玄関の鍵穴が引っかかる!原因や対処法を解説
公開日:2022.3.30 更新日:2024.4.1
鍵は使っているうちに引っかかりやすくなることがあります。その原因や対処法などを知っておくことで、自分で対処できるのか否かが判断しやすくなります。
今回は、玄関の鍵穴が引っかかるときの原因や対処法についてご紹介します。
専門業者に依頼すべき場合なども含めて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
鍵は使っているうちに引っかかりやすくなることがあります。その原因や対処法などを知っておくことで、自分で対処できるのか否かが判断しやすくなります。
今回は、玄関の鍵穴が引っかかるときの原因や対処法についてご紹介します。
専門業者に依頼すべき場合なども含めて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
鍵穴というのはたくさんの部品からできている非常に精密な作りになっています。
ですからほこりなどが溜まっていくとその部分がうまく動かなくなり、鍵を挿したり抜いたりする時に引っかかるようになります。
鍵を毛羽の多い衣類のポケットなどにいれて持ち歩く習慣のある人の場合、知らず知らずのうちに鍵に毛羽が付着してこれが鍵穴を詰まらせることがありますから注意したいものです。
また、道路に面した鍵穴の場合も砂塵などが徐々に内部に溜まっていくことがあります。玄関の鍵が引っかかるようになったらシリンダーの清掃をすることをおすすめします。
鍵穴の潤滑油が少なくなった場合にも鍵が引っかかることが多くなります。
鍵穴というのはもともと内部に潤滑油が塗られており、これによって鍵のすべりがよくなっています。ところが長年使っているうちに潤滑油が枯渇してくると引っかかるようになります。
さらにシリンダーの劣化あるいは故障によって鍵が引っかかることもあります。
鍵穴内部にはバネやピンなどといった小さな部品がいくつもありますが、これらが破損してしまうと鍵が引っかかるどころか抜けなくなってしまうこともあります。
そのほか、鍵穴ではなくて鍵のほうに問題がある場合もありますので今一度点検しましょう。作ってもらった合い鍵の精度が悪いと抜けなくなるなどの危険があります。
家電などと同じで鍵穴もメンテナンスを上手にしていけば長年快適に使うことができます。
鍵穴内部にダメージを与えないようにするためには、まず挿し込む鍵を常にきれいにしておくことが大切です。
鍵が引っかかって回りにくい、抜く時に抵抗があるといった時は、古くなった歯ブラシで丹念に汚れを落とすようにします。
鍵にはいろいろな溝があり、ゴミやほこりが溜まりやすい構造になっていますので、歯ブラシで掃除するだけでも鍵穴内部の負担を減らすことができます。
特に従来の刻みのある鍵ではなく、表面にくぼみのあるディンプルキーはくぼみにゴミが溜まりやすくなっていますから、定期的に掃除をするのがベストです。
掃除機でほこりを吸い取るのもいいアイディアです。
もうひとつ、意外でしかも効果があるのが鉛筆を鍵に塗り込むメンテナンス法です。
刻みやくぼみの部分に鉛筆を塗り込むことによって鉛筆に含まれている黒鉛が潤滑油の役割をしてくれます。
鉛筆は黒鉛の含まれている量が多ければ多いほど効果がありますから、BやB2などの柔らかめの鉛筆を家庭に常備しておいて、思い出した時に鉛筆を塗り込んでおくといいですね。
鍵穴にも専用の潤滑スプレーを吹き付けておけば万全です。
前項でご紹介をしたメンテナンス方法を試しても、玄関の鍵の引っかかりが直らない場合は、鍵が寿命を迎えているかもしれません。
その場合は、鍵の専門業者に修理や交換を依頼することをおすすめします。
玄関の鍵が引っかかるとき、鍵のほうに問題があるようであれば、より精度の高い合い鍵を作り直してもらうことでトラブルが解決することもあります。
オリジナルの鍵であってもずっと使っているうちに曲がる、あるいは刻みの部分が摩耗してうまく機能しないこともありますので、よく確認することも大切です。
これらの注意点をクリアしていても、シリンダーなど内部が壊れているような場合にはシリンダーを新しいものに交換してしまうのがいちばんの解決策です。
シリンダーはネットショップやホームセンターなどで簡単に購入することができますが、自分で取り替えるのが難しいという人は専門業者に依頼することになります。
また、鍵を鍵穴に挿したところで折れてしまい、鍵穴内部に鍵が半分残ってしまったような場合にもシリンダーを交換する必要が出てきます。
鍵に関するトラブルは早急の修理が必要ですから、多くの専門業者では土日祝日や深夜、早朝にも対応しています。
単なる鍵抜きだけで済む場合の費用は8,000円〜、シリンダーを交換するのであれば部品代と10,000円〜、錠前を丸ごと変える場合の費用は部品代プラス20,000円が目安です。
鍵穴が何となく渋くなってきた、引っかかるという場合でも鉛筆を塗り込み、少し掃除をするだけで事態はかなり改善されます。
ただし、鍵穴をきれいにしたいからといって爪楊枝や針金を鍵穴に入れて掃除しようとするのはやめましょう。爪楊枝を無理に突っ込んでしまい、鍵穴の中で折れてしまうとシリンダー全体を変えなければならなくなる危険性もあります。
人通りの多い場所に位置しているドアの鍵穴などをきれいにしたい場合には掃除機でほこりを吸い込む方法もおすすめです。反対から鍵を挿した状態で開けたり閉めたりしながら内部のほこりを吸い込むときれいになります。
もうひとつ効果的な対処法としては、鍵穴専用の潤滑剤をシリンダーにたっぷりと注ぎ込むという方法があります。シリンダーから液体が漏れ出してくるまで潤滑剤を注ぎ続けると、黒ずんだ液体が出てくることがよくあります。これはそれだけシリンダー内にほこりやゴミが溜まっていたということです。
鍵穴以外の用途のオイルなどは使わず、専用の潤滑剤を使って定期的にケアをすれば、錠前の寿命はかなり延びます。
また、挿した鍵が引っかかって抜けにくいような時は力ずくで引っぱらずに小刻みに上下に動かして抜くようにすることで鍵が折れてしまうのを防ぐことが可能です。