シロアリ駆除をしないとどうなる?主なリスクや具体的な駆除方法について
公開日:2023.5.29 更新日:2024.4.19
新しい住居に住んでいる方は、シロアリ駆除をしなくても大丈夫だと思っていませんか?油断している時が一番危険であり、シロアリは知らない間にやって来ます。
今回はシロアリ駆除をしないとどうなるのかや、具体的な駆除方法について解説していきます。
新しい住居に住んでいる方は、シロアリ駆除をしなくても大丈夫だと思っていませんか?油断している時が一番危険であり、シロアリは知らない間にやって来ます。
今回はシロアリ駆除をしないとどうなるのかや、具体的な駆除方法について解説していきます。
シロアリを駆除しないとどうなるか想像しにくい方もいらっしゃるかもしれません。
シロアリは家屋やそこに住んでいる人に悪影響を及ぼす害虫であり、駆除しないままにしておくことは危険です。
主なシロアリによる被害は次の通り。
・住宅への損害
家屋にはシロアリが好む木材があるため、シロアリを寄せ付けやすいです。
中でも床下は高温多湿で暗い場所であるため、シロアリが住み着くには絶好の環境です。
床下や柱がシロアリの食害を受けると耐久性や耐震性の低下につながります。
たとえ小さな隙間であっても小さな体のシロアリは簡単に侵入できてしまうので、コンクリートのベタ基礎でも油断できません。
また、浴室や洗面室は湿気がこもりがちであり、水回り下の木材もシロアリに狙われやすいです。タイル下の木材がダメージを受けると、床が抜けることがあります。
壁内部にもシロアリはやってきやすく、内部の柱や土台がダメージを受けると家屋全体の耐震性が低下します。
・健康への被害
シロアリは毒こそもっていないものの、噛まれるとアナフィラキシーショックで意識の低下や皮膚の腫れなどが引き起こされることがあります。
また、家屋がシロアリの被害を受けていると考えると、倒壊などの心配で精神的にダメージを受けてしまうことがあります。
シロアリ駆除をしないとどうなるかわかっていても、被害の実態がわからなければ対処するのは難しいです。
シロアリ駆除を行う前にはきちんと存在について調べておく必要があります。被害の調査の仕方は次の通り。
・蟻道を見つける
自宅にシロアリがいる証拠となるのが蟻道です。
日光や乾燥を苦手とするシロアリは、地中以外の地表や柱の表面などを移動する際に蟻土と呼ばれる排泄物や分泌物でトンネルを作り、その中を進んで行動範囲を広げます。
蟻土(茶色い土)でできた細い管のようなラインが壁などにくっついていたら、それが蟻道であると考えられます。
・羽アリが飛んでいる
シロアリの一部は生殖時期を迎えると、羽アリへと変化し、地中から地上へと飛び立ちます。
家の中や周辺などで大量の羽アリを見かけたら、家の床下の巣から羽アリが発生している可能性が高いです。
その場合、自宅がシロアリ被害に遭っていることになりますので、すぐに専門家に相談しましょう。
もちろんシロアリではない羽アリも存在しますが、羽アリを見かけたら注意してください。
・畳や床がいつもより柔らかい
畳や床を踏んでみて何やら柔らかいと感じたら、シロアリの被害を受けている可能性があります。
床材を支えるための木材がシロアリに食われると、内部がスカスカの状態になり、柔らかいと感じるようになります。
日頃から畳や床を踏んでみて、シロアリの被害を受けていないか確かめてみましょう。
・建具の閉まり具合が悪い
もしドアやふすまなどの建具と柱や建具枠との納まり具合が良くないと感じた場合、シロアリの被害を受けている可能性があります。
シロアリはこうした建具にもダメージを与えることがあります。
シロアリを駆除しないとどうなるかわかっても、実際の駆除方法を知っておかないと意味がありません。
代表的なシロアリ駆除の仕方は主に毒エサを使うベイト工法と、木材に薬剤を注入するバリア工法の2つがあります。
・ベイト工法のやり方
ベイト工法に使用するベイト剤(毒エサ)とステーション(容器)はそれぞれホームセンターなどで購入することができます。
また、ベイト剤はシロアリに対して効果を及ぼすものであるため、お子様やペットがいる場合でも安心して使用することができます。
使い方としては、まずベイト剤をステーションにセットしておきます。
次に建物の基礎から20~30cm離れた場所に穴を掘り、そこにステーションを設置します。木部に設置する際は粘着テープで固定します。
設置して1ヶ月後にステーションを調べ、シロアリがいたら駆除中の証拠です。
再びステーションを確認し、生きているシロアリがいなくなったら駆除は終わりです。
・バリア工法のやり方
床下に薬剤を散布したり、壁に穴を開けて薬剤を注入したりする方法です。
薬剤を家屋に直接散布するため、小さいお子さんやペットがいる家庭の場合は注意が必要です。
まず被害が見られる箇所にドリルで10mmほどの穴を開けて、薬剤を注入します。穴を開けた箇所の表面にもムラ無く薬剤を散布します。
その後、束石や基礎周辺などにも薬剤を散布しておきます。
シロアリ被害に悩まされないためには、日頃からきちんと予防を行うことが大切です。
主なシロアリの予防方法は次の通り。
・風通しの良い環境をつくる
シロアリによって理想的な環境は高温多湿であることです。ジメジメとした空間が大好きで、湿度が高い環境があるとわかるとすぐに寄ってきます。
まずは湿度が高い部屋は極力窓を開けておき、風通しを良くしましょう。
また、日当たりが悪い場所もシロアリが好む環境ですので、窓際にいらないものは置かない、窓ガラスをリフォームするなど日の光を入れる工夫も大切です。
・シロアリ予防の薬剤を散布する
床下にある土台などの木材にシロアリ予防の薬剤を散布しておきます。
薬剤を定期的に散布しておくことでシロアリによる被害をある程度防ぐことができます。
・シロアリの防除工事を依頼する
シロアリ予防として効果が高い方法の一つに防除工事があります。
防除工事とは、シロアリの駆除と予防の両方を兼ねている作業のことです。一般的なやり方としては、前述したベイト工法とバリア工法があります。
屋外や床下だけでなく、天井裏や浴室など、シロアリが現れそうな場所にやっておきましょう。
個人でやることもできますが、専門業者にやってもらうことできちんとシロアリを予防できます。
シロアリ駆除をしないとどうなるかわかっていても、気になるのがその費用。
シロアリ駆除をするのにかかる費用の相場は次の通り。
・ベイト工法:4,000~8,000円(1mあたり)
・バリア工法:6,000~10,000円(坪単価)
シロアリ駆除のやり方によってかかってくる費用が異なります。また、住宅環境や被害の程度によって金額が上下することがあります。
さらに業者に自宅まで駆けつけてもらうときに、出張費用も別途加算されます。
このように、シロアリ駆除を業者に対応してもらうとそれなりの金額がかかりますが、費用を安くできる方法がありますので、ご紹介します。
まず一つは、複数の業者の見積もりを比較する方法です。
ほとんどの業者では、正式に依頼する前に見積もり金額を提示してくれます。少なくとも3社以上から見積もりを取っておくと、費用相場を把握しやすくなります。
また、見積もりをとっておけば、競合他社と価格交渉する際の材料に利用できます。
もう一つは、お得な割引キャンペーンをやっている業者を検索してみることです。
期間限定割引やインターネット申し込み限定料金などが適用できる業者もあります。
ただし、こうしたキャンペーンには適用条件がありますので、事前に確認しておきましょう。