1.退去時のお部屋の掃除はどこまでやるべき?
基本的に原状復帰でOK
賃貸物件を退去の際にどこまで掃除したらいいか悩んでしまうところですが、基本的には原状復帰までで十分です。
原状復帰とは、可能な限り賃貸住宅に入居してすぐの状態に戻しておくことであり、原則として入居していた人が行うことになります。
この原状復帰には対象となる箇所があります。主な対象箇所は次の通りです。
・壁:結露や水漏れによって見られるようになったカビや水垢汚れ、油汚れ、ぶつけてできた凹みなど
・床:ぶつけてできた凹みなど
・台所:調理をしている時に発生した汚れや換気扇に溜まったホコリなど
・浴室:水垢やカビ汚れなど
このように、日常生活をしていて生じた汚れについては入居していた人がきれいにしておかないといけません。
これに対して、家事などをしている中で必然的に生じた経年劣化については原状回復の対象にはなりません。
経年劣化と見なされる事例は次の通り。
・壁:太陽光による日焼けやクロスの変色など
・床:家具や大型家具を置いていたことによる跡など
・台所:冷蔵庫後ろ側の壁面の電気焼けなど
その他、お部屋の壁にポスターやカレンダーを貼った際にできる画鋲の穴についても原状復帰の対象にはなりません。
ただし、外見を損なうほど多く見られる場合は補修が必要です。
2.退去の際に自分でできるお部屋のお掃除方法
お部屋の場所別の掃除方法
それでは引っ越しの際のハウスクリーニングのやり方を見ておきましょう。お部屋の中の場所別の掃除方法は次の通り。
・壁
もしカビ汚れが見られる時は、塩素系漂白剤に浸した歯ブラシを使い、力を入れすぎないようにきれいにしていきます。
油汚れについてはお湯に浸して絞った雑巾に洗剤をつけて拭いていきます。
ただし壁紙によっては洗剤で色が変わる場合があるので、一度見えづらい箇所の壁紙で試してみたうえで掃除を行うことが望ましいです。
・床
はじめに掃除機掛けを行い、それから水に浸して絞った雑巾で拭いていきます。
畳についても同様に掃除をした後、乾いた雑巾で一通り拭きます。
・台所
油汚れはマイクロファイバークロスにアルカリ洗剤をつけて落としていきます。
なかなか落ちない汚れは、洗剤をつけたキッチンペーパーを油汚れに被せ、しばらくしてからスポンジで拭いていきます。
・浴室
カビや水垢汚れには浴室用の洗剤をかけ、しばらく置いてからスポンジで拭いていきます。
・トイレ
便器や床、壁の掃除にはトイレ用掃除シートを使って拭いていきます。
落ちにくい汚れは洗剤を含ませたトイレットペーパーを被せ、しばらくして拭き掃除を行います。
・窓
ガラス用洗剤を使って窓ガラスを拭いていきます。洗剤が乾いてきたら、乾いた雑巾で拭きます。
アルミサッシについてはモップでホコリを払い、住宅用洗剤を含ませた雑巾で拭きます。汚れが落ちたら、乾いた雑巾でアルミサッシを拭いていきます。
3.退去時にハウスクリーニングを依頼すると一体いくらかかる?
ハウスクリーニングの費用相場
もし退去日までの猶予がなかったり、忙しくて掃除をする時間がなかったり、掃除する範囲が広かったりする場合は、ハウスクリーニングを依頼するのも一つの手です。
ハウスクリーニングであれば、お掃除のプロがあっという間にお部屋をピカピカにしてくれます。
ただ、業者に頼むにあたって気になるのが費用。
部屋の大きさで見たハウスクリーニング代相場や、特定の箇所だけ作業してもらった場合の料金相場は次の通り。
・部屋の大きさで見た場合の料金相場
1R・1K:20,000~30,000円
1DK・1LDK:30,000~40,000円
2DK・2LDK:30,000~70,000円
3DK・3LDK:50,000~85,000円
4DK・4LDK:70,000~100,000円
ただしこれらの料金はあくまでも目安であり、業者によってはこれよりも低い金額でハウスクリーニングをしてもらえるところあります。
また、上記より広い住宅で作業してもらう場合は別途見積もりが必要です。
・特定の箇所ごとの料金相場
フローリング:8,000~15,000円
エアコン:12,000~15,000円
台所:15,000~25,000円
トイレ:8,000~10,000円
浴室:14,000~17,000円
洗面所:8,000~10,000円
さらに、ワックスがけや、エアコン内部の高圧洗浄といった特殊な作業を代行してもらう際にはオプションとして別途追加料金が加算されます。
このほか、上記でご紹介した費用以外では作業スタッフの出張費用が請求されます。
4.退去時にハウスクリーニングを頼むにあたっての注意点
気を付けること
引っ越しでハウスクリーニング業者に清掃を依頼される前に知っておかなければならないことがいくつかあります。
・大家さんや不動産会社の許可を得る
賃貸物件にお住まいの方は、事前に物件の大家さんもしくは不動産管理会社などにハウスクリーニング業者を依頼することを連絡しておく必要があります。
中にはハウスクリーニング業者を指定しているところもあります。もし特定の業者が指定されている場合はそこに依頼しなければなりません。
退去される前に指定のハウスクリーニング業者があるか確認しておきます。
・ハウスクリーニングは新居に物を移してから行う
ハウスクリーニング作業のタイミングとしては、家具などを新居に運んで旧居には物がない状態にしたうえで依頼するのが望ましいです。
退去前の作業ではまだ家具や趣味の雑貨などが残っている状態ですので、業者が清掃しづらくなります。
また、清掃がしにくくなるとハウスクリーニングにかかる料金が高くつく場合があります。
・依頼するハウスクリーニング業者が賠償責任保険に入っているか確認する
業者は住宅清掃のプロフェッショナルですが、作業をしている中で壁に傷がついた、家具が壊されたなどのトラブルが発生することもあります。
こうしたもしものトラブルが起きることを想定し、作業を行う業者が賠償責任保険に加入しているか確認しましょう。
5.退去時のハウスクリーニング業者の選び方
業者の選び方のポイント
退去時の清掃で役に立つハウスクリーニング業者ですが、優良業者と呼ばれるところとそうでないところがあります。
優良業者を見極めるためのコツは次の通り。
・実績を確認しておく
業者選びでもっとも重要なのが作業実績です。業者のホームページにはこれまでの実績数や過去の作業事例が紹介されています。
・業者の口コミ等の評判を調べてみる
優良業者であるところは、ほとんどの場合依頼された方から高い評価を受けています。
業者のホームページや口コミ情報サイトには実際に依頼された方の声が掲載されていますので、目を通しておくといいでしょう。
良くない評判が多く見られる業者についてはなるべく依頼を避けるのが無難です。
・スタッフの対応を確認する
優良業者と言われるところほど、親切丁寧に対応してくれます。お電話でのやり取りなどで業者の様子を確認しておきましょう。
・見積もりをとる
最近ではほとんどの業者が無料で見積もりを行っています。見積もりには作業の詳細や費用の内訳がきちんと掲載されています。
これを確認しておくことで、終わってから不要なオプションサービスを申し込まずに済みます。
また、3社以上から見積もりを比較すれば、地域で一番お得な業者を見つけることができます。