掃除やメンテナンスを行ってくれるので、効果的かつ安全なエアコンのシロッコファン掃除が実現されます。
もしどうしても自分で掃除したい場合は、事項以降を参考人してみてください。
シロッコファンをはじめとしたエアコンの内部を清掃する場合、必要な道具を揃えたうえで適切な段取りをするのが重要です。
掃除の際にはエアコンから汚水が流れ出てくるため、部屋の壁やコンセントをカバーするなどの下準備をしないと、かえって部屋が汚れてしまいます。
そのため、前もって段取りしておきましょう。
掃除の前の下準備作業で用意するものは以下の通りです。
・ゴミ袋(45Lサイズのもの)4~5枚
・養生テープ(なければビニールテープ)
・ビニールシート
・ハサミ
・ゴム手袋
掃除を始める前の下準備は、以下の手順で行います。
1.エアコンのコンセントを抜いておく
作業中はエアコンを稼働させないので、あらかじめコンセントを抜いておきましょう。感電などの事故も防げます。
2.エアコン内部を養生する
エアコン内部で掃除する箇所以外は養生テープなどを貼ってカバーしておきましょう。重要なパーツに水が入って故障するといったトラブルを防げます。
3.エアコンまわりの壁や床を養生する
床や壁が汚れるのを防ぐ為に、ゴミ袋を切って広げたものを養生テープで貼りつけ、汚水が飛び散っても汚れないようにカバーします。
また、広い範囲で汚水が飛び散るのを防ぐ為に、念のため床にビニールシートを引いておけば安心できます。
4.エアコンの下部に汚水受けを作る
掃除中はエアコンから汚水が漏れてくるため、エアコンの下部で汚水をキャッチする汚水受けを作り、貼りつけます。
汚水受けは45Lのゴミ袋の長辺の片方を切って広げることで簡単に作成できます。
漏れてくる汚水を受け止められるように開いた口の部分がエアコンの下部に来るように養生テープで貼りつけ、汚水が溜まる最下部に少しだけ穴を空ければそこから汚水が落ちる仕組みが完成します。
その下にバケツを置き、汚水を受け止めましょう。
下準備が完了したら、いよいよシロッコファンの掃除にうつります。
以下の道具を準備したら、ご紹介している手順に従って掃除を行ってください。
・アルカリ電解水(スプレー)
・ブラシ
・水入りの霧吹き
・マスク
・ゴム手袋
・乾いた布
≪エアコンのシロッコファンの掃除手順≫
①ルーバーを外し、シロッコファンの汚れた部分が見えるようにし、アルカリ電解水を直接シロッコファンに吹きかけましょう。
洗剤が飛び散る可能性があるため、マスクやゴム手袋を使用し、目や口に入らないように注意してください。
②シロッコファンを回転させながら、アルカリ電解水全体に行き渡らせ、20~30分程度放置します。
そうすることで、浮き上がってきた汚れを除去しやすくなります。
③汚れが浮き上がってきたら、ブラシなどを使ってこすり、汚れを取り除きます。
シロッコファンを回転させながら、全体の汚れを丁寧に取り除きましょう。端から端まで数周行うことで、徐々にきれいになります。
④汚れが十分に取れたら、霧吹きで水を吹きかけ、 汚れやな電解水をしっかりと洗い流しましょう。ただし、水分が奥まで入らないように気を付けてください。
乾いた布で水分を十分に拭き取ったら、ルーバーやパネルを元に戻し、掃除作業は完了です。
⑤最後に送風運転を行い、内部をしっかり乾燥させます。
掃除が終わった後は、シロッコファン周囲の湿気を避けるために、少しの時間送風運転を行いましょう。
水分が残っていると、新たなカビの発生を考える可能性があるため、しっかりと乾燥させることが重要です。
シロッコファンを始めとしたエアコンの掃除は個人で行うこともできますが、道具を用意する手間や実際の作業の労力を踏まえると、慣れていない人には中々大変な作業です。
また、掃除の際に水がかかってはいけない場所もあり、そうした箇所を正しく判断しないまま掃除することでエアコンの故障を引き起こす恐れもあります。
こうした心配をせずにエアコンを綺麗にしたい場合は、プロの業者にエアコンクリーニングを依頼すると良いでしょう。
毎シーズン多くのエアコンクリーニングを行っている専門業者であれば、エアコンが壊れる心配もなく、分解清掃や高圧洗浄機を用いた徹底的な清掃を行ってくれます。
クリーニングにかかる費用はエアコンのタイプによって変動し、多機能なエアコンは分解清掃の際に時間や手間がかかるため費用も高くなります。
エアコン1台あたりのおおよそのクリーニング料金の相場は以下の通りです。
壁掛けエアコン:8,000~12,000円
お掃除機能付きエアコン:16,000~20,000円
天井埋め込み型エアコン:17,000~25,000円
床置きエアコン:10,000~13,000円
また、業者によってはオプションで消臭コーティングなどを施すことも可能です。
消臭防菌コート(オプション):2,000円前後
室外機洗浄(オプション) :3,000~5,000円