エアコンがカビ臭い時はどうすれば良い?すぐできる対処法やカビの予防方法まとめ
公開日:2023.6.29 更新日:2024.4.19
「久々にエアコンをつけたらなんだかいやな臭いがする…」
それはエアコン内部で繁殖したカビが原因かもしれません。エアコンは長く使わないでいると、中に汚れが溜まってカビが発生してしまいます。
この記事では、エアコンの正しい掃除方法や、カビ臭さを予防する使い方を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
「久々にエアコンをつけたらなんだかいやな臭いがする…」
それはエアコン内部で繁殖したカビが原因かもしれません。エアコンは長く使わないでいると、中に汚れが溜まってカビが発生してしまいます。
この記事では、エアコンの正しい掃除方法や、カビ臭さを予防する使い方を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
エアコンの冷房運転では室内の空気を取り込み、内部でそれを冷やして、冷たくなった空気を室内に送り出します。
その過程で室内の埃や汚れも一緒に吸い込んでしまいますが、ほとんどの汚れはフィルターにより、エアコン内部への侵入は防がれます。
ただし、小さなほこりや塵などの汚れはフィルターをすり抜けてしまい、内部に少しずつ汚れが蓄積されていき、これがカビのエサとなります。
さらに夏場に冷房や除湿運転をすると、空気を冷やす段階でエアコン内部に結露が発生するので、乾いた状態を保てず湿度が高い状態になったエアコン内部はカビが非常に繁殖しやすい環境になってしまうのです。
とくに 季節が夏になると気温や湿度が上昇するため、カビの発生が加速されます。
エアコンの中に発生したカビが、不快な臭いの原因となります。
久々にエアコンを使用する時などに何だか臭いが気になる場合は、簡単にエアコンの臭いが消える応急処置を試してみることをおすすめします。
冷房使用時と暖房使用時に適したそれぞれのやり方の特徴について解説します。
・冷房使用時におすすめなエアコンの臭いが気になる際の応急処置法
夏場にエアコンの臭いが気になる場合、部屋の窓を全開にしたうえでエアコンの冷房を最低温度に設定し、1時間ほど放置しましょう。
ちょっと電気代が勿体ないと感じるかもしれませんが、こうすることでエアコン内の汚れが結露と共に水となって排出されるため、一気にカビ臭さを消すことができます。
・暖房使用時におすすめなエアコンの臭いが気になる際の応急処置法
こちらは冬場におすすめの方法です。夏場のやり方と同じように部屋の窓を全て開けたうえで、エアコンを30度以上の設定にして1時間放置します。
このやり方だとエアコンの内部をしっかり乾燥できるため、カビ臭さを軽減できます。
どちらのやり方も一時的な処置ですので、少し時間が経つとカビ臭さが復活する恐れがあります。
根本的な解決をしたいなら、適切なエアコンの清掃を行いましょう。
エアコンのカビ臭さを根本から解決したいなら、やはり丁寧に掃除するのが効果的です。
ご家庭でできるエアコンの掃除について、場所ごとのやり方について解説します。
・エアコンの外側
エアコンの外側にほこりなどの汚れが溜まっていると、室内の空気を吸い込んだ時に一緒にほこりも吸い込んでしまい、結果として嫌な臭いの原因になります。
そのため、まずはエアコンの外側の汚れを雑巾やモップなどで拭きとりましょう。
エアコンは高い位置にあるため、ロングタイプのハンディモップなどを使うと掃除しやすいです。
特にエアコンの上部などは見えにくく、埃が溜まりやすいので注意が必要です。
・エアコンフィルター
フィルターはエアコン内部に室内の空気を取り込む際、空気中のほこりをシャットアウトする役割があります。そのため、エアコンのパーツの中でも最もほこりが溜まりやすいのです。
エアコンの外側の蓋を開け、フィルターをつけたまま掃除機などでほこりを軽く吸い取った後、フィルターを取り外して水洗いします。
フィルターが綺麗になったら十分に陰干しをして、しっかり乾いたのを確認してからエアコンにセットしましょう。
・吹き出し口
エアコンの吹き出し口は温度調整された空気の出口となるため、ここが汚れていても臭いの原因となります。
掃除の前にコンセントを外し、水で薄めた中性洗剤などを薄手の雑巾などに浸み込ませ、指や割りばしなどに巻き付けて隙間を掃除しましょう。
ひと通り拭き終わったら今度は水のみを浸み込ませた雑巾で洗剤を拭き取って完了です。
エアコンを使用する際に、ちょっとした工夫や心がけをすることで、カビ臭いの発生を防げます。
ここではご家庭でできる臭いの予防方法について解説します。
①定期的な掃除
エアコン本体を清潔に保つことが、カビ予防には特に効果的です。
外側のほこりを払う、フィルターを取り外して掃除するといったお手入れは月に1~2回行うと良いでしょう。
内部に溜まったほこりを掃除するのが難しい場合は、プロの業者に掃除を依頼するのも効果的です。
②冷房・除湿の使用後に送風運転をする
エアコンを冷房や除湿モードで稼働させると、内部で結露が発生し、水が溜まります。
この水は汚れと合わさることでカビなどの温床となり、嫌な臭いの原因になります。
これを防ぐには、冷房や除湿の使用後に1時間ほど送風モードで稼働させるのが効果的です。
送風モードを稼働している間、エアコン内部の結露は乾燥して消えるため、臭いが発生するのを防げます。
新しいエアコンの場合は、同様の機能が「内部クリーン」として組み込まれているものもあるため、確認してみましょう。
③シーズン以外でも定期的に送風運転をする
エアコンを使わないシーズンでも、ほこりなどの汚れは徐々に溜まっていきます。こうした汚れが溜まるのを防ぐために、月に2度ほど送風運転をするのが効果的です。
自分でお手入れしても、どうしてもエアコンのカビの臭いが消えない場合はプロの業者にエアコンクリーニングを依頼するのがおすすめです。
エアコンの内部は複雑な構造になっており、内部に汚れが溜まってしまったりカビが発生してしまったりすることがあります。
こうした汚れはエアコンの外側やフィルターを掃除しても取り除けません。
また、素人が下手にエアコン内部を掃除しようとすると、壊してしまう恐れもあります。
そのため、エアコンの構造に詳しいプロの業者に依頼することで、分解洗浄や高圧洗浄といった専門の清掃作業を行ってもらい、臭いの原因となるカビや汚れを根本から綺麗にするのが効果的なのです。
業者が行うエアコンクリーニングでは、まずエアコンをパーツごとに分解し、業務用洗剤によって洗浄します。
さらに高圧洗浄などを活用して細かい箇所の汚れも隅々まで綺麗にできるほか、濡らしてはいけない箇所にはしっかりカバーをして作業するなど、安全面も徹底しています。
クリーニングの時間はトータルで1~1.5時間ほどですが、エアコンの台数によって時間は変動します。
夏や冬といったシーズンは業者の繁忙期なので、春や秋といったオフシーズンの方が割引価格で依頼できる傾向があり、おすすめです。